落花は枝に還らずとも 下巻: 会津藩士・秋月悌次郎 (中公文庫 な 46-8)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049598

感想・レビュー・書評

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  • 下巻は悲しい史実の連続で何度もジワリと涙しましたが、会津戦後に出会う人々の温かい心遣いが沁みます。晩年は穏やかに過ごせたようで良かった。読みおわったあと、深い満足感がありました。

  • 歴史ものはほとんど読まないけれど、これは歴史好きな夫に勧められて読んだもの。9年ぐらい前に旅行中のホテルでのんびり読んでた記憶あり。

  • 71

  • 読後爽快。

    落ちた花は枝には戻らない
    しかし次の命に続く、

    みたいな意味のタイトル。
    ほんとにこの通り。
    悲劇だらけの会津で奔走した公用方。

    八重の桜から読んだので秋月さんに妻子いたのがほんのり嬉しかったなぁ。

  • 幕末の混乱期、情報を集めて各藩と交渉して時勢を見極めてゆく、文官の駆け引きがどれだけ大変だったかがわかる。人柄と人脈がものをいうんだなぁ。

  • 話が進んでいくうちにのめりこみます。
    敗戦後の生き方や、人との再会シーンに感動します。

  • 才能溢れ、意図せずに大きな事を成し遂げてしまうような、飄々した印象を与える主人公だが、どうしたものか左遷されてしまう経過がある。その中で幕末の蝦夷地(北海道)の話しが出て来る。その辺りで、多少当時の北海道のことが判る叙述があり、その部分も興味深い。その蝦夷地の場面でも面白い活躍があったりするのだが…
    「主人公が活躍する華々しい合戦の場面」がある訳でもない…合戦場面でも、主人公は陣地に次々と届く戦況を色々と考えたり、上役に意見を求められて具申をしたり、という具合である。幾つか“盛り上がり”があるが、会津の戦いの幕引きに奔走する姿は印象に残る。

  • 神様の講義、拝聴したかった…!
    「ソレこういった具合でこういった具合で」名調子聴きたかった…!

    会津の戦争のことは結構淡々と書かれていましたが
    囚われの身となった辺りがいろいろと心にきます。
    そしてハーンとの出会いも心に染みます。

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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