世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

制作 : William H. McNeill  増田 義郎  佐々木 昭夫 
  • 中央公論新社
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レビュー : 124
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049673

作品紹介・あらすじ

世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。新しい歴史的出来事を加え改訂された最新版の完訳。地図・写真多数収録。年表・索引つき。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻に比べて、既知の内容が増えた分理解できるところも増えたけど、やっぱり難しいです。
    理由のひとつは、英語で書かれた物を日本語にしているということもあると思います。その中でも語順が違うということが大きいように思います。
    もし日本が過去のどこかで植民地化されていて、英語を母国語のように使えていたら。この本をもっと楽に読めたのかなと思ったりもします。

    上巻よりも、日本について書かれている部分が増えます。相変わらず例外の国です。
    ただ、幕末あたりからの日本についてのマクニールさんのお言葉には、目頭が熱くなりました。
    私も幕末は好きなんですが、こんなに世界を広く深く知っているマクニールさんにあのように語ってもらえると、本当にあの頃の日本人て立派だったんだなあと改めて思いました。

    自分も同じ日本人として恥ずかしくない生き方をしていきたいと思いました。

    この本はここで完結ですが、マクニールさんのエッセイが読めたらいいな。
    その後の世界のいろいろな出来事について語ってほしいです。

  • 二度の世界大戦を経て、西欧圏の経済的な地域統合の象徴であるEUから離脱という結果が出た先の英国の国民投票。この世界史の下巻は1500年から1999年、20世紀の終わりまでの概観なのですが、マクニール氏ならこの現状をどう見るのか、予測されたものなのかというところが読み終えて気になりました。
    世界各地で勃興していた文明が、大航海時代が幕を開ける西暦1500年を境に西ヨーロッパが今までの均衡を破り、強烈な勢いで世界中に広がって行きます。さらに時代は18世紀後半の産業革命と西欧諸国の政府と国民が広範囲に及ぶ国内の再組織化を経験した民主革命により、19世紀中にはその優位性が益々高まっていきます。
    近代から現代に至る過程は、評価が難しいだけに歴史の授業では、ちゃんと習った記憶がありません。教科書でも年代と出来事の羅列が殆どで、その流れや何故そうなったのか分からないままでしたが、この本を読むと目から鱗の如く理解できます。読み物のようにスラスラ読めるのが不思議ですが、筋が通って全体が見渡せるからなのかもしれません。
    現代に至る地域紛争は民族・部族・宗教的反目が複雑に入り組んでいる中での大国の武器の供与があることやイスラム教における政治と宗教の結びつきの強さ、法典と世界経済の発展の事実の矛盾が引き起こすものなど、なるほどと思い読みました。地球規模の市場経済の拡大が既存の社会のパターンを捻じ曲げて行く先には、栄えるものと苦しむものとに分かれ収入の不平等が増大するさまがあり、貧しい国々は富と生活の向上に人口増加が追いつかないとあり、今まさにその事で、世界中が逼迫した局面に追われています。民族や宗教的対立からの紛争や内戦は古今東西絶え間のないものですが、移民が難しくなった現代では、シリアからの難民問題のように深刻な影響が周辺の国々に及びます。日本のことも所々記述があり興味深く読みました。徳川幕府を倒した後の維新に関わった日本人の対応について、‥西欧の優越に対して日本人ほど強力に対抗することのできた国民は他にいなかった…と絶賛されています。それに比較してイスラムの帝国はことに無力だったことが書かれており、現代に至る対立の構図が見てとれます。日本のように単一の民族が占める国家は、支配層と一般民衆が同一の民族なので、西欧からの圧力に対して一致団結して抵抗できたという有利な面があります。しかし、異民族で成り立っている国は、支配者が民族感情に訴えて抵抗するという手段は「期待するほうが無理だった」とありますから、古来ゲルマン民族の大移動に象徴されるような異民族との軋轢が生み出すものの大きさや統一の難しさに気がつきます。
    過去の歴史から学ぶものは大きいのですが、マクニール氏が最後に述べているように、‥人間の計画的な行動により変化の道が広く開かれている未来には、すばらしい可能性とそれと同じくらいの恐ろしい破滅がひそんでいる、とあるのが現代を端的に物語っていて、地球の行く末が案じられるところなのでした

  • 近代部分は詳しく横断的に書かれていれわかりやすい。
    日本に対する著者の見解が好意的で良い

  • イスラム教の興隆と停滞。それに反する西欧諸国の勇躍。
    アメリカ大陸の歴史と西欧諸国の発展は関連しあう。
    自然科学への欲求の強さとキリスト教の折衷が現在の興隆を招き寄せた?

  • 印刷された冷たい文字に命を吹き込むために言う。本書「世界史」原題「A world history」の「World」は西欧であって我々は含まない。勝者によって作られた歴史だが面白かった。今まで真面目に学ぶ気がなかったが、読んでよかった。もっと早くに読むべきだったと反省している。そうすればQさまも楽しく見られたろうに…。

  • 「1500年に明瞭な区切りがある」地理上&航海術の発見と宗教改革をしたヨーロッパから東西南世界に侵略の手が伸びる。南北アメリカ伝統社会は持ち込まれた伝染病もあって急速に壊滅させられた。イスラム、ヒンズー社会も退歩を続けたが、

    1850年以降、オスマントルコ帝国、ムガール帝国、大清帝国が無残に崩壊した/ヨーロッパは産業革命によってきわめて大量の富(商品)の蓄積ができた結果、人口が加速度的に増加し快適な生活を求め「人権意識」革命機運が盛り上がった

    「政府とは人間が作ったもので変更できる」民主主義の「強大な権力」

  • 下巻は欧州の勃興と世界規模での歴史に関してだった。
    欧州がどのように変革し、アジアを超える勃興できたのか。逆にアジアが変革できなかった理由は何なのかを解説されていた。理由としてはアジアというか、中国では官による統制が取れていたために改革が遅れ、多種多様な国家が存在した欧州は改革が進んだとうい事になる。
    後半は産業革命と民主革命が徐々に全世界に浸透し、他を圧倒し、現在に至ると言ったところだろう。

  • 極東の島国からすれば欧州事情は複雑怪奇
    中国と適度に離れた地政上の利点はマジ奇跡
    近代西欧の成功が世界の歴史の後ろ半分であることは
    世界人口の2割を占める中国の人ですらネクタイを締めているとこからして
    確定的に明らかなのだが
    問題はその中間であるアラブイスラムとアフリカさんである
    (「新幹線できたよ!→事故った!→埋めてごまかす」な国は
     原発ばくはつしても見なかったことにしている国がどうこういえることでもなし)
    アフリカさんは欧州と中東の隣に何千年も前からいたのにインドほども
    文明に「開発」されなかったし
    1400年の歴史をもつアラー神のおそれおおさは
    YHVHと比較してゲームのラスボスにできないくらいに危険(いみふめい)
    西欧科学文明はあと何年でアラビアのひとの首にネクタイを巻けるのか
    とかいろいろ思うわけだが
    足元まわりをみて
    まあ人間なんてこんなものでもそれなりにここまでこれたわけだしと
    悲しくあきれつつ恐れるのである

  • やっと読み終わった
    人生で読んで良かった本のトップいくつかに入る。
    てか、もっと若くして読んでたかった。
    世界史の授業はこういうテキストだったら良かったのに
    小中高とほんと、無駄な教育をうけたもんだ

  • やっと読めた。いつか再読する。

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