疑装: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-11)

著者 :
  • 中央公論新社
3.41
  • (27)
  • (57)
  • (120)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 867
感想 : 51
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049703

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鳴沢了シリーズ。今回は大きな事件が起こる訳ではなく、日系ブラジル人の少年の失踪事件を淡々と追いかける展開だったが、地方の警察やコミュニティの描き方にもリアリティがあり作品として楽しめた。

  • ストーリーの展開が不自然な所が多い。

  • 堂場さんから抜けられません(笑)。
    鳴沢了。ステキだわ。
    順番に読めば良かった。
    これから読みます!

  • 刑事 鳴沢了シリーズ 9作目。

    「被匿」に続き、西八王子署刑事課で勤務する鳴沢。

    前回、コンビを組んだ藤田刑事が鳴沢の監視役!?として、西八王子署に配属されてきています。

    ある夜、ひとりの少年が保護され、たまたま手が空いていた鳴沢と藤田が少年のもとへ駆けつけると、少年はしゃべろうとせず、なぜ保護されるようなことになったのか分からない。

    そして少年が日系人ということが分かったが、その後姿を消してしまう。

    鳴沢は恋人・優美の子、勇樹と少年がだぶって、最後まで事件を解決しようと情報収集に奔走するが・・・

    これ以上はネタバレになるのであせあせ

    ただ犯人の動機が今ひとつ、理解しがたいものだったかなぁと。

    最後の終わり方を読んでしまうと、絶対次回作は読まねばと思いましたむふっ

    シリーズ読破するぞ

  • 西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。鳴沢はどことなく勇樹と重なる彼を気遣うが、病院から忽然と消えてしまう。調査を進めると少年が日系ブラジル人であること、父親が罪を犯し、ブラジルに帰国したことが判明する。単なる失踪なのか、あるいは…強引に捜査に乗り出した鳴沢は、一路群馬に飛ぶ。

  • カズキの遺体が発見された下りを読んで第一の衝撃が、俊の虐待を証明する検死写真の下りで第2の衝撃が私を襲った。子供が殺害された話は、なんともやり切れない思いが残った。

  • 警察に保護された少年は一言も言葉を発しないまま、謎の失踪を遂げる。自分から逃げたのか、もしくは誰かに連れ去られたのか?勇樹の面影を重ねつつ捜査する鳴沢。今回の相棒は前作に引き続きの藤田と生活安全課の美鈴。飄々としているようで熱いところもある藤田はやっぱりピッタリの相棒!日系ブラジル人のコミュニティとの間に立ちはだかる壁。冴もまた、その壁の向こうにいる。2人の悲しすぎる少年の結末に、やりきれない気持ちの残るラストだった。

  • 読了

  • ※アマゾンより引用

    ■内容
    西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。
    鳴沢はどことなく勇樹と重なる彼を気遣うが、病院から忽然と消えてしまう。
    調査を進めると少年が日系ブラジル人であること、父親が罪を犯し、ブラジルに帰国したことが判明する。単なる失踪なのか、あるいは…強引に捜査に乗り出した鳴沢は、一路群馬に飛ぶ。

  • 堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第9巻。
    了は、警視庁西八王子署の刑事課に所属。お目付役の藤田とそろそろ帰ろうかと話をしていた時、刑事課に電話が入り、少年が保護されたという。本来ならば生活安全課の所管だが、二人は暇を持て余していたので、とりあえず通報のあった交番へ向かい、通報者から事情を聴く。
    少年は、衰弱しており、病院に運ばれたが、一言もしゃべらず、荷物のバッグにも触らせようともしない。ただ、空腹であったことは明らかだった。
    目立った怪我などもなく、病院で検査を受けていた。了は少年を訪ねるが、少年が心を開いて話してくれることはなかった。
    そんな中、突然、少年が病院からいなくなってしまう。残された荷物から名前が「カズキ・イシグロ」だとわかる。日系ブラジル人で父親が群馬県小曽根にいることが分かり、小曽根署を訪ねると、父親のマサユキ・イシグロは、友人である藍田尚之の息子でありカズキの親友でもある藍田俊をひき逃げし、ブラジルに逃亡したという。
    了が俊の死亡検案調書を見せてもらうと俊の身体にある傷に虐待を疑わせるものがあることが分かる。
    了は、生活安全課の山口美鈴、藤田とともに、カズキの事件とひき逃げ事件とのつながりを感じ取り、捜査を始める。
    日系ブラジル人に信頼され、ブラジル学校を経営する島袋に話を聞く。島袋は小野寺冴に調査を依頼していた。
    捜査を進めていくうちに、カズキが死亡したとの報告を受ける。事件は了の頭の中でどんどんと組みたてられていく。

全51件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×