書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫 ほ 12-10)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 992
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049918

感想・レビュー・書評

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  • フォロワーさんが読まれていたので気になって読んでみました。よくある小説の書き方のハウツー本とはほぼ真逆のことが書かれており、目から鱗が落ちまくりました。本書を読むと私が書いてるのは単なる「小説もどき」「小説が書けてるつもり」でしかないのだと痛感。小説を書くことはどういうことなのかを考えさせられました。「感傷的な小説は罪悪」でありそれらがベストセラーになる理由は「読者が成熟していないからだ」との指摘には深く同意。

  • 読んですぐはよくわからなかったけど岩波新書の文学入門を読むとかなり繋がった。

    これまでなにも考えずに小説を読んでいた自分からすると、人物だとか場面だとかの諸要素の役割だとかに意識を向けること自体が新鮮だった。

    読んでよかった

  • トリプルファイヤー吉田靖直さん推薦

  • めちゃくちゃためになる、ここに書かれている具体的な手法なんかは保坂和志のやり方だからこちらがそれを真似る必要もないというかこんなもの真似ようもないのだが、もっと根本の部分の思想というのがとにかくおおいに頭脳を刺激してくる。自分がよく考えていた小説の生なましさみたいなものがどんどん言語化されてゆくような感じがあった。

  • 本を書かない読む側の立場から見ても興味深い。

  • 家族の本棚びあったので借りて読みました。
    私、気が向いたらときしか、作文しない生き方で、これまで悠々と書いてきたましたが、この本を読んで、書き続けて生きていこうという想いを強くできました。(まだ、あとがき以降を読んでません)

    最初のうちこそ読みにくく、理解しにくい、とっつきにくいことが多くて苦労したのですが、本文を読み進めるごとに、こちらの肩を支え、背中を押し、いっさい手を抜くなと、行間に込められた声援が伝わってきます。

    出会えてよかった本です。

    ありがとうございました。

  • 実践的というよりは理念的なハウツー。創作ノートは小説を書く具体的なプロセスに触れられて有意義だった。

  • 芥川スタイルの「筋のない小説」を志向する人にとっては考え方を後押しされる内容だと思います。例文として小説作品の一部抜粋が連続する部分を読んで、抜粋部の前に何が書かれていたかを知らずに抜粋部分を読むことのしんどさに気づきました。SNS等で自説の補強のために誰かの説を援用する場合に気をつけたほうがよいな、と勉強になりました。

  • 小説家になるつもりはないけど、どう読むかについて示唆の多い本だった。

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著者プロフィール

1956年、山梨県に生まれる。小説家。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2018年『ハレルヤ』所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。主な著書に、『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

「2022年 『DEATHか裸(ら)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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