世界の歴史 (6) (中公文庫 S 22-6)

  • 中央公論新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050006

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    世界史シリーズ、今回は中国の隋・唐が中心。世界史としての隋唐であるが、しばしば日本が出てくるのがこの本の特徴。遣隋使や遣唐使といった日本との絡みが出てくる。
    また、この本では半分近くを古代朝鮮にも割いている。檀君神話・箕子朝鮮といったところから、新羅や高句麗といったあたりも、非常に詳しく載っていた。個人的に知らない話題も多かったので、知識を増やせた印象だ。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    中国は晋~隋唐、朝鮮は古朝鮮~新羅・渤海
    本書の特長は中国、および朝鮮の歴史を解説するだけではなく、日本との関連を含めた解説となっている。
    隋唐については遣隋使、遣唐使である程度は知られているが、朝鮮との関係性はほとんど知られていないと思う。しかし、本書を読む限りでは朝鮮と日本の関係性は深く、国家間の使者の往来も民間の交易も活発に行われていたということがよく理解できた。
    中国、朝鮮の歴史に関して言えば、仏教が本格的に広がってきたのがこの時代なのだと感じた。
    一方で後の時代に繰り返される北方異民族の侵略を受け、王朝が交代するという出来事の始まりとも言える。

  • NDC209

  • 日本の隋唐との関係から説き始められるのに少々面食らったが、ほどよくストリー立てられ、それでいて素人には十分なほど論拠が示されていて詳細まで大変勉強になった。また、通常の世界史だと通過されてしまう朝鮮史についても記載が厚く、初めて知ったことも多くて面白かった

  • 分裂した国土をまとめ上げ、世界帝国となった隋・唐時代の中国。そして古代朝鮮の動向と宗教・文化の流れを、古代日本への影響をふくめて巨細に描き、互いに密接にかかわりあう東アジア世界の動きを新たに捉え直す。

  • 世界史シリーズ6冊目。
    日本史の教科書でもおなじみの隋・唐と、同時代の朝鮮のお話。

    隋・唐時代は興味のある時代なのでやはり面白い。
    国際都市としての長安の話や、周辺から進入してきた部族がいつのまにか中国化していく話などは、スケールを感じさせてくれる。
    ただ、記述の仕方が年代を追うよりはトピックを追う形なので、歴史の流れそのものを追うには少し苦労するかもしれない。
    この時代からは日本に関する記述も多くて、入りやすいと思う。

    古代朝鮮の話は、教科書でもほぼ見た覚えが無い完全に初見の内容ばかりで、想像していたよりもずっと面白かった。
    考えてみれば、大国中国と、自国である日本に挟まれた地域の話なのだから、日本人の視点から見て面白くないわけがない。思わぬ収穫だった。
    根本史料がずっと後の11世紀に纏められた物がメインだという事なので、ところどころ創作的な挿話があるけれど、そういうものだと割り切って読めればこれはこれで楽しい。

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著者プロフィール

大谷大学文学部教授・京都大学名誉教授

「2002年 『京大東洋学の百年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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