にぎやかな天地 下 (中公文庫 み 30-5)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050136

感想・レビュー・書評

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  • 勇気は引きずり出さないと出てこない、とかいうような印象的な、心に響く言葉がいろいろ。楽しい思い出、あるいは、楽しい未来のことばかり考えていることが大切だとか。そしてそれには強い意志がいる、と。そう、悲観的にならず、いつも明るくいる、っていうには強い意志がいるのだ。意志をもたねば……。ただちょっと、なんとなくよしもとばななをほうふつとさせるような。なんというか、小説の名をかりたエッセイというか、自分の意見を述べたもの、というか。途中、波動、とか出てきてちょっととあれっと思ったり(わたしの考えすぎか)。でもちゃんと小説になってるし、鼻につくほどではないんだけど。復興にしろ、なんにしろ、発酵食品のように時間というものが必要なものがある、というのが心にしみました。

  • 上と下を何日かかけて読んでしまった。
    発酵食品の作り方。知らなかったことも
    この本で知ることができた。親と子の
    キヅナにも触れられていた。

  • 上下を一気に読んでしまった。

    「発酵食品」を中心軸にすごく良くまとめてあると思う。

    細かいエピソードも実は結構いろいろあるのに雑な感じになっていないのはさすがの筆力なんでしょうね。

    主人公が仕事に対する腹を決めてから、仕事がいろいろ舞い込むようになるあたりの展開はちょっとできすぎな気もしたけど:-)

  • もしも10代で読んでしまったら何が面白いんだかで
    終わっちゃってたろうなあ。ラッキーだなあ、
    ついてるなあおれ。ロト6で七つ数字選ぼうかなあ。

  • 微生物の話はモヤシもん的に面白いが、そこには実は深く突っ込まず、結局人生訓示のようなお説教臭さが残念であった。

  • ぬか漬けと納豆とホカホカ白米を朝ご飯にしたくなっちゃう本でした(笑
    長編だったけど面白かったからあっという間に読み終えた。

  • 様々な人生模様が主なストーリー。
    発酵の内容は上巻の方が具体的に書かれている。

  • 「骸骨ビルの庭」に通じる話がでてきて、2度楽しめた。

  • 発酵食品がみせる宇宙

  • 久しぶりの宮本輝作品。父が無理やり置いていった作品だったが、読んでよかった。感動した。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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