ぼくが愛したゴウスト (中公文庫 う 25-4)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050600

感想・レビュー・書評

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  • 感情がない世界に迷い込んだら。

    わくわくする冒険であって、
    せつない、それでも幸せな
    感情だけが感情なのか
    ほんとうに?
    かんがえさせられる小説です。

    なんでこんなにすごいものが有名じゃないんだろう。
    とてもおもしろいです。

  • 文章は読みやすかったし展開も面白かったけど、最後だけすっきりしない。

  • あっさりとした文体が世界観をクリアにしつつ、全ての境界を曖昧にしている。

    心とはなにかというのが主題なのかもしれないが、現実の曖昧さ、世界と認識の関係などが心に残った。こう書くと中2臭くなるが、むしろ哲学より。

  • 正直難しかった。パラレルワールド物なのは分かるのですが、自分の中で消化し切れなかった

  • 取っ掛かりは伊坂幸太郎が紹介していたなといったくらいの理由で手に取ったほんです。
    少年が駅でのちょっとしたことをきっかけにパラレルワールドに迷い込んでしまい。表向きは見た目そんなに違わない世界でそれなりに暮らしていくはなしです。

    日常が少し失われて自分だけが場違いなところから迷いこんでしまったような少し不思議な話。内向的で周りから浮き上がってしまう学生だった自分が勝手に共感しました。

    そんな世界でも少年は怖がらずにでていき自分らしい場所に落ち着くはなしです。もといた世界には帰れません。

  • 図書館で。こんな話だとは思わなかった。表題ですが僕が、じゃなくて僕を、の方がなんとなくすっきりします。なんとなくですが。

    多次元世界に自分とそっくりの誰かが生きていてその誰かと入れ替わってしまう、と言うのはなんとなく思った事はあります。ただこの作品だと安易に行ったり来たりできたり安易な解決方法が見つかるわけではないのが面白かったです。

  • どんな内容か知らず打海さんだから面白いだろ!と思って読んだら本当に面白かったです。はじめのうちはずいぶんファンタジーだなと思っていたけど読み進めるにつれやっぱり地に足着いた話だった、と引き込まれました。少年を少年として描くのがうまい人

  • 伊坂幸太郎おすすめ本その4読了(続いとったんかい!)。

    パラレルワールドの話っぽい感じで始まりつつ、どんどん展開が変わり最後までストーリーの予測が出来ませんでした。
    なんかこんな小説ってあり?という感じで結構新鮮でした。
    不思議な感覚の小説。

  • 人身事故をきっかけに異世界に飛ばされる。話はSFにも似たものであるにもかかわらず、奇を衒う内容ではなかった。むしろ、11歳の少年田之上翔太と売れない役者である山門健(ヤマ健)を中心に「生きる」ことのリアリティを描き出している印象を受けた。

  • 伊坂さんの解説に惹かれて読んでみました。

    尻尾はともかく、「心がない」というこの世界の人々…現代社会への示唆か?

    11歳だった「ぼく」が男になるまで…ある意味哲学的だな~。

    晴れ晴れとしないラストです。

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著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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