ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 427
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050822

作品紹介・あらすじ

都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが-!?篭城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後で蠢動する巨大な事件とは?ハイスピード、未會有のスケールで描く新・警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • H30.2.22 読了。

    ・特殊班二係の恐怖など微塵も感じず、敵意剥き出しにし、相手を呑んでかかるタイプの伊崎基子と優しさが特筆すべき個性のタイプの門倉美咲。ある幼児誘拐事件と籠城事件の接点となるジウと呼ばれる存在。
    基子の引き込まれるようなアクションシーンがたまらない。面白い。
    ・「よりリアルな戦い。常にそれが基子を強くしてきた。今だってそうだ。ここをやり過ごせば、また自分は強くなれる。今日よりは明日。明日よりはあさって。一日ずつ強くなっていく自分を感じられるなら、それでいい。その行く先がどんなところであるのかなど、今の自分は、考えなくていいのだ。」・・・かっこいい。

    続編が気になる。

  • ジウシリーズが『硝子の太陽』で姫川玲子シリーズと邂逅すると聞いて、手を出してみたが……。

    グロさが姫川シリーズの100倍くらいだった……。
    また、警察小説の趣が一層強く、機材や人員の配置について、一読しただけではイマイチ理解しきれない。

    伊崎基子と門倉美咲という全くタイプの違う二人の女性を通し、ラストで二人の捜査がシンクロする作りは流石だが、いかんせん救いがない。
    こじらせ女子を書かせたら彼の右に出る男性作家はいないんじゃないかと思うが、基本的に読者は主人公には幸せになってもらいたいと思っている、と思うのだが。
    この作者は、主人公の扱いが容赦ない。

    門倉美咲は優しさが個性……と書かれているが、私としては犯人であろうと誰であろうと、目の前の人間に必要以上に共感してしまう、”共感力”の持ち主ではないか、と思った。
    この辺が姫川玲子と似ている。
    美咲から女性的な要素を抜いて、基子的なこじらせ+強さを足して割ったら姫川玲子になる気がする。

  • *Ⅰ~Ⅲ、まとめての感想。

    ドラマ化をきっかけに職場のひとに借りて読む。
    私にしてはなかなか速いスピードで一気に読むことができた。
    思っていたよりもライトな読み心地。
    心配していた痛い描写については多々出過ぎて途中から慣れてしまうというか…良くも悪くも効果?が半減されてしまった感がある。
    『ストロベリーナイト』はドラマしか知らないけれど、『ジウ』と似た雰囲気を感じる。
    物語の流れや設定?に。

    しばらく痛い描写のある小説はいいかも…1~3巻までみっちりだったので、読み終えて3日ほど過ぎた現在、怖い夢なんぞ見てしまう…読んでいる間は慣れたけれど、やっぱり無いにこしたことはない、苦手は苦手。

    *****

    さて、物語。
    警視庁特殊犯捜査係、通称SITに属する、門倉美咲と伊崎基子。
    歳もひとつしか変わらないが、好対照な2人の女刑事。
    武闘派な基子と女性らしさあふれる美咲。
    美咲はなんだかんだと基子が気になって仕方が無い様子だけれど、基子は突き飛ばしこそしないものの態度で無関心を示している感じ。

    ある日起きた1件の事件、それが未解決の児童誘拐事件とつながりを持っていることが発覚。
    事件の裏にいる中国人少年、ジウを捜すのだが…。
    お話が進むにつれ、どんどんスケールも大きくなり、駆け抜けていく。

    美咲や基子の2人がメインなんだけれど、その2人が一番現実離れしていたような。
    不思議な2人。
    基子に関しては、弱者をいたぶるような真似をする奴を成敗!ならスカッとするはずが、やり過ぎ!も目立ち、部署が変わってすぐの事件については本当なら同性として、やった!となるはずが、ギャー!とびびる。

    物語の中盤に出てくる<新世界秩序>とは何なのか??
    基子と美咲、2人が事件に、そして、ジウへと迫っていく過程、結末。
    <新世界秩序>、不気味でした。
    潜在意識のように眠っているのか、そういった奥底から目覚めてしまうものは本当に恐ろしい。

    美咲もラスト、頑張りました。
    基子は一体どうなってしまうのか??
    うーん。
    そして、もう1人の主人公でもある、ジウ。
    彼の壮絶な生い立ち、そして、彼が事件を起こす理由…けして彼のやり方を肯定しないけれど、美咲同様、少し切なかった。

    警察小説、というよりはアクション小説、が私の中ではぴったりくるかな。
    勿論、本庁と所轄の確執なども描かれているので、警察小説としても十分楽しい。

  • 門倉美咲と伊崎基子。
    2人の対照的な女性刑事を主人公としたストーリー。
    門倉美咲は穏やかな優しい性格で、容疑者との心の交流を通して事件を解決に導く…という能力に長けているらしい。
    ただ、1冊読み終えた後でも、私には、ふつうにどこにでもいる心優しい女性としか感じられず、彼女の有能さについては特に感じられなかった。
    それと比較して、伊崎基子については文句なし。男性だらけの特殊部隊の中においても、彼女の身体能力はずば抜けており、プロ意識も高い。どんな危険な現場でも尻込みせず、果敢に立ち向かい、容疑者を確保する姿は気持ちが良い。
    ⑴では中途半端なところで終わってしまったので、続きが早く読みたくなってしまった…。

  • 警察のSITに席を置く女性二人に焦点が当てられている。
    ただ、二人は対照的。美咲は穏やかで優しい性格。一方の基子は血の気盛んで攻撃的な性格。
    人質籠城事件の結末で、それぞれの道が分かれる。
    そして、そもそもジウとは?
    謎をでいっぱいの前半。明らかになる後半。
    続きが気になる…

    2018.8.26

  • ドラマ化が決まった時
    黒木メイサが、主人公の
    一人を演じる際
    「男性向けの罠」を
    身体に仕込むのかどうか気になった。
    というどうでもいい思い出しかない…

  • *都内の住宅地で人質篭城事件が発生した。所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが―!?篭城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年、その背後で蠢動する巨大な事件とは?ハイスピード、未會有のスケールで描く新・警察小説*

    面白過ぎて一気読みです!疾走感、Wヒロインの対比、清々しいまでの暴力・・・息つく暇もないくらいの怒涛の展開はまさにジェットコースター級。こんなにも早く続きが読みたい本は久しぶり。

  • ドラマ懐かしいなぁ。
    メイサはまりすぎだ。

    誉田さんらしい、安定の過激で残酷なシーン。しかしあれだ、男性のアレをこうしてそうしてしまう行為はなんとも、男性は読めないのでは。知らなかった、そんなクソ欲望があるなんて。やられてしまったら、一生使い物にならないだろうな。恐ろしすぎる…から、女性を暴力だレイプだなんてした奴には相応の…。

  • 続きがあるのは知っていたけど、
    まさかの本気の続き物だった・・・。
    早く2を読まなくては。。。

  • 基子強すぎ

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著者プロフィール

誉田 哲也(ほんだ てつや)
1969年、東京都生まれの小説家。学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。卒業後にミュージシャンを目指していたが、椎名林檎の存在で断念。格闘技ライターを経て作家活動に入る。
2002年、『妖(あやかし)の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を獲得しデビュー。2003年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。
代表作は、映画化もされた『武士道シックスティーン』に始まる「武士道」シリーズ。姫川玲子シリーズの『ストロベリーナイト』はドラマ化・映画化された。ほか、『ジウ』シリーズ、魚住久江シリーズ『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』や、『ケモノの城』『プラージュ』などがある。

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