ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 426
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050822

感想・レビュー・書評

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  • *Ⅰ~Ⅲ、まとめての感想。

    ドラマ化をきっかけに職場のひとに借りて読む。
    私にしてはなかなか速いスピードで一気に読むことができた。
    思っていたよりもライトな読み心地。
    心配していた痛い描写については多々出過ぎて途中から慣れてしまうというか…良くも悪くも効果?が半減されてしまった感がある。
    『ストロベリーナイト』はドラマしか知らないけれど、『ジウ』と似た雰囲気を感じる。
    物語の流れや設定?に。

    しばらく痛い描写のある小説はいいかも…1~3巻までみっちりだったので、読み終えて3日ほど過ぎた現在、怖い夢なんぞ見てしまう…読んでいる間は慣れたけれど、やっぱり無いにこしたことはない、苦手は苦手。

    *****

    さて、物語。
    警視庁特殊犯捜査係、通称SITに属する、門倉美咲と伊崎基子。
    歳もひとつしか変わらないが、好対照な2人の女刑事。
    武闘派な基子と女性らしさあふれる美咲。
    美咲はなんだかんだと基子が気になって仕方が無い様子だけれど、基子は突き飛ばしこそしないものの態度で無関心を示している感じ。

    ある日起きた1件の事件、それが未解決の児童誘拐事件とつながりを持っていることが発覚。
    事件の裏にいる中国人少年、ジウを捜すのだが…。
    お話が進むにつれ、どんどんスケールも大きくなり、駆け抜けていく。

    美咲や基子の2人がメインなんだけれど、その2人が一番現実離れしていたような。
    不思議な2人。
    基子に関しては、弱者をいたぶるような真似をする奴を成敗!ならスカッとするはずが、やり過ぎ!も目立ち、部署が変わってすぐの事件については本当なら同性として、やった!となるはずが、ギャー!とびびる。

    物語の中盤に出てくる<新世界秩序>とは何なのか??
    基子と美咲、2人が事件に、そして、ジウへと迫っていく過程、結末。
    <新世界秩序>、不気味でした。
    潜在意識のように眠っているのか、そういった奥底から目覚めてしまうものは本当に恐ろしい。

    美咲もラスト、頑張りました。
    基子は一体どうなってしまうのか??
    うーん。
    そして、もう1人の主人公でもある、ジウ。
    彼の壮絶な生い立ち、そして、彼が事件を起こす理由…けして彼のやり方を肯定しないけれど、美咲同様、少し切なかった。

    警察小説、というよりはアクション小説、が私の中ではぴったりくるかな。
    勿論、本庁と所轄の確執なども描かれているので、警察小説としても十分楽しい。

  • 警察のSITに席を置く女性二人に焦点が当てられている。
    ただ、二人は対照的。美咲は穏やかで優しい性格。一方の基子は血の気盛んで攻撃的な性格。
    人質籠城事件の結末で、それぞれの道が分かれる。
    そして、そもそもジウとは?
    謎をでいっぱいの前半。明らかになる後半。
    続きが気になる…

    2018.8.26

  • ドラマ化が決まった時
    黒木メイサが、主人公の
    一人を演じる際
    「男性向けの罠」を
    身体に仕込むのかどうか気になった。
    というどうでもいい思い出しかない…

  • 続きがあるのは知っていたけど、
    まさかの本気の続き物だった・・・。
    早く2を読まなくては。。。

  • 基子強すぎ

  • 一部グロテスクな表現もあり、吐き気もしましたが、結局シリーズ最後まで読み通しました。2人の女刑事は現実的でない部分も多く?共感しきれなかったけれど、ジウはじめ、東刑事と、キャラクターの魅力で最後まで読んでいました。

  • とても痛い話だった。読んでるだけで鋭利な刃物を自分にも当てられているような気分。伊崎がちょっと人間離れし過ぎていて、少し疲れるキャラ。かと言って門倉もまたこの作品にそぐわない女性らしいキャラでちょっと違和感。それくらい血の匂いが充満していました。ジウって人名だったとは。誉田さんを読み始めようと思っていますが、ストロベリーナイトはドラマでチラ見しており、こんな痛い話ばかりなら、脱落するんだろうなぁ・・・と思ったりも。とりあえずⅡを読んでみます。

  • 2019/1/17読了。
    「硝子の太陽」シリーズを読んでから、こちらを読み始めたので、順番としては逆かも。
    前半〜中盤は、「硝子の太陽 ルージュ」や「ノワール」に比べて、やや冗長な気がしたけれど、
    後半はハラハラして一気読み。
    まるで映画を見ているような気になる、劇場型の犯人たちとの闘いはさすが。
    人物描写も上手いので、ついつい登場人物を身近に感じてしまう。
    でも美咲は好きになれないタイプだなぁ(笑)

  • ジウⅠ読み終えた。個人的には姫川玲子シリーズのほうが読みやすい。ジウの人物像がどの様に以後描かれているのか注目、素子と美咲の関係にも注目

  • グロいけど面白かった。女を肯定して楽しんで、時に女も利用する美咲と女であることを激しく拒絶しているような基子。正反対の二人のキャラが上手く絡んでストーリー展開がスピーディーで目が話せなくなる。
    基子は少し、いや基本的にサイコパス体質なんだろう。雨宮は気の毒がっていたけど、それはそれで彼女には当たり前の在り方なんじゃないか?
    今後彼女がどう変化していくのかが楽しみ。
    誉田作品には珍しいイケメンキャラ、雨宮が良かった。

著者プロフィール

誉田 哲也(ほんだ てつや)
1969年、東京都生まれの小説家。学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。卒業後にミュージシャンを目指していたが、椎名林檎の存在で断念。格闘技ライターを経て作家活動に入る。
2002年、『妖(あやかし)の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を獲得しデビュー。2003年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。
代表作は、映画化もされた『武士道シックスティーン』に始まる「武士道」シリーズ。姫川玲子シリーズの『ストロベリーナイト』はドラマ化・映画化された。ほか、『ジウ』シリーズ、魚住久江シリーズ『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』や、『ケモノの城』『プラージュ』などがある。

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