ジウ 3 (中公文庫 ほ 17-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051188

作品紹介・あらすじ

新宿東口で街頭演説中の総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、伊崎基子らSAT隊員が総理の身柄を確保し、警察上層部は安堵する。だがそれは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。"新世界秩序"を唱えるミヤジと象徴の如く佇むジウ。彼らの狙いは何なのか?そして美咲と基子は-!?シリーズ完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • まるで「ニューヨーク1997」やん!
    (続編というかリメイク作品「エスケープ・フロム・L.A」が、Netflixで配信中!)
    それのリトル版みたい!

    しかし、歌舞伎町をそんな事しても、そんな事ずっとは続けられんし…
    現状で、一部の人らだけ、ええ思いをして…の世界を今まで虐げられた人らの世界にする為、全てをリセットか…
    確かに賛同する人らもおるかもしれんけど…
    なかなか、非現実な感じ…
    こんな街のど真ん中でやらんと、どっかの秘境でやったらええんちゃうの?とは思う。

    ジウの動機的なものは、悲しいけど…ここまで、してしまうと、もう、同情レベルではないしね。
    ミヤジも狂ってるけど、まだまだ、同じ思いの人が…

    このシリーズ、まだ続くし、既に手元に何冊かあるけど、こんな人らが、増加中なんかな…
    まだまだ楽しもう〜!

    血ドバドバでした〜(^_^)v

  • 舞台が歌舞伎町なのが臨場感沸きます。色んな愛がありますよね。→国境事変へ

  • シリーズ最終話。前作で出てきた新世界思想だが、最後まで読んでも良く理解出来ない。歌舞伎町を封鎖して別世界ができるだろうか。ジウは破綻を最初から望んで話しを進めたようにも思う。
    ただ歌舞伎町戦争とでも呼ぶようなスケールの闘いの臨場感が凄かった。どのように解決するのかと思っていたら、地味な門倉が意外な行動。それと伏線回収となる警察内部の汚染による協力者の追求と逮捕。ジウが伊崎を殺さなかったのも、伊崎と雨宮の関係だったかも、とか色々考えてしまう。
    このシリーズは殺しやレイプなど読むに堪えない表現も散見されるが、最後はどのような結末を迎えるのだろうか、との期待感であっという間に読み切ってしまった。

  • 北風と太陽。

    被疑者に向き合う姿勢・行動が正反対の2人の女性警察官を巧みに描いたハードボイルド。全三巻。

    斃すか斃されるかしか考えない伊崎基子と、自分にケガをさせた被疑者の気持ち、経緯さえ共感しようとする門倉美咲。

    この2人の心の中の対比が、本編の展開とともに非常に読み応えがあり、楽しかった。

    ただ、〝闘争願望”と上司に恋心を抱く〝お花畑”のような相容れない心理が交互に描写されるため、
    読んでいて、取り残されそうな気持ちになることもあった。

    【冒頭・プロローグのみ】
    ①第一巻
    誘拐事件が発生。何度も身代金の受け渡し場所を変更する犯人。その度に密かに追尾する刑事の人数は減っていく。何度目かの場所で、受け渡し役の母親が見つけたものは••••。

    ②第二巻
    (プロローグ1)
    誘拐拉致され、男たちに襲われる少女。そこにもう一人の仲間が入ってきて••••。
    (プロローグ2)
    社会から隔絶され、同居する数人としか交流がない少年時代。そんな男の手記が唐突に綴られる。

    ③第三巻
    数日前に起きた信用金庫の大爆発。中にいた立てこもり犯人も人質も職員も、近くにいた警察関係者も即死だった。同僚を喪ったその光景をホゾを噛む思いで何度も頭に浮かべる警部補の東。

    見どころ、記憶に残る場面はたくさんあるが、〝ハードボイルド”なので、小説として割り切って楽しめる方でないと、オススメできないかな。

    実は僕も、第二巻では阪神大震災の後のあの団体を思い出し、
    第三巻では「そこまで行ってしまうんかい!」とツッコんでしまったクチ。

    でも、構成がしっかりしていたので、読んで良かった。

    紹介してくれたツッチー、ありがとう。

  • H30.3.2 読了。

    ・歌舞伎町を舞台としたスケールの大きな事件。政治家も警察も巻き込まれていく。アクションシーン、潜入などもあり、とても面白い。
    ・他の方も感想に書かれていたが、第六章、終章は感動的で目が離せない描写が多く、面白かった。
    ・『ジウ』の続編も読んでみたい。

    • hs19501112さん
      誉田哲也好き の予備軍な方を見つけるとうれしくなって・・・ついついコメントしてしまいます。

      続編あるなら読みたい!という気になりますよ...
      誉田哲也好き の予備軍な方を見つけるとうれしくなって・・・ついついコメントしてしまいます。

      続編あるなら読みたい!という気になりますよね、たしかに。

      「歌舞伎町セブン」、ぜひ読んでみてください。

      それと・・・、誉田さんのもう一つの人気シリーズ
      「ストロベリーナイト」も、全力でおすすめします。
      2018/03/09
  • ジウ2を読み終えた後に時間が経ったので、Book-off捜査を諦め購入。悪い意味でどえりゃ~展開⤵️歌舞伎町の事件が想定を超えるド派手さにしては犯人の準備不足・短絡的な犯行(新世界を造るために総理大臣を拉致)。基子のパーソナリティに統一性がなく混乱。また、中途半端な警察官僚の悪役の登場で残念な幕引き。物語の落としどころは、利憲君に「ジウは壮絶な境遇だったんだよ~♡」と伝えたこと?結局、ジウの目的は何で、基子はどうしたかったのかメッセージが全く伝わらず。この寂寥感、どうすればいいんだ!誉田さん。。。

  • ジウの最期がどうなるのか見届けるため読みましたが

    やっぱり2人共好きになれなかった(*´-`)
    美咲の東への心の声が多すぎる笑
    あれでハラハラドキドキが半減してしまうじゃないか

    歌舞伎町封鎖の総理拉致の殺し合い…
    ストーリー面白いに決まってます_φ(・_・

    主人公に感情移入できないのに既に3冊既読
    そして次も読む…こんな事初めてです(°_°)

    ある意味まんまとジウシリーズにハマったのですね笑

  • なんか、風呂敷広くて
    こんなのおさまるのか?ってハラハラ



  • シリーズ完結。
    1km四方の歌舞伎町を隔離し、その上空を含め治外法権を要求。新世界秩序という独立国家樹立を企て、総理大臣を標的としたテロが発生。
    シリーズ一作目からの伏線が全て回収される。

    なんというか、やるせない。読了感は一応すっきりはするっちゃするが。
    ジウが...中国からの密入国者として日本に来るものの、両親は強制送還され、小学生にも未たず、言葉も分からず、一人孤独に歌舞伎町で生き抜き、歪んだ人間が出来上がる。
    ただ一つの言葉を忘れずに「我在這里」
    愛を知らず、愛を求め続け、その最期。

    そういえば、かつて、合法的な麻薬経済特区ってのを作ると凄まじい経済効果が得られるなんて論文を書いたアメリカの学生がいたな。

    日本国内に治外法権の独立国家というのは些か突飛かとも思ったが、危機管理意識の低い日本人にはこれくらいが想像しやすいかもしれんな。
    日本ってクーデターっておきないよな。従順なのか、和をもって尊しと成してるのか。

  • I、II に続いて読んだ。だんだんと私が飽きてきたのか読み進めるペースが低下。話も何か展開が悪い感じが。この巻はじめの戦闘部分は、よかったんだけどなぁ。でも、シリーズを通して全体的に満足のいく小説でした。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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