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Amazon.co.jp ・本 (305ページ) / ISBN・EAN: 9784122051294
みんなの感想まとめ
近代ヨーロッパをテーマにした本書では、フランス革命の影響がどのように他国に波及したのかを詳しく探求しています。特に、ドイツ、イタリア、ロシア、イギリスの各国における変化や改革、そしてそれぞれの国の歴史...
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
世界の歴史シリーズ22巻目は近代ヨーロッパ。前巻がフランス革命でいよいよ近現代になってきたなというところ。本書は「革命の話はしたので、置いておいて…」ではなく、その革命の影響から多々話が広がる。それだけフランス革命というのは欧州諸国に影響があったということなのだろう。
話によっては20世紀、第一次世界大戦にまで進む。18世紀から20世紀にかけての主に仏独伊露英の5ヶ国を中心に嵐のような近代史を学べる概説書だ。
個人的に新しい発見だったのは、ロシアのパーヴェル1世だ。ピョートル3世の"大人になれない子ども皇帝"、それを殺し後に就いたエカチェリーナ2世、そこまでは覚えていたがその子パーヴェル1世が反エカチェリーナ2世となり国を進めようとしたという事実は意外で興味深かった。残念ながら5年も持たずに殺されてしまうが、どんなに異常であっても反動で動く政治力学というものがあることを学べた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代ヨーロッパ
イタリア・ドイツ統一
ロシア革命への道
近代イギリス・フランス
難易度 中
感動☆☆☆☆☆
涙線☆☆☆☆☆
興奮☆☆☆☆☆
感心★★★☆☆
伏線☆☆☆☆☆ -
フランス革命以降のドイツ、イタリア、ロシア、そしてイギリスでフランス革命はどのように受け取られ、どのような影響を与えたのかを国毎に解説
ドイツ、イタリアは分割された国家群の統合が進められ、ロシアでは改革は発生したけど厳しい自然環境が農業を共同で行う必要があり、土地の私的所有が進まなかった、イギリスはウィンチェスター憲章のおかげで影響が少なかった。
影響の少なかったイギリスは海洋国家としての力を発揮し、自由貿易と産業革命による富国強兵が進んでいったという形だ。
帝国主義の元でひたすら邁進するイギリスはじきにアメリカに抜かれてしまうけど、この当時にもっていた力はとてつもない大きさだったろうと思う。
[more]
この本でわかった事はヨーロッパ史が一国の歴史を追うだけでは不足で周辺国家への相互関係を踏まえつつ、歴史を追う必要があるという事だろう。
これは現代の東アジアでも変わらないし、地球全体でも変わらない事だと思う。現在はアメリカと中国が衝突しそうである事を考えると間で挟まれる日本も影響を受ける事は避けられないから、注意する必要がある。 -
新書文庫
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19世紀ヨーロッパがたどった輝ける「近代化」は、光と影が交錯する屈折に満ちた時代であった。流血の政治革命、国家統一の歓喜、陶酔をもたらす帝国主義、そして急速な工業化。自由主義の惑いのなか、諸国民国家が形成されていくさまを、複眼的に描き出す。
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一方で反動的なウィーン体制(メッテルニッヒ体制)のもとでのフランスとドイツの国民国家形成(国民統合)、及びその影響(特にフランスの革命、内政の)。
ナポレオンが軍事的に収集し、彼によって欧州全体が近代化を促された[p42など]が、フランス国内は彼なきあと集団ヒステリーに近いほど民衆が高揚して[仏の二月革命では女性の死体を乗せて…、p105など]七月革命(1830年)、二月革命(1847年)、六月蜂起(1848年)と続けて起こり、ナポレオン3世が大統領になって沈静。彼の時期に植民地が拡大したがメキシコ出兵で失敗したり[p143]、プロイセンのビスマルクに翻弄され普仏戦争に敗北し[p177]失脚。それは同時にドイツの統一と成立であった。ドイツとフランスは隣同士ということもあり、ドレフュス事件などにもつながる因縁、摩擦がこのあと長く尾をひくだろう。
またイタリアも革命の波に洗われたが、フランスとの兼ね合いをかんがみるサルデーニャ王国のカヴールの「正規軍」[p299]とフランス軍からローマを解放するガリバルディの「遠征軍」と[p292]の流れへ収斂してゆき(リソルジメント、p304)、最終的にヴィットーリオ・エマヌエーレ2世によって統一されたかたちになった(「イタリアのサルデーニャ王国化」p301)。
ロシアもナポレオン戦争のあと、国の変革の必要性を感じた若い世代が熱源となって[p328]<改革>と<革命>のなかを進む。フランスと同じかそれ以上の民衆の激しい運動はある(政府要人の暗殺につぐ暗殺…)が、上からの<改革>[p353]が主体(アレクサンドル2世[p353]、ヴィッテ[p379、ストルィピン[p387])であった。ツァーリズムの伝統[p382]であろうか?しかし、おもに農民を犠牲にした上からの工業化[p379]はやはり反発を招き<革命>を不可避にさせ、日露戦争の敗北後に起こった血の日曜日事件[p382]は国会の創設につながった。中央政府の比較的強力な反動化がのちの社会主義的な下地になったのであろうか。
また、18世紀後半(1770年ごろ)から19世紀前半の7、80年間は「産業革命」の時期。その発端のイギリスはアメリカやドイツなどに追い上げられるまで[p514]他国を圧倒して繁栄していた。しかしすべての面において優位にあったわけではなく(商品貿易収支は終始赤字)、運輸や保険などのサーヴィス業と資本輸出に大きく依存していた[p517]。ところで「イギリス」はイングランド(を中核とした)+ウェールズ+スコットランド+北アイルランドの四国の連合王国である[p22]。社会は資本主義の階級と「リスペクタビリティ[p557]」を重視するジェントルマン(ジェントリ)の伝統的な位階的社会であった[p407]し、ナポレオン戦争のあとの(原理としては)反動的なウィーン体制の一翼を担いもした[p435]。
ヨーロッパは19世紀から20世紀には世界史の中心になっていた。英国の産業革命、アメリカに誘発されたかのようなフランス革命とその混乱が伝染し、動力源となって世界(の植民地化)への触手を伸ばさせたからであろう。ナポレオン戦争の影響は濃厚で、とくにドイツとフランスの摩擦は第一次世界大戦につながっていくことになるだろう。 -
高校2~3年の頃に学校の図書館にあったハードカバーのバージョンをひろい読みしていた。
文庫版があることに最近気づいて思わず。
世界史も日本史もすっかり固有名詞を忘れていて、
ましてややこしい近代史はやっぱりある程度は年号と事件をKeyに整理してやらないときつい。
すばらしい本なのだけど、やはり基礎知識が前提にないと漫然と読んでしまう本。
必ずしも、名称の由来とか枝葉の解説が親切というものではないしね。
(正確ではないにせよ、そんなときに役立つWikipedia先生・・・!
正確であることが必須ではない、でもちょっと気になる枝葉末節にはお強い。)
高校の世界史参考資料(A3-横のカラーで時代ごとの地図とか家系図ががしゃがしゃ載ってるやる)って最強なんじゃないかな実は。 -
目 次
序
第1部 フランスとドイツ―国民国家へのはるかな道
1 フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ
2 ヨーロッパ新秩序―ウィーン体制
3 一八四八年革命とヨーロッパ
4 フランス第二帝政とドイツの統一
5 ブルジョワ共和制下の国民統合
エピローグ―仏・独国民統合の意味するもの
第2部 自由を求める南ヨーロッパ
6 十九世紀のヘゲモニーをめざして
7 イタリア統一への道
第3部 十九世紀ロシアの嵐
8 改革か停滞か―十九世紀前半のロシア
9 改革か革命か―帝政末期のロシア
第4部 ヴィクトリア時代イギリスの光と影
プロローグ―工業化社会の成立
10 産業革命の時代
11 改革の時代(一八三〇~五〇年)
12 繁栄の時代(一八五一~七三年)
13 帝国主義の時代
14 ヴィクトリア時代の文化
参考文献
関係年表
文庫版あとがき 谷川 稔
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