相剋 (中公文庫 と 25-16 警視庁失踪課・高城賢吾)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051386

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目

    消えた中学生
    依頼してきたのも中学生で
    ふわっとしたスタートに
    親の兄弟、父と叔父の派手な兄弟喧嘩と
    設定がなんとも言えない話だった。

    面白くない訳ではないが、兄弟喧嘩がそこまで発展するのか…と飛躍した話だと感じてしまった。

    身内の話で終わってしまい、依頼者である中学生らが置き去りになっているのも気になった。

    失踪課が目立ち邪魔者として扱われていくのと比例して、失踪課が打ち解けていくのが良い

  • 希が親に愛されていて良かった!

    1作目に続き、誰かのために。が理由にになっているのが、本当に切ない。

    今回は組むメンバーが変わって新鮮だったのと、ますます他のメンバーの素性が知りたくなったのとで、早く次が読みたくなってしまった。

    あと高城さん、喉に悪いから薬は水で飲んで!

  • 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ2冊目です。
    捜査一課から情報提供者が消えたと協力要請がある。
    時を同じに同級生が行方知れずだと友人から捜査依頼が来る。親族以外からの捜査願いは受理出来ないのだが、行方が知れない娘を心配していない様な、何か隠しているような両親に違和感を感じ高城は調べ始める。
    失踪課のメンバーの抱えている事も少しづつ分かって来て、これからの展開も楽しみです。

  • 失踪課シリーズ第2弾。
    主人公以外にも、失踪課の各メンバーがそれぞれユニークなキャラであり、今後遭遇する事件に、各課員がどんな対応をするかが、このシリーズの魅力と言ってもいい。
    第2弾は、何等かの過去がありそうな元野球部員という課員が相棒となって活躍する。

  • 学校の友達が失踪したので探して欲しいと、同じ中学生が依頼してきます。

    中学生の失踪なので、家出しているのかもしれない。ということで、その中学生の親を訪ねるのですが、自分の子供が居なくなったというのに、通常通りの親を不審に思い、調査を開始します。

    前回同様、他の課が捜索していた事件と一緒になるのですが、この事件と繋がっているとわかると、なぜかよし、繋がったと思い、ページをめくる手が止まらなくなります。

  • 長年に渡る兄弟の確執(とはいえ、悪いのは完全に弟のほうだろう)がついに事件となってしまったという話。解決までに死者がひとりも出ないというのはこの手のものでは珍しいのではないか。そこに救いがあると感じる。
    関係ないと思われた2つの事件がリンクするも、主人公が当初から探している人物の行方は一向に分からないという展開で最後まで楽しく読んだ。
    僕も頭痛持ちなので、頭痛薬をミントタブレットのように消費する主人公に親近感がわいたが、さすがに午前中に10錠という経験はない。いわゆる金パブ依存(市販薬依存)ではないか。

  • 父から借りたもの15

    前作とは違って、高城とコンビを組むのは醍醐塁。
    こういうシリーズ物って、ずっと同じコンビだと思ってたから意外。

    親は子供を守るためなら、なんでもするんだね、やっぱり。

  • 【警視庁失踪課シリーズ第2作目】
    今回は捜査一課の管理官から通り魔事件で目撃情報を提供した人物が行方不明になったから探せとの依頼がある。
    高城は依頼を断ろうとしたが、真弓は明神と法月に捜査を命じる。
    高城はその間、失踪課にいて、訪れた春休み中の男子中学生から友人の女の子が行方不明だと依頼される。不審感を抱いた高城は醍醐と捜査を始める。
    女の子の両親は、娘がいなくなったというのに動揺もせず、非協力的。父親が社長をつとめる会社も怪しく見えてくる。どうやら兄弟での問題もあったよう。
    いろいろつながってくると読み進められずにはいられない。
    存在感がなかった森田の射撃の腕前には驚かされた。こういうのいい。
    さすが堂場さんの刑事物シリーズ。登場人物多いけど、2作目ですでに失踪課のメンバーと顔なじみのように読み進められる。

  • 仕方がないけど「贖罪」でワクワクしたので中弛み(いきなり(^_^;)中学生の案件なんで緊張感がほぐれたのかな。

  • シリーズ2作目。登場人物を思い出しながら今回の事件をドラマを見るように読んでいった。高城目線で事件を解決していくストーリー展開は前作同様で描写が細かく少々飛ばし読みして読了。途中、事件解決の核となる部分に含みをもたせて明かしてくれず最後の最後に種明かしのように説明してくれてスッキリする。堂場さんは他にも警察ものシリーズがあるから混乱する部分もあるけどその違いを感じながら読みくらべるのもまた面白い。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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