真贋の森 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2009年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784122051669

みんなの感想まとめ

テーマは復讐とサスペンスで、短編集の中でも特に目を引くのは表題作。美術史研究の異才が、師や弟子たちへの復讐を果たすために贋作を作成し、学会を揺るがす様子が描かれています。作品全体に漂う怨念や緊張感が、...

感想・レビュー・書評

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  • 5作品が集められた短編集。

    表題の『真贋の森』は、
    若き日、師の逆鱗にふれ、学会を追われた美術史研究の異才が、師やその取り巻きの弟子たちを見返すために仕掛けた罠。
    それは、残っている作品が少ないとされている「浦上玉堂」の贋作を作成し、学会を牛耳っている弟子たちに真作と認めさせ、その後真相を暴露すること。
    学会から弾き飛ばされ裏道を鬱々と辿ってきた怨念が、文章全体にとぐろを巻いている。

    その他、
    夫が出張先で急死した。その後、夫の同僚と愛人関係になるが、その愛人との旅先で夫の死の意外な事実を知ることになる『愛と空白の共謀』。

    Q新聞広告部長の主人公が、編集部が載せた先走った記事により、大手広告会社からの広告を失いそうになる。サラリーマンの悲哀を描いた『空白の意匠』。

    松本清張というと、なにか重厚な作品をイメージしてしまうのだけれど、短編集なのでサクサク読める。裏返すと、ちょっと物足りないとも言うのかな。

  • 短編集。
    1.真贋の森
    2.上申書
    3.剥製
    4.愛と空白の共謀
    5.空白の意匠
    真贋の森、空白の意匠が面白かった。読みやすいが、たまに匂わされすぎてよく分からなくなる時もある。

  • 中編ともいうべき表題作は金というより自分を追放に追い込んだ美術関係者への復讐心で贋作を作ろうとするサスペンス。人死は無いが画家の育成、絵の作り込み、売り込み等騙しのプロセスが面白いし顛末も良い。漫画だが『ZERO』や『ギャラリーフェイク』好きなら楽しめると思う。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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