秘本三国志 4 (中公文庫 ち 3-49)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051737

感想・レビュー・書評

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  • 「私の夢です。夢が、星のように飛びます。そして墜ちるのです、この五丈原に」

    2022/9/15読了。
    同じ『三国志』をベースにした物語である『諸葛孔明』、『曹操 魏の曹一族』とでも、出来事の解釈、人物の人となり、言動は全く異なっていたが、殊に本作では、大概の戦闘が、八百長というか、出来レースのような扱いになっていた(途中まで曹操と劉備が共謀して、他の英雄を潰して回っていたのだ)。作品が異なれば、世界観の設定もまた異なるということなのだろう。引用したのは、孔明の最期の言葉だが、『諸葛孔明』のそれ(「旗を、反せ。……鼓を、鳴らせ。……」)とは、やっぱり別物だし、臨終の状況も違っていた。

  • ついに諸葛亮が仲間になった!天才と聞くが、その戦略を見たことがなかった。早速先の先の先を読んだ一手を見せてくれて次巻が楽しみ。
    作者の解釈で描かれる、英雄同士の繋がりが面白い。歴史書に並べられた事実から想像できる浪漫に魅せられ、多くの人が筆を執るんだろうなぁ。
    日本で一般的な虚構3割と言われる三国志も読んでみたい気持ちが、更に強まった!

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この巻で最も面白いと感じたのは曹操と劉備が裏で手を組み、劉備が各勢力に入り込み内部情報を起こすことで曹操の勢力拡大を手伝っていたということだろう。
    それにより劉備も曹操に対抗するものとしての立場を確保していたわけだけど、他ではこのような流れは見たことがないので面白かったな。

  • 神戸などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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