毎月新聞 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 959
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051966

作品紹介・あらすじ

毎日新聞夕刊紙上で、月に一回掲載された日本一小さな新聞、その名も「毎月新聞」。その月々に感じたことを独自のまなざしと分析で記した、佐藤雅彦的世の中考察。人気の3コマまんが「ケロパキ」に加え、文庫オリジナルの書き下ろしも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤雅彦さんが毎日新聞上に連載していたコラム「毎月新聞」を書籍化したもの。
    「じゃないですか禁止令」「たのしい制約」「隣の校庭」など、日常生活で感じるなんとも言えない感情を見事に言語化してくれている。
    読んでいて「あるある〜!」と何度も思ってしまった。

    個人的に特にお気に入りなのが、第43号「ちょいちょきらっぱっぴ」。
    「僕は、左上の漫画のケロパキ達のように、自分たちの世界を微塵の疑いもなく生きているものたちが、とても好きだ。なんとか反グローバリゼーションをテロとかの形ではなく、しかも、情緒に訴えるものでもなく、正しく行う方法はないのだろうか。こう言う間にも均質化の波は世界中津々浦々にまで押し寄せている。戸田でも今や子供達のじゃんけんは「さいしょはグー、じゃんけんぽん」である。」p.270-271

  • なるほど天才の頭の中はこんな風になってるのかと感心することしきり。東大教育学部卒業。電通時代にポリンキー、ドンタコス、バザールでごさーる等々シュールでコミカルな作品を次々と生み出し、独立後に作った「だんご三兄弟」は社会現象になるほどの記録的大ヒットにもなった。
    いちやく時の人となったのが、新世紀を迎えようとする1990年代後半。この「毎月新聞」が毎日新聞に創刊準備号として「じゃないですか禁止令」を掲載したのは1998年10月。なのに15年以上経った今読んでも、少しも色あせを感じない彼の発想力。
    なんだろう、むずかしいことをこれほどまでに柔らかく考えられる人って、そしてそれを面白く伝えられる人って、やっぱり天才ですよね。
    なんでもないことに疑問を感じたり、不思議に思ったり。
    いろんなことを別の視点から考えてみたり。
    第6号「日常のクラクラ構造」を読めば、彼の普通じゃないところがよくわかる。ゴミ袋を入れていた外袋は、最後のゴミ袋を取り出した途端にゴミとなり、自分が入れていたゴミ袋の中にゴミとして入れられる。その様を見てクラクラする。1万円で財布を買い、おつりを買った財布の中に入れたときに財布+おつりで1万円という構造について考えてクラクラする。…え?でしょ?クラクラしますか?
    この摩訶不思議なクラクラ構造が、大ヒットを生み出す礎なんでしょうね。

  • 毎日新聞に月一回連載された企画の文庫本化。
    とてもおもしろいし、まったく肩がこらない。
    日常をちょっと違った視線で見続ける作者に感服です。

    特に
    「たのしい制約」
    「21世紀は、月曜日ではじまる」
    「6月37日」
    「オレンジの皮」
    が好きでした。

  • 佐藤雅彦さんの毎日新聞上での月一連載。

    佐藤さんの頭の柔らかさとか発想力に驚かされます。
    視点をちょっとずらせば、日常がこんなに面白く見えてくるんだね。

    一番好きなのは第31号の「これを、~とする」
    価値っていうのは定義であって、自分の中にその価値の体系がつくられて、初めて意味のあるものになる。
    茶道において「これを美とする」、俳句において「これを面白みとする」
    そんなお話。

  • よかった

  • 玄関で靴を履いた後に忘れ物を思い出したときの鳥に生き方図が分かりすぎた

  • 以前著者の『プチ哲学』も読んだが、まじめに調べなかったせいで、著者がかの有名な『だんご3兄弟』の作詞や『ピタゴラスイッチ』を監修しているということを初めて知った。

  • 面白いのはもちろん、いちいちその月の出来事が載っていて懐しい。

  • 2017.9時。
    ピタゴラスイッチを生み出した人。
    この人の頭はどうなっているんだ!
    いやあ、おもしろかった。
    この発想。
    この思考。
    こんなにも日常にはおもしろいことが溢れている。
    まだまだいろんな可能性があるんだな。
    この方の本は他もぜひ読みたい。

  • 執筆当時から約15年経過しようとも、学ぶことの多い気づきを与えられる一冊でした。

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著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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