11月そして12月 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.15
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本棚登録 : 107
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122052130

感想・レビュー・書評

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  • たった2ヶ月間の話だけどそれぞれの登場人物の生活や想いがぎゅっと凝縮されていた。結末ははっきりと書かれていないけど、きっと同じ様にたんたんとそれぞれの人生を歩んでいくんだろうなぁと思う。個人的にはお姉さんや父親側からの話も気になる。
    こういう主人公の内面が細かく描写された作品はけっこう好き。

  • 樋口さんの描く主人公は不器用で口が悪く、面倒な性格だ。しかし、自分の気持ちにとても素直だ。
    社会適応能力に欠ける晴川柿郎は、家族を含めた周辺の不条理さに悩みながらも、最後は自分の歩むべき道を見つける。
    「世界のどこかで、ぼくが自分自身の無意味さを発見してしまったとしても、ぼくはもう、その無意味さを恐れない」・・・大人の階段を登る為の凄く大きな一歩だと思う。

  • しばらく新刊書店では入手できなかった作品が新装版で出ました。タイトル通り、ピッタリの季節に本屋さんに並んでいます。 樋口センセの作品を読んでいると感じるものの一つに「風」があります。『風少女』のイメージが強いせいかもしれません 『11月そして12月』はけっして風の描写が沢山出てくるわけではないのですが、何故なんでしょう?柿朗くんや明夜の心の揺れが風をかんじさせるのでしょうかね(家族が台風のようだ!ってのもあるかも笑)・・・あぁ好きだな〜やっぱり樋口センセLOVE〜♪(笑) 主人公 柿朗(シロウ)くんがお母さんに言われる一言に笑ってしまった【・・あなたには他人に存在感を意識させない、不思議な才能があるの。・・】センセ!新刊待ってますぅぅぅ〜  

  • 今の時代で言えばニートのストーカーとも取れる主人公。皮肉で女性に弱く、人生にどこか諦めがあるという要素は揃ってるのに、何故かいつもの魅力があまり感じられないのは、ダブル不倫というテーマの弱さかな。

  • 捻くれた青年,有能で気が強い姉,変人系ヒロインとこれまたテンプレ構成ながら,今回はちょっと違う。
    姉が不倫の果てに自殺未遂したり,親父の不倫がバレてお袋が出て行ったりするが,事件らしい事件もなく終わる。
    樋口有介作品にミステリ要素を求めるのもあれだが,あまりにあっさり終わった印象。
    主人公はイケメン補正でなんとかなっているが,完全なるストーカさん。

  • 平和だな。 

    自身の恋愛や、周囲の不倫を通して成長する青年。

    平和だな。

  • 高校も大学も中退した22歳のぼく。長距離選手として将来を嘱望されていた明夜との出会い、父の不倫、姉の自殺未遂…青春小説

  • 本書は高校も大学も中退した僕が、家族の事件を通して、確かな一歩を踏み出していく姿を描く青春小説である。
    もともと、ミステリー色のうすい作家さんではありましたが、本書はタイトル通りの青春小説でした。

  • 20111216読了

  • 晩秋の荒川の土手を走るランナーの姿が最後まで頭から離れなかった。高校も大学も中退してフリーター中の主人公。公園で偶然出会った女の子に一目惚れ。姉の自殺未遂、父の浮気発覚と平和な家族に突然持ち上がる問題を抱えながら、彼女の後を追う。別れがエンディングを務めているが、それほど悲しい感じがしないのは淡々と流れたストーリーの中に別れがテーマのトピックがたくさん出てきたからか。落ち込んでいる所にたまたま同級生と再会、クラスメートの消息を聞くシーンが唐突なのに何故か印象的だった。

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