- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122052673
感想・レビュー・書評
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壊れかけた家庭のために毎週一本のバラを買う私に、花屋のあるおは同じ話ばかりする。繰り返しに苛立ち、私は彼と抱き合ってしまう。その瞬間は確かなのに、翌日になると、あるおは私を覚えていない。ものを覚えられない青年への愛を描く表題作。
男女の性と対話をみつけた九篇詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くれない彼がとてもよかった。
セックスがへたであつかましい男をじっさいにしっているから共感できた
ファザーファッカーがよかったので買った -
表題作を含む短編集。
以下の3編が凄くよかったなぁ。
● 『あたしのこと憶えてる?』―花屋で働く年下のボーイフレンド、あるおは、逢うたびに同じことを話す。彼はものを憶えられない「病気」だった。
忘れてしまわれることが悲しみというよりも、それ自体が楽しい春菊さんの妄想なのかなあ。て読みました。毎日が新鮮な年下のボーイフレンド。かわいくって素敵で『愛しくてたまらな』くなってしまうじゃないですか。
● 『ときどき軽い』-ティッシュの箱の中から、透明なゼリー状の生き物?が出てきて…。
なんなのこれ…!言うくらいアタマオカシイ妄想(笑)
こんなこと思いつく春菊さんがかわいい。
● 『コウスケ』―35歳の伯母は未婚の母で、ようやくできた子供をやりすぎってくらいに溺愛していて…。
びっくりしました。なんなのこれ…!www
この衝撃で、収録作品のほかのが霞んで見えちゃいました。
巻末の、瀧波ユカリさんによる解説がよかった。
それから同じく巻末の、春菊さん自身による「あとがき」も良い。