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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784122052840
感想・レビュー・書評
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最近、丸谷才一にはまっています。なんか旧仮名遣いで、芥川賞審査員のイメージが強くて堅いイメージがあり敬遠していましたが、食わず嫌いでした。本当に洒脱な文章で素晴らしいです。本書も食べ物というより文章の勉強のために書いたとありますが、その印象は強いですね。池波正太郎がお気に入りの店をエッセイにし、開高健が旨いものをエッセイにし、檀一雄が調理そのものを文章にするなかで、丸谷才一は文章そのものが主題なのだと感じました。
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20200506 読んで日本文化に触れて感動した。名人のエッセイ。ハードルは高いがガイドブックとしてもすごく役立ちそう。旅行の時の必携の本にしたい。
個人的な感想としては、後書きを先に読んだほうが入りやすいような気がした。
何にせよ、取り上げられた店が40年経ってもまだ健在なところがほとんどだという点がすごい。 -
何度読んでも大いに食欲が湧く。丸谷才一が、日本中の和洋中の名店を巡り、巧緻極まる描写で美味を紹介する。漢詩・漢文の深い知識に基いて自在に熟語を駆使するかと思えば、映画や絵画、西洋文学にまで及ぶレトリックを繰り出す。文章修行のためにもっとも表現が難しいひとつである食物について書く機会を設けたというのだが…お見事!
名だたる料理人から文士まで、ご相伴にあずかる人々の言葉やエピソードも楽しい。食エッセイ好きなら読んで悔いなし。
ちなまに、文章で表すのが難しいもうにとつの題材はセックスだそうです。 -
丸谷才一が『せっせと食べて、せっせと書く』
そこには、単なる味覚ではなく、
食材が料理となり口の中で、天命を全うするような物語 にしあげる。
美味しい という言葉しかもたない私にとって
衝撃的な 食の紹介である。
1975年ころの 食の文化を きちんと とらえていることに
感心するばかりであった。
そして、そのような店に 行ったような気分にさせる。
感情移入ができる。
その店の雰囲気、そして、いっしょに食べる人の人となり、
まさに 食は 人を 表現する。
そして、だされる 料理とうつわとお酒。
言葉遣いの達人ならではのすぐれた言葉の選び方に、
言葉の匠の技術を 伺うことができる。
この本を読みながら こんな風に表現できたら
日ごろ食べているものが もっと 食の文化をいただいているような
単なる エサではなくて、精神の栄養になるような
崇高な気分にしたれるのだった。 -
「信濃にはソバとサクラと」
「長崎になほ存す幕末の味」
「ヨコハマ 朝がゆ ホテルの洋食」
「岐阜では鮎はオカズである」
「伊賀と伊勢とは牛肉の国」
「岡山に西国一の鮨やあり」
「由緒正しい食ひ倒れ」
「利根の川風ウナギの匂ひ」
「春の築地の焼鳥丼」
「雪見としやれて長浜の鴨」 -
はっきり言えることは、ステーキはいつの時代に、どこで食べてもうまい、ということだ。
この本は、大正生まれの芥川作家である丸谷才一が、昭和47年から50年にかけて、日本各地の「うまい店」を訪れた食レポエッセイ。
そんな古くさい話、と思いきや、読んでいるだけ料理の情景が目に浮かび、生唾とよだれがじわじわわき出してくのだ。
作者の表現力はもちろんのこと、おいしいものはいつ食べてもおいしい、という証だ。
たとえば、冒頭に登場する神戸のビフテキ専門店「あら皮」のサーロイン・ステーキ(「ビフテキ」という表現がまた情感がある)。
マティーニを飲みながらケッパーの利いたスモークド・サーモンの前菜などを食べ進めていくうちに、キング・サイズの24オンス=640gのステーキが登場する。
ミディアム・レアのステーキを食べた瞬間の描写が、本当に魅力的だ。
「何しろこれだけ大きいものを、うんと生にして焼いてくれと注文したのだから当然だけれど、ほとんど速成のロースト・ビーフのやうな感じで、しかもロースト・ビーフと違つて温かさがある。焼けた外側のカリカリした舌ざはりと、湿潤で滋味に富んだ赤い生肉の味とを、二つ同時に口中にいれてゆつくりと噛むとき~~」
よく見れば、味についての表現はほとんどないのに、口の中にステーキが味が広がってくる。
スマホで撮影してインスタグラムにアップしたどんな写真よりも雄弁だ。
なお、「あら皮」のステーキはいまでも神戸で味わうことができる。
ランチ予算¥30,000~に怯まない、気前のいい社長さんがいらっしゃれば、ぜひ、お供させていただきます。
(「あら」の字は「鹿」を「轟」のように配置した字) -
あ。
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3年ほどかけて何度もトライして、やっと読み終えました。
色々なご当地料理を食べ続ける(お酒を飲みながら!)丸谷さんの、舌の豊かさを堪能しました。 -
丸谷才一の著したグルメ本.全国各地においしいものを食べ歩いている.小説よりは楽しめる.
食べ物の描写が見事.一例をあげると,
「鴨は、まだ赤いくらゐが柔くておいしい。緋いろのにじむ熱いやつを卵にくぐらせて口に入れると、それはほのかに土の香りを漂はせながら、滋養に富んだ肉の味を口蓋に、舌に、歯茎にしみこませ、やがて、もつとほのかに、ごく微量の灰の味を口中に残す。そのとき人間は(つまりこの場合はわたしのことです)この鴨がかつて踏んだ土地の精気と彼が飛び翔けた空の風の匂ひとを体内に取り入れるのである。」てな具合.もっとも全編こういった感じだから結構あきる.
元の本は1975年発行で,何と40年前.しかしネットで調べるとまだやっているお店がけっこうあるのにはちょっと驚いた. -
いくら昔の人でも、剣菱をやたらありがたがるのが醜悪。
もちろん大好きな著者であるだけに、変なことが書いてあると余計腹が立つ(笑)。 -
文化勲章おめでとうございます♫
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