ボートの三人男 (中公文庫 シ 1-2)

  • 中央公論新社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053014

感想・レビュー・書評

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  • 三人の英国紳士が10日間、ボートでテムズ河を旅する、ただそれだけの話ですが、それぞれのエピソードが声に出して笑ってしまう程面白い。実話に近いみたいです。
    面白い話の合間にふと登場する真面目で哲学的な話も印象的。
    ただ、テムズ河ほとりの歴史や地理が私にはちょっととっつきにくい箇所がありました(途中まさかと思ったけどこの本はそもそもは旅行案内書になるはずだったとか)。
    でもユーモア小説として今も世界中で愛読されているのは納得。本書の井上ひさしさんの解説も良かった。訳者の功績もあるのでしょう。
    三人三様に自分勝手な彼ら、あと、モンモランシー(フォックステリア)の活躍もお忘れなく。

  • ユーモア小説といったらこれとウッドハウスくらいしか思いつかない。他にもあるのかしら。もしご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

    ボートでテムズ川下りというストーリーはあってないようなもので、この本の真髄は枝葉末節にある。これ以上ないほどどうでもいいエピソードが仰々しい美文によって綴られる、それだけで知らず知らずのうちに唇が歪んでしまうではありませんか。神は細部に宿る。違うか。

  • イギリス ユーモア 解説ひさし

  • 真面目に理屈っぽいこと言って笑わせる、イギリスのユーモア小説です。大笑いはしないけど、おいおい、と言いながら何度笑ったことか。どたばた劇を冷静に描写してみせたり、比喩を効かせて表現したり。笑える面白さと、興味深い方の面白さとが楽しめました。そう言えばいいのか!と勉強にもなったりして。
    なにげに川周辺の景色や観光地の描写が、観光ガイドになりそうなくらい丁寧です。たまに本の世界に引き込まれて哲学的な気分になったりもしましたし。各章の冒頭にあらすじをまとめるのは、ホメロスの「イーリアス」と同じ形態…なんですかね。あんまり関連はないのかも知れませんがちょっと気になりました。

  • 気鬱にとりつかれた3人の紳士が犬をお伴にテムズ河をボートでこぎ出した。歴史を秘めた町や村、白や森をたどりつつ、抱腹絶倒の珍事続出、壮快で滑稽、皮肉で珍妙な河の旅。イギリス独特の味わいのユーモア小説。
    【志學館大学】ニックネーム:K.A

  • 「犬は勘定にいれません」が、この本のオマージュだと知ってから、一度は読もうと思ってた。
    ユーモア小説というけど本当に面白いかな?と半信半疑だったのだけど、愉快な本だった。吾輩は猫である的な面白さ。洋の東西と時代を問わず、人間のやることを茶化したり皮肉ったりというのは、面白いもんなんだなぁ。

  • 英国のユーモアってすごい。何度どこから読んでも笑える。

  • 名前からしてふざけてる◎

  • 電子書籍でiPhoneで読んだ。
    ポジャーおじさん最高です。

  • 暫く前に読んだSF「犬は勘定に入れません」の下敷きになっているという話で気になっていたところ、図書館の新入荷コーナーで見つけたので読んでみてます。

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