- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122053151
感想・レビュー・書評
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~p94
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130613-130615
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エッセイのイメージが強かったので
小説家だった…と思い出させられました
女性の人生選択の違いと
選ばなかった方の生き方に対する後悔
ラブストーリー風に入りますが、
着地点としては親子(母娘)間のお話
母親が父親の浮気に見て見ぬふりをすることで
人生を取り繕って生きてきたことに対する嫌悪感と
幸せなふりをしてでも家庭を守るという
腹の括り方をした母親の勇敢さを讃える気持ちが
一人の娘に同居していることは悪くないと思う
自分の現在の価値観だけで相手を切ることは
価値観がその範囲におさまってしまうことかもしれない
相手の価値観に乗っかって生きていくだけでは味気ない
矛盾するようだが軽んじながら尊敬する
憎しみながら愛するみたいな感情があって然りと感じた
手放しの賞賛とか尊敬とか讃えあいって
賞賛とかをする側の人間だけのためのもののような
気持ち悪さがある気がするので…
角田光代さんの“マザコン”にもあったが、
姉妹の片方が母親と同じような生き方を選び、
もう片方が真逆の生き方をえ選ぶという描写があり、
それは通説なのかもしれないと思いつつも
もっと曖昧な価値観で生きていくことも悪くないと思った -
「仕事を選んだ女」と「結婚を選んだ女」同じ男に惚れた二人の女の生き方を柱として“女にとっての幸せってなんだろう”を探していく。
どの女にも共感できるし共感できない。
最初から最後まで一人称の文章が少しくどく感じた。 -
自分の幸せにする人生の責任をとりたくなるはなし