ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 593
感想 : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053182

作品紹介・あらすじ

中世から第二次世界大戦に至るまでのヨーロッパで起こった戦争を、テクニックだけではなく、社会・経済・技術等の発展との相関関係においても概観した名著。二〇〇九年に改訂された新版の本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 構成は非常に興味深く、各時代の戦争の形態を中心的な戦闘員から論じ、ヨーロッパでの戦争の変化を時系列順に追うことができるようになっている。が、何か読みづらい。原著がそうなのかもしれないが、非常に表現が回りくどく感じる。文体に慣れないと、要点をつかみづらい気がした。

  • 狭義の軍事史というよりも、軍事・戦争という観点から見たヨーロッパ史というべき本。構成は章ごとのタイトルからわかるように(封建騎士の戦争、傭兵の戦争、商人の戦争、専門家の戦争、革命の戦争、民族の戦争、技術者の戦争)、それぞれの時代の戦争において決定的な役割を果たしたアクターごとにそれぞれの時代の戦争の特徴を摘示するようになっている。兵器の技術的発展、軍制の変化、それに伴う政治システムや社会の風潮の変化が全体のなかでバランスよく記述されており、単なる軍事史ではなく国制史とも言えるほど、ヨーロッパ史の多くのトピックに重なるところが多いと思う。

  • 中世~近現代くらいまでの戦争の歴史本

  • 2022/11/02 二度目の観測
    2017/08/20 初観測

  • いや、面白かった。
    ヨーロッパにおける軍事と政治、経済との関連や相互に与える影響など興味深い内容だった。
    特に印象に残っているのはヨーロッパにおける近代海軍の発祥に関してだな。当初は純軍事的な目的ではなく、交易路を護り、奪うためであった事は目から鱗が落ちたような感じがした。
    少なくとも明治維新以降の日本が設立した海軍は交易路を護り、奪う事よりも日本という国家を守るために諸外国の軍隊に相対するものだったと思うしね。
    この辺りが太平洋戦争時の補給軽視に繋がっていると思うと面白い。
    後は訳が独特で慣れるまでが大変だったよ。

  • ヨーロッパ史における戦争≠戦争の歴史であることに注意。あと、字が小さいとは言え文庫だから概論。で、時間をかけて読んでいたので、その間にいろいろ読んでたモノを結びつける役には立った。そして最後、『そして欧州は世界の中心では無くなりました。』で終わり。

  • 中世から世界大戦までのヨーロッパにおける戦争のその担い手や武器、戦い方を述べながらそれを構成する社会構成について説明している。

  • 戦争史の古典。封建制から第二次大戦までを足早に概観していく。

  • 新書文庫

  • まず、本書のタイトルである。
    『ヨーロッパ史における戦争』
    「皆さんご存知のヨーロッパ史において、この戦争はこれこれこういう理由でこういう展開になっていたんです」ということである。
    つまり、本書はヨーロッパ史をある程度知っていないと置いて行かれる。
    で、通読はしたものの、私は置いて行かれていた。
    然るべきものできちんと勉強した後で再読したいと思う。再読への意欲が湧く魅力はあった。

    例えば「そこで○○が登場して決着が付いたのだ」と言われても、○○がどちら側の人間なのか知らない、その戦争がどちらが勝ったのか知らない、そもそもその戦争って何処と何処が戦ったのか知らない。という訳だ。
    もちろん全てではない。そうだったら流石に通読すらできなかった。


    苦言。

    翻訳が酷い。

    初版のあとがきと、文庫版での改訂に於けるあとがきを読むと、本書の訳は奥村房夫、奥村大作の親子によって行われたことが分かる。
    初版は父親がメインで訳している点、息子が行った文庫版で追加されたエピローグは割と読み易い点などから、何が悪いのかは明らかである。
    具体的に何が悪いかというと、英語の文構造をそのまま訳そうとしている点。
    関係代名詞をそのままの語順で、かつ文を区切ったりしないものだから、何が何処に掛かっているのか一回読んだだけでは理解できない。
    ましてや先述の通り、前提知識が無い身にとっては。
    明らかに原書は名著であるのに、この点は惜しい。

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著者プロフィール

マイケル・ハワード(Sir Michael Eliot Howard) イギリスの歴史学者、戦史研究者。1922 年生まれ。第二次世界大戦ではイタリア戦線で従軍。戦後、オックスフォード大学クライストチャーチ校を卒業して研究の道に進み、1947年にロンドン大学キングスカレッジに赴任、戦争学部の創設に尽力した。1970 年からはオックスフォード大学オールソウルズカレッジのチチェリー講座教授、現代史欽定講座教授などを歴任し、その後アメリカにわたってイエール大学歴史学部に軍事史・海軍史講座担当教授として赴任、1993年に退職した。著書は多岐にわたるが、邦訳されているものとして『第一次世界大戦』(法政大学出版局)、『ヨーロッパ史における戦争』(中公文庫)、『戦争と知識人』(原書房)などがある。また、クラウゼヴィッツ『戦争論』を英訳し、普及させたことでも知られている。


「2021年 『クラウゼヴィッツ 『戦争論』の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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