美学入門 (中公文庫 な 58-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053328

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  • 仕事においても何においても、機能の純粋さによる機能美を追求したい。
    p19
    その切るという機能が、純粋になりきったとき、その秩序は、自然の美しさをしのぐほどのものにまで立ちいたっている。
    p20
    音の数学とでもいってよい近代の音楽
    p43
    いかめしい、重たい「漢字」の美しさから、さらさらと流れる「仮名書き」の字の美しさにうつったような、そんな可るみが日本特有の美しさとして現れるように思われる。
    p180
    中井が技術を重視した美学を構築しようと試みたことと、彼の実践とは見事に照合しています。

  • いかに美は発見されるか、されてきたか。まだまだ自分の理解度が低い…要再読。

  • 美を生きることに結び付けようとした人の思索のありか。

    ただし、これはまとまりのある思索とは言えないだろう。
    その意味で、純粋な「入門」ではない。

    ただし、真摯に向き合われている各々のテーマは
    思索を始める扉の役割を十二分に果たす。
    そうした意味での「美学入門」である。

    美は人生のためにあるわけではないだろうが、人生とともにある。
    そうと意識せずとも人は見つけて、手元にそっと引き寄せておきたいものだ。

  • なんだかなー

  • 1068夜

  • 2010/07/16-

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著者プロフィール

中井正一

一九〇〇(明治三三)年、大阪市生まれ。二五(大正一四)年、京都帝国大学文学部哲学科卒業。三〇(昭和五)年、「美・批評」を創刊。三三(昭和八)年の滝川事件を経て、三四(昭和九)年、京都帝国大学文学部講師、ファシズムに対抗するため、三五(昭和一〇)年、「世界文化」、翌年、雑誌「土曜日」を創刊したが、三七(昭和一二)年、治安維持法違反により検挙。四七(昭和二二)年、広島県知事選に立候補するも落選、四八(昭和一三)年、国立国会図書館副館長に就任。主な著作に、『委員会の論理』『美学入門』など。『中井正一全集』(全四巻、美術出版社)がある。一九五二(昭和二七)年、逝去

「2019年 『日本の美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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