- 中央公論新社 (2010年8月23日発売)
本棚登録 : 41人
感想 : 8件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784122053526
みんなの感想まとめ
家族の絆や中年の苦悩をユーモラスに描いた短編集で、昭和の家庭事情が色濃く反映されています。兵庫県の夢野団地を舞台に、様々な夫婦模様が展開され、登場人物たちはどこか愛嬌があり、魅力的です。著者の巧みな筆...
感想・レビュー・書評
-
中年男の嘆き。昭和の家庭事情。
登場人物らざ皆どことなくユーモラスで愛嬌があるのは、生みの親 田辺聖子さん譲りか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
団地の家族、幾組かの短編集。
家族ものって私にはタイクツなのが多いけど、
さすがは聖子さん、オモシロく書いてある。
中年男の嘆きなんて聴けたものじゃないって
普段は思うのに、妙に読めてしまった。
ホント、聖子さんはどんな人物も魅力的に
書いてしまう方だ。 -
兵庫県にあると思われる夢野団地。
そこを舞台にいろんな夫婦模様を描いた短編集。
田辺さんは人間を描くのがとても上手だと思う。
この作品は『貞女の日記』として1974年に出版されたものを改版、改題したものだが、今読んでも全く色あせていない。
戦後の高度成長期の様子は長らく経済が停滞している今とは比べようもないし、戦中を過ごした方たちの嘆きも実感としては理解できない。
でも、夫婦の営みはいつの世も大差なく、夫婦が交わす会話も、それを取り巻く状況もなんら変化ないんだなぁ、とそこが新鮮だった。 -
昭和40年代、当時おしゃれだった団地生活を中心に愛しき小市民の小さな悩みや騒動をコミカルに描出する連作短編。お聖さんらしく、ちまちまとしたことの深部が鮮やかに見えてくる。
このなかで新人類はワケわからんみたいに言われている人たちも多分いまや70代とかだよ。この人たちも年をとったし、文化生活の象徴として大人気だった団地もいまや……という感じ。
当時の人たちの年齢感覚がいまと(自分と?)違うなあと思った。だってアラフォーくらいで自意識としても充分おじさん、おばさんなつもりみたいなんだもん。まあ、それもそのはずで20代で結婚するのが当たり前だった半世紀も前の話だもんね。 -
女性が労働力として駆り出され、専業主婦がへりはじめる。
団地ができ、核家族化が進み、生活スタイルが変わって行く頃のお茶の間の風景。
生声でのやり取りが当たり前だけど、
今はだいぶ変わったなあ・・って。
男女の営みをおせいさんだから、大阪弁だから、書けるし、読める。
紙芝居みたいに、次々と時代は変わるんだろうな。
-
団地を舞台に起こる夫婦のいざこざの短編集。この人大阪の人なんだな、1日読んでたら関西弁になりそうやわ。
私だったら到底我慢できないような親戚付き合いやや愛人の存在とかも、一昔前は「しゃあない」で流していたのかな。 -
夫婦の数だけ夫婦のかたちがあるんだなぁ、と改めて納得。
まるで実際にあった話のように思えてくる話ばかり。 -
田辺聖子の小説、読んでていらいらするんやけど、あるあるって感じで癖になる☆
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
田辺聖子の作品
