私の大事な場所 (中公文庫)

制作 : Donald Keene 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 79
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053533

作品紹介・あらすじ

はじめて日本を訪れたときから六〇年。ヨーロッパに憧れていたニューヨークの少年にとって、いつしか日本は第二の故郷となった。京都や東京の思い出の場所、そして大切な友人たち…。日本文学研究に人生を捧げた著者による、変わらないものへの愛情にあふれた自伝的エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • キーンさんの日本文学は分かりやすく、しかし浅くない知識が込められている。
    その背景に触れられる一冊。

  • キーンさんの著作を読むと、自分が日本人として生まれたこと、日本語が母国語であることが、どれほど素晴らしいかしみじみと感じる。それは、キーンさんが、日本への愛を、下手な愛国者なんぞよりもよほど示しているからだろう。その熱情が、われわれ読者にも伝わってくるのだ。

    この本は、キーンさんの思い出を書いたエッセイの集成である。和田誠さんの表紙絵が似合う優しい文章が詰まっている。内訳は、
    Ⅰ:旅行記
    Ⅱ:自身の研究について
    Ⅲ:旧友への追悼文
    Ⅳ:オペラ論
    となっている。

    いち安部公房ファンとして、公房先生への追悼文が収録されていたのは嬉しかった。キーンさんは公房先生の(数少ない)友達であった。公房先生は私小説を嫌い、文壇から離れていたから、彼自身に関してはあまり知られていないのだ。なので、安部公房の顔が見られる文章は、それだけで嬉しいものである。

  • 彼の人生がいかに日本、日本文学につながっているのか、疑似体験できるようで、とても面白かった。まさに生き字引のような方だなあと思った。
    ただ、最後の章だけは、オペラについて無知なためあまり楽しまなかった。。。

  • ドナルドキーンの読みやすいエッセイ。様々なところで寄稿、講演されたものを集めてあるので、読みやすいもののエピソードが重複していたり、文体の統一がなされていなかったところが残念。しかし、海外からみた日本文学がどのようなものか、時代とともに認識の変化などわかりやすかった。

  • 2012.11.3読了。

    内容が多岐にわたっていて楽しい。

  • 日本国籍を取得したニュースを見て、一度もこの方の著書を読んだ事がないと思い、私でも分かりやすそうなエッセイ集を借りてみた。

    キーン氏について"日本についてなんだか詳しいアメリカ人"というレベルでしか認識のなかった私だが、「日本文学の歴史」全18巻編纂を筆頭に驚くべき研究著書が多数あること、またそれを鼻にかけず、常に真摯で謙虚な姿勢で研究に取り組み、何より本人が研究を楽しんでいたことが分かり、頭が下がる想いがした。

    アメリカ人として見るのではなく、日本の研究家として国籍関係なく多くの成果がある学者だと強く認識した。

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