- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122053649
感想・レビュー・書評
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携帯電話やネットがなかった時代のサスペンスを読むと、もどかしくて仕方なくなる一方で、時間をかけることの意味を改めて考えたりもする。犯人はほぼ最初から分かるのだけど、展開は面白かった。
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'21年6月4日、読了。今邑彩さんの作品、2冊目。
本人の書いた「あとがき」に、「これは本格ではなく、サスペンスです」とありますが…納得。なかなか面白かったです。(犯人は、終盤に行くまでにはわかってしまいました。僕にしては、珍しく。)
何方かの感想で、「主人公たち誰にも、入り込めなかった」というのを読みましたが…僕も、全く同感です。物語中に出てくる不幸は、全てあんた達のせいだろ!なんて思いながら、読みました。主人公に共感、同情できない…これって、読んでて結構キツいですね。
あと、冒頭の事件…残酷で、ゲンナリしてしまいました。だから、主人公に入れ込めなかったのかな…。
まあでも、ラストは好きですし…「サスペンス」として、楽しんで読み終えました。今邑彩さん、次は短編に行ってみます! -
読んでいく中で自分なりに推理をしていきますが、
それをどんどん打ち壊してくれる。
自分が疑ったタイミングで
同じように本編でも疑ってて
その持って行きた方が本当にスゴイ!!
最後までドキドキしっ放しで
怒涛の勢いで読み進めていましま。 -
だいたい主人公には肩入れして読むものだけど、ずーっと好きにはなれなかったな。
それから、軽井沢のペンションとかそういうある意味閉鎖された空間で、犯人はこの中にいる誰かだ、っていう(アガサクリスティー的な)のよくあるけど、あんまり好きじゃないってことを再確認した。 -
犯人も、トリックも読書半ばで解けた。しかしスッキリ感ゼロなのは、主人公晶子のお人柄がアカンからだろう。繰り返す出来婚・安易に犯罪に加担する計画性のなさ。自らが撒いたタネなのに、責任転嫁のような言動。あげくに「家族は私が守る」等のトンチンカンな発言....。後、娘あずさのテンションも変。正直、犯人の方がよっぽど不憫。ストーリーはペンションを舞台に復讐殺人予告が届き、怪しい客が次々と浮かび上がるーとオーソドックス。かつ、文章は読み易いのでイッキ読みできたが、とりあえず晶子をなんとかしてくれ。
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やはりこの作者の文章は非常に読みやすい。携帯電話が普及していない頃の話だけど、古臭さが感じられずすんなり読める。
ただ、話がやや長いのと、主人公がちょっと頭悪いのでその点が残念。 -
主人公の晶子が経営しているペンションで、21年前に起きた医者一家殺人事件の復讐劇が始まる。誰もかれもが怪しすぎてハラハラ引き込まれて一気読み。晶子には最後まで感情移入が出来ずモヤっとした。悔い改めている感じにも思えず、自分の立ち位置を正当化しようとしているけど普通に人殺しの片棒担いた人でしかない。亡くなった家族や彼が気の毒で仕方がない。
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ペンションに招かれた常連客の中に自分を狙う者がいるかもしれない。
過去を隠して幸せになろうとしても上手くはいかないよね。
古い本なので昔っぽさは感じるけど、読みやすくやすくてどんどん話が進むのでよかった。