SRO: 警視庁広域捜査専任特別調査室 (1) (中公文庫 と 26-9)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053939

作品紹介・あらすじ

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。総勢7名の小所帯にもかかわらず5人がキャリアという、管轄の枠を越えた花形部署のはずが、その内実は訳ありだった。山梨で発見された白骨死体をきっかけに、史上最凶の連続殺人犯「ドクター」を追う調査員たち。警察組織の限界に迫る、新時代警察小説の登場。

感想・レビュー・書評

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  • 警察庁広域捜査専任特別調査室という長ったらしい名前だが略してSRO。新しく作られ、2人が事務員で、残りの5人がどうも訳ありのキャリアばかり。この5人がなんだかんだと揉めながらも、室長の山根新九郎の無駄やこだわりを捨てて合理的に犯罪に向かう姿勢に感化され、だんだんと協力してシキアルキラーの捜査に集中して取り組んでいく。そのあたりの人物の描き方ややり取りがなかなか面白い。
    副室長の麗子の気の強さとともに隠された精神の在り方は、続編できっとストーリーに絡んでくるだろうし、実は熱いおっさんの尾形やダーティーハリーと呼ばれる針谷の人物像も楽しめる。事件の解決もはらはらさせて、なかなか読ませる。続編が期待できそうだ。

    • puttyhamaさん
      こんにちは。goya626さんのレビューを読んでSRO読んでみました。すごく面白くて私もはまってしまいました。
      こんにちは。goya626さんのレビューを読んでSRO読んでみました。すごく面白くて私もはまってしまいました。
      2021/07/16
    • goya626さん
      puttyhamaさん
      おお、面白かったですか。レビューがお役に立ててよかったです。新しい続編がなかなか出ないので、残念です。富樫倫太郎さ...
      puttyhamaさん
      おお、面白かったですか。レビューがお役に立ててよかったです。新しい続編がなかなか出ないので、残念です。富樫倫太郎さーん、お願いします、です。
      2021/07/16
  • うわ~!すごくおもしろかった!!

    警視庁に新しく開設した部署「警視庁広域捜査専任特別調査室」通称SRO
    県や地域などのしばりにとらわれず、未解決事件を掘り出して事件を解決する、いわば日本のFBIみたいな感じで活動するために設立したという新部署。
    しかし、集められた人物は優秀だけどヒトクセもフタクセもある人ばかり…

    室長の山根新九郎(アメリカ帰り・天才的な才能を持つ変人)
    芝原麗子(美人・ある人物のスパイだった・汚部屋)
    尾形洋輔(正義感あるひねくれもの=はぐれもの)
    針谷太一(警視庁のダーティーハリー・銃打ち)
    川久保純一(若手・ストーカー?・色々秘密あり)
    富田直次郎(定年退職前の窓際族・ある秘密を持つ)
    木戸沙織(富田の補佐・ネイル好き・実は秘密あり)

    今回はSRO立ち上げと連続殺人犯・ドクターを追う話。

    話がおもしろくて一気読みしてしまった。
    も~ハリーったら…救急車のシーンかっこいい!!
    映画のワンシーンみたいじゃないの~
    きゃ~!惚れた!

    2巻も楽しみ~!!

  • 初めての富樫倫太郎さん作品。
    番外編1冊を含めた全10巻のシリーズ作品1作目。

    警視庁に新設された部署が未解決事件に挑んでいく物語なのだが、集まったメンバー1人ひとりのキャラが濃く、人間模様が面白い。手掛ける事件も1作品目にして史上最凶の連続殺人犯を追うことになり、犯人のシリアルキラー感が凄すぎて恐怖だけど結末が気になってどんどん読み進めてしまった。

    前半は7名のメンバーそれぞれについて人柄や過去が丁寧に描かれており、私はハリーファンになりました。お勧めして読んだ友人は富田課長ファンだと教えてくれて、物語の進展とは関係ないところでも楽しんでる。

    キャリア集団だからみんな優秀だけれど、最初は衝突も絶えず捜査どころではない感じだったが、室長:新九郎を中心に次第に団結し犯人に挑む場面はスリル満載!

    2作目以降、このチームがどのように進化し、どのような事件に挑むのか楽しみ。

  • 連続殺人鬼とか、指切断のシリアルキラーとかが犯人のようで、読み始めることに躊躇いがあった。
    しかし、SROのメンバーそれぞれが訳アリで、キャラクターがしっかり描きこまれており、彼らがどういう活躍をするのかと、興味津々となる。
    さらに、SRO設立の裏には、警察の闇=ブラックノートなるものが絡んでいるらしく、今後どういう展開になるか楽しめそうなシリーズ。

  • 初富樫作品。
    オモシロそーだな、と以前から気にはなっていました。
    面白かったですね。
    7人中5人がキャリアの新設部署とゆう設定がすでにオモシロイ。
    犯人(ドクター)の異常さが読み応えありです。そして、それが拍車をかけているこの作品の面白さは、後半になって際立ってきます。シリーズ追います。
    面白い。

  • 面白かった!
    若干強引なとこもあったけどハラハラドキドキした!
    でもドクターはほんと怖かったな。。
    これからもちょいちょい出てくるのかな。。
    続けて二作目も読もうっと。
    山根室長推し。

  • 気になっていたシリーズ。たまたま図書館の本棚で見つけたのが運命的だったのか、かなり好きな内容。キャラもそれぞれ立っていて全員が主役級のエピソードを与えらえているのもすばらしい。第一作が最高とならないことに期待。

  • 警視庁に新設された日本版FBI的な部署の話。日本にはイないとされてるシリアルキラーが実はいるんじゃないかとものすごい頭が切れる室長で警視長の山根が追う。
    富樫さんの本は初めて読んだがSROの人物設定がよく面白かったシリーズ読んでみたい。十何年犯行を繰り返してきたシリアルキラー夫婦は山根さんが捜査し始めたらあっさり見つかっちゃったけど今後に期待。
    アーロン・ホッチナーばりに頑張って欲しい。

  • ミステリーが読みたくて堪らずにいて、書店に行って物色して、アマゾンのレビューも悪くなかったので購入。

    設定は悪くないです。
    犯罪の方向性、犯人の意外性。
    ただ、それを魅力的に描く文章力が圧倒的に欠けていますね。構成力もあまりないような。違う書き方をすれば、もっと高いレベルに昇華できそうなだけに残念でした。

    捜査する主体の広域捜査専任室の人物設定も、細かい割にストーリーには何ら影響しない、何の伏線もない。
    単に読者が登場人物の誰かに親近感を抱くか、ただのエリートではない側面に好感を抱くことを期待しているとしか思えなかったです。

    ただ、続編を既に購入してしまったので、とりあえず読んでみます。進化している事を期待して。

  • 前から気になっていたシリーズ。キャリアだらけの規格外の部署で個性豊かな面々が事件を追う。第一作はシリアルキラーの「ドクター」を追う。現実離れ、荒唐無稽、ドラマ化ターゲット…といろいろ意見はあるだろうけど、素直に楽しめる。2巻へ突入!

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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