カップヌ-ドルをぶっつぶせ!: 創業者を激怒させた二代目社長のマ-ケティング流儀 (中公文庫 あ 68-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053984

感想・レビュー・書評

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  • この本を読むきっかけは、いつも食べている身近な食品メーカーであることが最も大きな理由だと思います。また、大学生の時に、安藤百福財団でアルバイトをしたことがあったので、大変興味がありました。

    心に残ったこと
    他人の口を借りて話をしてはいけないと言うこと、これは自分に自信がない証拠であるとぐさっとと突き刺されました。また決断力のない上司は無能だ、必要なのはリーダーとしての意志であり、そのプロジェクトの目的は何何か、ゴールはどこにあるのかをはっきりさせる責任がある。また判断ができる知恵も必要だと感じました。
    安藤百福さんの言葉で、利益は結果であり利益そのものを目的としてはならないという言葉が印象的でした。良いことをしていれば自然と儲かるとおっしゃっています。
    マーケティングの難しさも、生々しく伝わってきました。微妙な差がヒットを生む、とは言え、ちょっと違うことにお客さんが意外性を感じてくれるところもあれば、二番煎じだと捉えられることもあり難しいところであります。弊社同様に、イノベーションがとても大切であること、それはしつこさを大事にして根気強く取り組んでいくことが大切だと感じました。

  • 創業社長と二代目社長の対立や、それぞれに重要な役割などが書かれており、面白かった。

    他社にとられるなら、社内でカニバッタ方が良いという考えのもと、いろんなコンセプトの商品を世に送り出してきた裏側がのぞけた。

  • 2013年1冊目。

    Gの仲間(中村さん)から紹介してもらいました。「マーケティング流儀」と銘打ってますが、個人的には「創業者と2代目」について気になり手にとりました。

    早いうちに出てくる「創業者は異能の人、2代目は凡能の人」というのが至極納得。ふたりの確執を「異能と凡能のせめぎあい」と言われれば非常にしっくり。

    そして、異能が生み出した「カップヌードル」というモンスターに甘える体質を変える凡能の戦いは、参考にしたいことが多かったです。

    創業者とうまく付き合うための「四つの教訓」が秀逸。

    1、会社の無形資産の中で最大価値は「創業者精神」であると思え。

    2、2代目の功績は創業者の偉業の中に含まれると思え。

    3、2代目は「守成の経営」に徹すべし。

    4、創業者の話に異論を挟むな。まず「ごもっとも」と言え。

    4が非常に難しいですね…(T_T)

  • オーナー:たけちゃん
    「中1のころにできたカップヌードルが未だにそれい以上のカップめんができていないことへの2代目のジレンマを書いています。2代目の方はぜひ読んでください。」

  • 日清といえば、あの白地に赤文字のカップヌードル。
    その会社が如何にして今のようになったか。
    どうやって先代社長とやりあったのか、な1冊。

    そういえばこういうのがあった、流行った、と思いだせるものがかなり。
    当然最後の方にいけば、今に近い情報が載っているわけで。
    チキンラーメンに卵は乗せないので、ポケットがついたからどうした、と思いますが
    それが大変ある技術で作られた部分、というのはよく分ります。

    これからも、色々と楽しくて美味しいものを
    たくさん開発して行って欲しいと思います。
    とはいえ、正直これほどまでに商品を作っているとは
    まったく思っていませんでした。
    常日頃、どれほど作っている会社を見ていないか、という話(笑)

  • 日清食品の花型商品「カップヌードル」を超えるような商品作りを通して、企業の更なる成長へ歩を進めていくブランドマーケティング論を創業者ではない二代目が語った本。カップヌードルの売り上げ減少を招くことになろうとも、自社から新商品を提案し続けることに意味があり、最終的に企業の成長に繋がる。

    「反対意見の出ないアイデアは採用しない」
    理由は、反対意見の人は何か引っかかるものがあるから反対しており、その心に引っかかるものが意外に大事。

  • 日清食品HDのCEO安藤宏基氏の著。
    偉大なる創設者であり、父である安藤百福氏とのエピソード。
    自身のブランディングを中心としたマーケティングの考え方を述べた本。

    マーケティングの考え方は、メーカーに勤める身として非常に参考になった。
    自社との違いを頭に置きながら読むと大変面白い。
    様々な新製品・ヒットを生み出す理由を垣間見ることができる。
    改めて、ブランドの重要性を痛感する内容。


    本書を読んで日清食品の成功要因はATRモデルにあると感じた。
    売上をAwareness(商品認知率)・Trial(トライアル率)・Repeat(リピート率)に分け、
    その成功要因・失敗要因を分析している点は見習うべきであろう。

  • この方、出来た二代目のお手本のような方ですね。創業者の作った基盤を壊すことなく発展させて。本文の内容とは直接関係ないのですが、この手の食品だとやっぱマス広告はクリティカルなんですね。車とかと違って。で、優れた広告を作っている所は代理店やクリエータが優れているというよりエンドでしっかりとしたマーケティング戦略をもっているわけで。当たり前なんですが、広告はスパイスにすぎないわけで。

  • タイトルにあるとおり、日清食品の創業者である安藤百福さんの二男であり二代目社長である安藤宏基さんによる日清食品の成長物語。

    特にチキンラーメンとカップヌードルの成功の後に、どのように新商品を開発してきたのか、苦悩の日々を読む事ができます。

    ブランド・マネージャーの設置や、ラ王という革新的商品を誕生させた話については、成熟化した市場への対応や更なる成長に向けた施策に参考になるところが多いのではないでしょうか。

    カップラーメンというとても身近な商品なので、非常に読みやすく、面白かったです。

  • 余り期待していなかったが、裏切られた。2代目社長もやるもんだ。ビジネス書として良書。

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