SRO 2 死の天使 (中公文庫 と 26-10)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122054271

作品紹介・あらすじ

強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれる-栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。担当患者が亡くなった責任を取らされ、退職を強要された看護師からの投書を調べるうちに、新九郎たちSROは奇妙なことに気付く。新時代警察小説、待望のシリーズ第二弾。文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 芝原麗子SRO副室長が最後に「やり甲斐がありすぎるよね、このSROは」とつぶやいているが、シリアルキラーばかり上手い具合に突き止めちゃうよなあ。その辺がちょっとなあと思うが、展開自体はそれなりに緊迫感があった。早くしないと仲間が殺されてしまうというのは、前回もそうだった。今回は、末期の患者を安らかな気持ちにさせて、事故に見せかけて殺してしまう医者がシリアルキラー。キリスト教徒の装いをさせているところがみそ。カトリックの異端審問官を引き合いに出しているが、彼らも案外とシリアルキラーだったりして。いや違うか。

    • まことさん
      goya626さん。

      昨日は、いいね!をたくさんいただきまして、ありがとうございました。
      いっぺんにお返しできなくてすいません。
      ...
      goya626さん。

      昨日は、いいね!をたくさんいただきまして、ありがとうございました。
      いっぺんにお返しできなくてすいません。
      goya626さんのレビューも楽しみにしています。
      2020/12/19
  • SROシリーズ2作目。
    今作では事務職員の富田課長も活躍!

    前作で史上最凶のシリアルキラーを追い詰めたSROチームだが、その行動が問題視され活動自粛を命ぜられる。
    周囲からの風当たりも厳しい状況のなか、以前よりもチームが団結して事件の解明や犯人逮捕に挑むのが良い。

    ハリーファンとして針谷の出番が少なかったのは悲しいが、終盤のハリーならではの行動には笑ってしまった。
    また、チームの役には立てないと後ろ向きだった富田課長も自分の過去と向き合いながら次第にSROメンバーへ信頼も寄せ、チームの一員として任務をやり遂げようと変化していく過程もまた面白い。

    今作の犯人もシリアルキラーなんだけれど、前作とはまた違う怖さ。追い詰められた犯人が暴走しだしてSROメンバーや周囲にも危険が及びそうな、一般常識が通用しない犯人相手に立ち向かう終盤はハラハラドキドキ!

    SROメンバーそれぞれが自分の持ち味を発揮して活躍していて、今後の活躍も楽しみ。

  • 警察の広域特別調査室という特別組織の第二弾の作品。
    ひとくせもふたくせもあるメンバーが揃っているのに、今回の作品は事件が解決されるまでの話でした。
    それはそれで面白かったのですが、所属メンバーに関するエピソードなども期待していたので、そのへんがちょっと残念でした。
    でも、面白かったです。

  • SROシリーズⅠを読んであまりの面白さにすっかりハマってしまいすぐにⅡを読んでしまった。

    FBIのような地域や管轄にとらわれないで事件を捜査できる「広域捜査専任特別調査室」通称SRO。
    室長の山根新九郎をはじめとするメンバーはエリートながらも問題を抱えたヒトクセもフタクセもある人間ばかり。
    初めてのお手柄で存続の危機とななりつつも次の事件が…。
    病院で起こる患者の死亡。医療ミスか?殺人か?
    そして噂される死を望むものに訪れる「死の天使」とは…?

    今回もおもしろかった~
    前回の「ドクター」事件から舞台は本物のドクターのいる病院へ。
    謹慎処分、部屋の封鎖、外出禁止処分などで自由に捜査することのできないSROチームがとった次の作戦は…

    いや~ハリーったら…やっぱりカッコイイ~
    やるときゃやる~って感じ!
    でも今回の活躍は富田直次郎さんよね~
    もう本当に”体を張った”事件捜査

    って、SROのみなさん、1巻ごとに自らの体を張りすぎ!このままでいったら7巻までで全員が病院送りになっちゃうよ~

    などと心配しつつも次の巻を読むのが楽しみでしょうがない!

  • 第1作を読んで面白ったので手に取った。キャストへの愛着があるので思い入れはあったがストーリーはやや単調。早い段階で犯人がわかるので犯人探し以外の盛り上がりやどんでん返しが一つあると良かった。

  • 治る見込みがなく死を願う患者達を解放する為キリスト教の神の意思と称し代理として十年もの間多くの殺人を犯して来たシリアルキラー琥珀医師が鮮烈。それ以外の面々は個別認識が出来なかったけれど展開は追えた。一冊がぎゅっと一纏まりになっていて冗長にならない。院内の雰囲気が無理なく満ちている。結末が寂しい余韻。

  • 強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれる―栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。担当患者が亡くなった責任を取らされ、退職を強要された看護師からの投書を調べるうちに、新九郎たちSROは奇妙なことに気付く。

  • さすがに「やりすぎだろ」とは思いますが、
    死が近づいていてどうにも逃れられないと
    自分が感じ、苦しくて辛いだけなら私も
    「死の天使」に縋るだろうなと。

    どう考えても人生は短いなぁ、、なんてことを
    感じました。

  • 前作で自宅謹慎、入院になってしまった部員がおり4名でスタート。その4名も刑事部長の怒りによって警視庁からでるなという命令で捜査はほとんど室内から。こういう捜査も珍しい。

  • 上司から借りて2014.2に読了。
    1を読み終えてすぐにこちらを読み始め。
    宗教は自分の中に神を作って人を殺せるから恐ろしい。
    どうもこの作者は、犯人を突き止めるまでは面白いんだけど、その後の展開が力任せになってしまうのかな。。。
    1と同じく、最後の展開が残念〜
    過程は面白いんだけど。
    会計畑のSROメンバーの一面を見る事が出来た2でした。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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