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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784122054318
みんなの感想まとめ
食べることと生きることの深いつながりを探るこの作品は、親友同士の飾らない往復書簡を通じて、日常の中のリアルな感情や悩みを描き出しています。著者たちの自由な生き方や、時にはグズグズな自分を素直にさらけ出...
感想・レビュー・書評
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毎日つくって食べて子育てして、男のことで悩んで、それなのに仕事をもってひとり立ちしている女性たちの日常を、親友へのFAX通信という形で見せている。完全ふだん使いの言葉なので、覗き見している感覚になる。あゝこういう「生活」もあるのか。
お2人のことは、よく知らないということがわかった。伊藤比呂美は、池澤夏樹編集「日本文学全集」の「日本霊異記」現代語訳を読んだことがある。奔放な性にまみれた説話集を見事に取り出していた。枝元なほみは、毎回買っている「ビッグイシュー」で悩み相談を受けながらオリジナル料理も提案するという連載を持っていて、明るいお母さんという印象を持っていた(←彼女は独身ということは今回初めて知った)。印象じゃ女性はわからないということがわかった。
「カンボジア、行きたいな、でも行けないな。ごめんね。あんなにその気になったのにさ。
今おなかすいて(うそだ、すいてなかった。口さびしかっただけ)すりゴマ食べた。おいしかった。(これはほんと)」(ひろみ73p)
伊藤比呂美の本音が続いているように見えるけど、これも彼女の一面だろう。そうでないと、九州でAさんと別れたあと、カリフォルニアでBさんと暮らしている事の説明がつかない。枝元なほみも、2人の男と仕事の間で右往左往しているようなんだけど、ずっと東京で料理を作り続けていて、行間から匂ってくるのは、やはり自立した女性でした。
かっこよくないけど、かっこいい。
あ、この本は「出会い系サイトで70人と実際に出会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」を読んで唯一読んでみたいと思った本でした。花田菜々子さんが、コーチングでお世話になったゆかりさんにお勧めした本。「ゆかりさんに感じた強さややさしさがこの本と似ている。大人になっても日々悩んだり苦しんだりする。けれども、ふたりで一緒に笑ったり泣いたりすることで、生きるっていいな、と思わせてくれる。」とコメントしている。働く女性は、美しい、ってことかな。
以下、つくってみたいと思った伊藤比呂美さんのレシピを紹介。
・チキンの照り煮
鳥モモの皮を裏にして弱火でじっくり焼いて脂を出す。脂は捨てて、ざっとフライパンを洗って、改めてならべて、みりん、酒、醤油、八角、生姜、蓋をして煮込む。最後に蓋を取って、強火にして、照りかえらせる。
失敗をしたと思っても、あとから「いいにおい」かがして「いい色」になる。八角を入れるとぷんとにおいに乗って、日常から足を(ほんの半歩ですけど)踏み外せる気がします。生姜だけだと、馴染みすぎてそうはいかない。
←この辺りの表現が詩人たる所以だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
食べることは生きること。
生きることは食べること。
こんな親友が一人いれば、人生どうにだってなるよなぁ。
二人の自由な生き方も、食に対する向き合い方もなんか格好いい。
ダメダメでグズグズな時もあるんだけど、それをそのまま親友にぶつけられる勇気や素直さが素敵。 -
190ページまで頑張って読んだけど、ここで読むのをやめた。
二人とも知らない人だし何だか立派な人達なのかもしれないけれど、
文体というか、言葉の書き方や内容も全て、読んでいて気持ち悪くなったから自然にそこに書いてある食べ物に興味が持てなかった。
そもそもパーソナルなやり取りだからそこは自由だと思うけど、食べ物、男(という呼び方)、生活への向き合い方が全て身勝手でとても下品に思えた。 -
伊藤比呂美と枝元なほみが、食べたもの、オトコの愚痴から、時に心情の吐露も含め、飾らない日常をFAXでシェアした往復書簡。
長年にわたり、こういう素のやり取りができる友だちがいることが羨ましい。
一方で、二人の素顔が、これまで勝手に抱いていたイメージと違っていて、人を印象だけで判断してはいけないと思った。 -
食べると生きるってやっぱりかなり近しい概念だよねって再確認できる本。生々しい悩みもいろいろ書かれてるけど、最後は自分も食べて、生きよう、ってなる。
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最高にかっこいいふたり。の、焦がしたり生煮えだったりをくりかえしつつ進んでいく何でもない日常のやりとり。
今日はなんか作ろうかな。クックパッドをまねするんじゃなくて、まずくてもいいから、自分の感覚だけにまかせて。 -
詩人と料理研究家、ふたりの往復書簡。ファックスでやりとり。ファックス(原文)は手書きだから、所々で解読できなかった部分もあって、抜けていた。そこがちょっと生々しく思う。
ふたりの砕けた文章が、ふたりの仲の良さを感じさせる。恋、家庭、仕事のこと。誰しもが悩むことを書いているからこそ、その人の人となりがわかるんだろう。
夜中に読んでいると、おなかが減ってくる。それくらいに基本的には料理のことばかり。スパイス系だったり、和食だったり。ちょっとしたレシピも載ってるし、試してみるのもいいかも。 -
仲の良い女性ふたりが、人生に悩みながらごはんの話をするというフレームは素敵だなと思い読み始めた。しかしおそらく時代のせいで、そのときは新しかったり面白かったりしたのであろう言葉づかいやリズムが読むのに厳しく、エッセイって時代を超えて残るのは難しいものなのかもなと思った。(もっと先になってしまえばまた新鮮かもしれない)読んでいる本の文体がうつることがあるが、これがうつるのはダメ!と自分を律する感じがずっとありました。
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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』でお勧めされていたため読んだものの、挫折。
往復書簡という点と、クセのある文体、(そして少しの共感性羞恥?)に苦手意識があった。 -
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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』で紹介されていて、興味を引かれて読んだ。
まず、双方ともこれだけの文字を日常的に手書きで書いたのかという驚きがあった。学生の頃は、手紙を書くのももらうのも好きで、話しても話しても話し足りない、みたいな気持ちがあったことを懐かしく思い出した。
細かい説明がないため二人のFAXでそれぞれの状況をなんとなく察するくらいの感じだが、お互いに大人になってもこの熱量で「聞いてほしい!」と思うような友達がいることがうらやましい。
そして二人とも、忙しくても悩んでてもごはんはちゃんと作るんだなぁ…えらい。生きることは、食べることだな、と思う。
お互いに楽しいことも、もやもやするようなこともある日常があって、ごはんを作って食べて、友達に手紙を書く。ここ数年よく見るような深夜ドラマを地で行く感じ。元々交わしていたFAXを本にまとめたのか、本にまとめるという企画ありきで始まったものなのか、そのあたりも気になる。
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食べたものや作ったものを綴ったFAXのやり取りがまとめられた本。今なら瞬時に終わってしまいそうなコミュニケーションもFAXならではの速度感とテンポ感が新鮮に感じる。
二人を取り巻く環境の変化も綴られていて読み応えのある一冊だった。 -
詩人は二つの家庭をもち、料理研究家は二人の男をもつ。家族恋愛仕事のことをありのままに知らせ合う往復書簡。
レシピも要所要所にあってハラハラしつつお腹空いた。 -
花田菜々子さんいわく
この本は、詩人と料理研究家の40歳過ぎの女性2人が、仕事に、家庭に、子育てに、恋愛に悩みながら、静かな真夜中の台所でファックスに思いをしたため、送り合ったものの記録なのですが、その内容が本当に素敵。20歳くらいに読んだときは「大人になってもこんなに日々悩んだり苦しんだりするのか」と不思議だったけれど、時が経ち、今では、悩みのない大人より、こんな風に悩みながら自分の人生に向き合い、女友達といっしょに笑ったり泣いたり、人生を思いっきり生きられることの方が素敵なのだと思えるようになった。 -
面白くてあっという間に読み終えた。
時代もあるのだろうけれども、
やり取りが電話でもメールでも手紙でもなくFAX。
私も誰かとこんなやり取りしたい。 -
料理に興味のないおれが読んではいけない本。
たぶん、食が好きな人は、食と恋愛、家族、心の動きがリンクすることを実感で知っているから、どんどん効果が増幅して読み進めることができるだろう。
そうでない俺は、私生活部分のみ拾い読みする。
家族と恋愛の話が、特にピークを迎えることなく、続いていく。
知らない女性2人の、プライベート…。
親としての思いには共感できなくはなかったが、変に80年代っぽいケレン味ある文体、そして手弱女振りが、どうにも苦手で、なかなか辛かった。
やはり俺は、シンプルであり、整ってある、正当な文章が好きだ。そこに色気が生まれる。 -
私の中でお料理上手なほなみさんと、女性生き方的エッセイなんかも書かれている伊藤比呂美さん、お二人とも立派な女性のイメージだったので、色々思い悩んだり適当になったりしてるんだーと安心するものがありました。
とても人間臭い、だからこそ友達って大切と思わせてくれる本でした。
ただ淡々と往復書簡が綴られるので、途中でちょっと飽きてきてしまいました。 -
谷川俊太郎との対談集からの勢いで、伊藤比呂美の本を少しずつ読んでいる。これはこの春亡くなった枝元なほみの追悼読書でもあり。
単行本はマガジンハウスから1999年刊。かたや詩人、かたや料理研究家の二十年来の友達同士がそれぞれいそがしく料理に追われながら(かたや家族を養うべく、かたや仕事として)くらすなかで送りあった赤裸々近況FAX(たぶんにフィクションもまじるとのこと+公表をはばかる部分は以下◯行解読不能とか脱落となってる)で、ところどころに登場する料理のレシピや巻末のスパイス・ハーブ事典がうれしい。しかしなにより、二人がときに料理に倦みときに投げやりになり文句や不満をいいながらもだれかのために仕事の上で料理しまくっている迫力に圧倒される。自分が真に食べたいものを作るときとのテンションの差が興味深い。
あと、これだけの長文をファクス(つまり手書き、活字にするときはある程度表記は整えているのかもしれないけど手書きの字体まで想像できそうな文体)で書きまくっていることに打たれる。そういうわたしも学生時代には友だちとどうでもいいような雑談ばかり細かい字でつづったはがきを送り合ったりしていたことを思い出す。あのノリが何十年も続いているなんてすごい。
最後の「そしてファクスはメールになった ―15年後の「なにたべた?」」(2010年暮れ)は文庫化の際のあとがき代わりか。そこで伊藤比呂美が『きのう何たべた?』のシロさんレシピを話題にしているのもなんだかたのしい。
そののちもこういうメールのやりとりは続いてたがいに人生をささえあっていたのだろう。そんな片割れを失うのはそりゃつらい。でも、互いの歴代の男をみんな知ってて洗いざらいぶっちゃけられて、なにもいわずに泊めてもらえるような親友がひとりでもいるのはなんと心強くてうらやましいことか。 -
家庭を2つかけ持ちしながら料理を作る人、仕事として料理を作る人、立場が違うように見えていつも料理をすることに追われている。
料理をしている人が皆料理が好きな訳ではないんだなぁ。
こんなふうに、連絡が来るだけで心が少しほどける(作中でよく使われていた)関係の友達っていいなぁと思った。
FAXっていうのがいいな。手書きの文字を手紙より手軽に送り合える。
やっぱり、手書きの文字でやりとりすると、より一層相手の気持ちが読めるのかな。
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うーん。読めたけど、だんだんレシピが好みと離れて来ちゃったので。ただ温和な人に見える枝元さんの本音を覗き見ることはできたけど。
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伊藤比呂美の作品
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