なにたべた?―伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡 (中公文庫)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 213
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122054318

作品紹介・あらすじ

二十年来、友情をわかちあってきた二人は四十を過ぎ、家庭も恋愛も仕事も全力投球中。詩人は二つの家庭をかかえ、料理研究家は二人の男のあいだで揺れながら、どこへいっても料理をつくり、FAXで知らせあう。大人の女の人生がつまった、おいしい往復書簡。便利なレシピ・スパイス辞典も必見。

感想・レビュー・書評

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  • 食べると生きるってやっぱりかなり近しい概念だよねって再確認できる本。生々しい悩みもいろいろ書かれてるけど、最後は自分も食べて、生きよう、ってなる。

  • 料理に興味のないおれが読んではいけない本。

    たぶん、食が好きな人は、食と恋愛、家族、心の動きがリンクすることを実感で知っているから、どんどん効果が増幅して読み進めることができるだろう。

    そうでない俺は、私生活部分のみ拾い読みする。
    家族と恋愛の話が、特にピークを迎えることなく、続いていく。
    知らない女性2人の、プライベート…。
    親としての思いには共感できなくはなかったが、変に80年代っぽいケレン味ある文体、そして手弱女振りが、どうにも苦手で、なかなか辛かった。

    やはり俺は、シンプルであり、整ってある、正当な文章が好きだ。そこに色気が生まれる。

  • このふたりが20年来の親友だったなんて知らなかった。
    インターネットがまだ普及する前、Faxでの往復書簡。
    ふたりはまだまだ若くてかのこもサラ子も子どもでほなみさんは男性ふたりの間で揺れ動いたりとその辺の日常も報告しつつ料理のはなしも沢山。読み応えあり。

  • 好き

  • 以前、単行本で読んでとても好きだった本。文庫で購入して再読(いや3回目か4回目かな)。今の自分と同じ40代のふたりの本音が赤裸々(すぎるほど)に無防備に記されていてとても興味深い。伊藤比呂美さんの『閉経記』と平行して読んでいたので、現在と過去とを行ったり来たりする感覚も楽しかった。

  • ―――お互いの、引っ越した家と代々の男は、ぜんぶ見てきました。―――ー
    距離感がすごくわかる一文。
    若い詩人と役者として知り合ったふたり。
    食と住と性と悩みもしっかり相談。
    これをなぜ書籍化する運びになったのか気になります。目の付け所すごい。
    理解できるところできないところたくさん
    人間だ
    表面上はひろみさんのほうがしっかりしているとうでいて、ねこさんが主導権握っているような印象。
    女性は楽しめる一冊。

  • 最高にかっこいいふたり。の、焦がしたり生煮えだったりをくりかえしつつ進んでいく何でもない日常のやりとり。

    今日はなんか作ろうかな。クックパッドをまねするんじゃなくて、まずくてもいいから、自分の感覚だけにまかせて。

  • 20151130読了
    古本屋でたまたま目に付いた。1999年出版のものに加筆・修正して2011年に発行されたもの。このお二人はお友達。40過ぎのおんな同士で、最近何を食べたかFAXし合っている。巻末には、その15年後、つまり60歳手前での往復書簡も収録。FAXからメールに進化している。●親しい間柄だから、食べもののことだけじゃなく互いに近況報告。枝元さんのほうは付き合っている男性たちのこと、料理の仕事のこと。伊藤さんのほうは、うまくいかなくなった夫のことや揺れる子どもたちのこと。ちょうど新しい家庭(それも海外)への過渡期。ひとが食べているものって興味あるけれど、それよりもこの一言に尽きる。P184「やっぱり動物園とか水族館に行った時みたいに、おおそおか、いろんな生存の仕方があるものじゃなと、単純にカンメイを受けるもんなんですよ。いろんな人を見るのは、おもしろい。向こうもそう思うんでしょうな、やっぱり。」そう思います。

  • 多少編集はしていると思いますが、基本的には、仲良しな二人のあけすけなFAXのやりとりを「覗き見」できる感じの本です。

    2010年の日付で「15年後の往復書簡」がついていだので、約20年前の伊藤さんは、枝元さんは、こんなことを考えていたのか、と思いながら読みました。

    料理好きな人なら、やりとりの中に頻繁に出てくる、飾らない料理、レシピまではいかない「ごはんの作り方」も、楽しめると思います。

    途中から、伊藤さんがアメリカに引っ越すので、日米食文化比較みたいな部分もあって、食文化論としても面白いかと。

  • 詩人と料理研究家、ふたりの往復書簡。ファックスでやりとり。ファックス(原文)は手書きだから、所々で解読できなかった部分もあって、抜けていた。そこがちょっと生々しく思う。
    ふたりの砕けた文章が、ふたりの仲の良さを感じさせる。恋、家庭、仕事のこと。誰しもが悩むことを書いているからこそ、その人の人となりがわかるんだろう。
    夜中に読んでいると、おなかが減ってくる。それくらいに基本的には料理のことばかり。スパイス系だったり、和食だったり。ちょっとしたレシピも載ってるし、試してみるのもいいかも。

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著者プロフィール

1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を発表。人生相談の回答者としても長年の支持を得ており『女の絶望』『女の一生』などがある。一貫して「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が多くの共感を呼んでいる。現在は、熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、往復しながら活動を続けている。

「2018年 『たそがれてゆく子さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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