天智伝 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2011年3月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784122054615

みんなの感想まとめ

天智天皇の政治的な立ち位置や心情を深く掘り下げた作品で、彼の孤独や中臣鎌足との関係性が巧みに描かれています。特に、天智天皇が皇位継承者としての自由な立場を活かし、政治の駆け引きにどう挑んでいったのかが...

感想・レビュー・書評

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    中公文庫 中西進 天智伝

    天皇として即位せず、皇位継承者という自由な立場で政治を行う執政者としての天智天皇像。王者の孤独や中臣鎌足に追随する心理を描いている


    間人皇后(天智天皇の実妹)について驚きの仮説を提示。天智天皇の間人皇后に対する恋心や斉明天皇崩御後の中天皇(天皇的立場)説 など


    中臣鎌足の周到さが細かく描写されている

    「一派を倒すためには同じ派の誰かに代えることが第一の勝利である〜徐々に崩れていく自分からの身体には気付かぬものである。そこで次に彼を倒す」

    「願望はもっと大きなところにある。表だっては何事も成功しない」

    「計略でもっとも恐るべきは未然に発覚すること。極秘のうちに準備されねばならない」

    乙巳の変
    *中大兄(天智天皇)と中臣鎌足による蘇我入鹿の殺害、蘇我氏を打倒
    *蘇我系の古人大兄の出家→軽皇子の即位(孝徳天皇)
    *中大兄は皇太子に、中臣鎌足は内廷最高の地位へ
    *難波へ還都




























  • 上代文学の大家である中西進氏の著作。当時の生々しい政治的な駆け引き、隋唐や朝鮮半島の情勢などの切迫した対外情勢の中を生き抜いた天智の姿を浮き彫りにする。

  • 『日本書紀』『三国史記』『新唐書』を手がかりに描いた評伝。
    小説、とするには人物中心でないと思うので、天智の生涯の流れを心情など推測してまとめた本…と云う感じでしょうか。
    人物が立っていると云うなら天智より鎌足かな。

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著者プロフィール

中西 進(なかにし すすむ)
1929(昭和4)年東京生まれ。東京大学卒業、同大学院修了。文学博士。
筑波大学教授、国際日本文化研究センター教授、大阪女子大学学長、帝塚山学院学院長、京都市立芸術大学長などを歴任。全国大学国語国文学会会長、日本ペンクラブ副会長、奈良県立万葉文化館館長なども務める。
「万葉集」など古代文化の比較研究を主に、日本文化の全体像を視野におさめた研究・評論活動で知られる。読売文学賞、日本学士院賞、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞ほか受賞多数。
主な著書に、『万葉集全訳 注原文付』全五巻(講談社文庫)、『中西進 日本文化をよむ』全六巻(小沢書店)、『古代日本人・心の宇宙』(NHKライブラリー)、『中西進と歩く万葉の大和路』(ウェッジ)など。

「2022年 『万葉秀歌を旅する 令和改装版 CD全10巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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