- 中央公論新社 (2011年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784122055117
作品紹介・あらすじ
寺田寅彦の地震と津浪に関連する文章を集めた。地震国難の地にあって真の国防を訴える警告の書。小宮豊隆宛震災絵はがき十葉の図版入。〈解説・註解〉千葉俊二・細川光洋
みんなの感想まとめ
テーマは自然災害と人間の関係であり、特に地震や津波に対する深い洞察が特徴的です。著者は、物理学者でありながら文学者でもあるため、科学的知見と文学的表現が融合した内容が魅力を引き立てています。随筆の中に...
感想・レビュー・書評
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今改めて読み返してみると、インフラの劣化による将来的な災害への脆弱性を憂慮する内容や、安いが劣悪なものでよしとし、科学的知見に乗っ取って物事を見ない大衆のリテラシーの低さに問題提起を行うなど、2026年の日本においてますます深刻化している状況を指摘しており考えさせられる内容です。特に後者については、ウルリッヒ・ベックが喝破した個人化する社会の進展で今後も二極化が進むと思われる中、災害対策という観点でも色々と心配になってしまう。地震を切り口としつつも社会のあり方や国民の意識向上など、様々な観点で気づきも得られる一冊でした。
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サイエンス
文学
東日本大震災 -
寺田寅彦の随筆の中から、地震や津波、防災や心構えに関するものを集めた1冊。
並んでいる順番もよく、一気に読んだ。
中学校の読み聞かせで使ったら、東日本大震災の後に書かれた文章と間違われるかも、などと想像。 -
物理学者にして文学者でもある寺田寅彦。
彼の地震(あるいは災害全般)に対する鋭い洞察は、いつの時代でも通用する。
自然災害がかならず起こる日本。
寺田寅彦の警句は、東日本大震災後の日本においても、伝わるものがある。
しかし、時の為政者は、その警句をわすれ、あるいは、また、その時代を生きる人間もわすれがちである。
名文集。 -
関東大震災の頃から進歩していないかと思うと切なくなる
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「例えば一週間に一度大地震が来るのが日常だとしたらどんな家に住みますか?」
「天災は忘れた頃にやってくる」の名言で知られた物理学者・寺田寅彦の地震・津波、その他天災に関する文章を集めた随筆集。講談社学術文庫にも『天災と国防』と題した同趣旨で編集されたものがあり、どちらを購入するか迷ったが、この中公文庫版には、寅彦がドイツに居た友人小宮豊隆宛てに関東大震災の様子を報告した書簡と被災した東京の写真絵葉書が収録されている。その文章とともに当時の緊迫感を再現する装丁となっていて、購入の決定打となった。
地震が怖いのはなぜだろうと改めて考えてみる。そのときあらゆる場所で命が危険にさらされるのはいうまでもない。ライフラインはどうだろう。電気、ガス、水道。寺田寅彦はそれら一つ一つがまだ無かった時代に起きる地震に思いをはせて、究極のところ洞窟や竪穴に住んでいたような時代なら仮にどのような大きな地震が起こったとしても、そこにどれほどの危険や被害があったものかと問う。
寺田寅彦のこの問いは、地震が揺るがすのは大地ではなく文明によって生み出された快適・便利・安全といったものであり、それらを得た代償として、私たちは多くのリスクを抱えたのだということを思い出させ、同時にそのリスクを負う覚悟を問うものでもある。
地震は必ず起こるもの。だがそのスパンがあまりに長くしかもそれがいつ来るかわからないから油断してしまう。忘れてしまう。極論ではあるが確かに、例えば一週間に一度ある程度の大きさの地震が起こるのが日常だとしたら、今の日本のライフスタイルはおそらく国家レベルで劇的に変わるだろう。
首都機能を複数に分散させるのは当たり前。かりにどこかが壊滅的に被災しても、指揮系統は速やかにそれ以外の場所で機能させられる。個人の住居でも、棚や洋服ダンスは壁面に作りつけが常識になり、窓にはガラスに変わる新素材を。アクリルや樹脂なんかで窓ガラスに変わるもの作れないのかなあ。大きな揺れがきたら、スイッチ一つでたとえ5センチでも良い、家全体が浮上するシステムがあれば揺れによる家具や屋根の下敷きになることも避けられるのではないだろうか。(確かそういう家はすでに実際にあって、東日本大震災の時も住んでいる人は揺れをほとんど感じなかったというような報道を見た記憶がある)
地震大国日本に在っては意識を変えて、それを降る雨のように、もっと言えば明けては暮れる日のように日常の自然現象と捉え備えよ、と提言する。「天災は忘れられたる頃来る」―彼の名言の真意はこのあたりにあると見えた。 -
90年前に指摘されている事が、いまでも有効だという事は、人間は進歩していないという意味なのだろうか。
書かれている事が、あまりに現代でもそのまま通じることに驚きを超えて恐怖すら感じる。
人は災害を忘れるもの、歴史から学ばないものという事実は、この90年の間決して変わらなかったということか。
この本は、とにかく必読の一冊。 -
「地震に伴う光の現象」だけ読む。 今回の地震ではそのような記事は見ていない。 電離層の変化があった、、という記事を見かけた。 「天災は忘れたころにやってくる」は寅彦の言葉。。。というのをはじめて知る。
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3.11から急いで企画して出来上がったのが6、7月という感じでしょうか。講談社学術文庫、角川文庫と似たような本が出ています。警鐘を鳴らす、という意味では遅すぎる気がする。鳴らないよりは増しであるが…。
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「天災は忘れたころにやってくる」という有名な言葉を残した寺田寅彦が関東大震災と昭和三陸大津波について書き残したエッセイをまとめてます。もう一から十までもっともでうなずけることばっかりの示唆に富んだ文章です。科学者だしね。今こそ広く読まれるべきだと思います。おすすめ。
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著者プロフィール
寺田寅彦の作品
