問いつめられたパパとママの本 (中公文庫 い 22-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055278

感想・レビュー・書評

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  • 前提知識なしで読み始め、教育論的な内容なのかなと思ったら理科基礎的な内容でした。

    はじめに著者が述べているように講談のような面白みを目指しているというだけあり、堅苦しさは皆無で引いてくる例が正鵠を射ており理系オンチは私がすらすら読み進めることができた。類似書籍の中で一番とっつきやすかったかも。

    今から50年以上前が初版だけあって、ブラウン管テレビが出てきたり少し現代人からはピンと来ない点もあるけど核心部分は色褪せることなく今読んでもも十分有益。むしろ郷愁を感じるし、今の視点からは少しコンプラ問題に発展しそうな表現に出会うこともできヒリヒリ感も味わえる。

    あとがきの性教育について。
    スウェーデンでの先生と生徒の人間としての対等な関係と日本の閉鎖的•徒弟的な関係を対比して今後のオープン化コミュニケーションが育まれる環境を待望しておりますが、今現在の日本教育でさえまだまだ発展途上かな。自分たち親世代の価値観を変容させる柔軟さが求められるんだろうな。教える側と教えられる側に心理的な上下関係があると、発展的な議論やお話し合いはできないなーと常々考えている事とリンクしました。

  • 子供の質問に本気で答えていて面白かった。
    夜猫に遭遇するたびにタベーツム・ルチドムと思ってしまいます。
    色の話はとても面白かった。

  • 面白い本だが、なぜ伊丹十三が…?

  • 子どもの質問にどう答えるか、というよりもまず、大人の私にとって大変勉強になりました。

著者プロフィール

1933年生まれ。映画監督、俳優、エッセイスト、テレビマン、CM作家、商業デザイナーなど、興味のおもむくままに様々な分野の職業に分け入り、多彩な才能を発揮。翻訳も多数手がけた。1997年没。

「2020年 『ちょこっと、つまみ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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