拍手のルール 秘伝クラシック鑑賞術 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2011年9月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784122055322

みんなの感想まとめ

クラシック音楽の鑑賞にまつわるルールやマナーについて、楽しく学べる内容が詰まっています。読者は、再読を通じて新たな発見や懐かしさを感じ、特に「拍手のルール」に関する考察に深く共感しています。演奏の余韻...

感想・レビュー・書評

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  • クラシックをコンサート会場で聴くにもルールがある。
    初心者にもわかりやすく解説した鑑賞術が本書。お得感あり。
    まずは、クラシック音楽の幕開け、古典派時代について。時代的には18世紀終わりから19世紀初めで、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが活躍。特徴は、過剰な感情の肉付けや装飾を排し、技法的に厳格正確、音楽的に飽きの来ない考え抜かれた珠玉の作品が多い。
    そして、ライブならではの魅力を語り、拍手を分類する。以下は、作者による拍手の種類とそれに相応しい該当曲。
    ・来賓の拍手(儀礼的)ドボルザーク第九番
    ・料亭の拍手(投げやり)チャイコフスキー第六番
    ・殿様の拍手(ねぎらい)ブルックナー第四番
    ・シンパの拍手(共感)シベリウス第二番
    ・アイドルの拍手(感動、神格化)ブラームス第一番
    ・母親の拍手(愛情、妄信)シューベルト第七番
    ・国民の拍手(参加型、日和見)シューマン第三番
    ・国会の拍手(退屈)プロコフィエフ第六番
    続いて、拍手のタイミングを間違いやすいのは、チャイコフスキー(交響曲第5番・6番、ヴァイオリンピアノ協奏曲第一番など)に集中。

    以下は私の備忘録。
    ・NHK交響楽団の定期公演ではアンコール無し
    ・フライング気味拍手⇒そもそも演奏の余韻に浸ることなく拍手が出来るということは、音楽に集中していなかった証左
    ・万が一演奏後の拍手が起こらなくても、指揮者やステージマネージャーが色々と拍手の合図を出してくれる
    ・フライング拍手要注意曲目リスト
    教会音楽全般、交響曲(ハイドン第45番、ベートーヴェン第6番、シューベルト第8番、メンデルスゾーン第3番、ブラームス第3番、チャイコフスキー第6番、ドボルザーク第9番、マーラー第9番、Rシュトラウス全般)
    ・ロシアのクラシックコンサートは時間通りに始まらない、客がうるさい
    ・山下洋輔トリオのライブ盤「クレイ」での観客の熱狂的反応の凄さ
    ・NHK交響楽団の定期公演ではリハが3日もある(理由は、デュトワ、サヴァリッシュ、サンティ、チョン・ミョンフン、プレヴィン、メータ、シュタインなどの巨匠指揮者によるNHK交響楽団の技量向上の機会としての意味合いもある)
    ・弾き振りの代表名曲は、アンドレ・プレヴィンのモーツァルトピアノ協奏曲
    ・暗譜で指揮ができるのは音楽の天才だから
    ・名曲のスコア(ポケットスコア)を眺めながら聴くのはおすすめ
    ・調別特徴と代表曲
    ハ長調(明快)モーツァルトジュピター
    ニ長調(祝祭的)モーツァルト戴冠式
    変ホ長調(壮大)ベートーヴェン英雄
    ヘ長調(田園的)ベートーヴェン田園
    ト長調(男性的)バッハブランデンブルク協奏曲
    イ長調(情熱的)ベートーヴェン第7番
    変ロ長調(内向的)ベートーヴェン第4番
    イ短調(感傷的)シューマンピアノ協奏曲
    ロ短調(繊細)シューベルト未完成
    ハ短調(壮絶)ベートーヴェン運命
    ニ短調(女性的)モーツァルトドン・ジョヴァンニ
    ホ短調(激情)バッハマタイ受難曲
    ヘ短調(苦痛)チャイコフスキー第4番
    ト短調(疾走感)モーツァルト第40番
    ・コンサートプログラムの基本的構成は、小品(序曲、前奏曲)、協奏曲(協奏曲やアリア)、メイン(交響曲、交響詩、組曲)
    ・小品があるのは遅刻した観客を救うため
    ・交響曲の構成は、楽章数が4で、第1楽章がソナタ形式、第2楽章は緩やかで美しい曲調、第3楽章は三拍子のメヌエットかスケルツォ、第4楽章はユーモラスで快速なフィナーレで大編成の管弦楽が入る
    ・コラムには簡単な交響楽的音楽史も
    ・また、交響曲のカレンダーと称して、各月や数字にちなんだ曲紹介も

  • 本棚の整理をしていて懐かしくなって15年ぶりに再読。
    忘れてたところもあって、楽しく読めた。
    タイトルの「拍手のルール」楽章の間に素晴らしい演奏に思わずしてしまう拍手は許容できる。交響曲がおわり最後の響きがホールに余韻を残しゆっくりと消えていくその瞬間をゆっくり味わいたい。コンサートの1番素晴らしい瞬間、それを破壊するフライング。これはもう犯罪である。
    「業務上過失感動破壊」ここは何度読んでも本当に大きく同意する。

  • クラッシック鑑賞に関するエトセトラ。
    クラッシックは敷居が高いところが魅力である
    クラッシックは解らないからツマラナイ。解れば面白い。曲を知らないから退屈である
    ということで演奏会のうんちく、拍手のルール、指揮者のやっていること、調別名曲解説、番号別(?)交響曲解説等々。
    茂木先生曰わくに演奏会前にはCDで予習すべし。スコアを入手してCD追っかけてみるのもよし。
    さすがスコアはある程度知識がないと追っかけられんぞ。

  • 「古典コン」を楽しむささやかなルール。

    拍手をいつすればいいのか? クラシックのコンサートで緊張する一瞬。楽章の間では拍手しないとか言うけど、する人もいない? そんな小さな疑問と、それからクラシックにまつわる色々な豆知識が得られます。

  • 20160802読了( 再)

  • 20160316読了
    図書館で借りた。いずれ欲しい。●そう、演奏終了後の間髪入れず拍手&ブラボー、はやめてほしい!

  • 著者はN響オーボエ奏者で「のだめカンタービレ」の音楽監修でも知られている。終盤の楽典や楽曲解説の部分は読むのが若干しんどかったが、全体的にユーモラスな語り口で、著者の他の著作同様面白く読めた。
    拍手の作法は国によって違い、国民性が表れるが、演奏者からしてどういう拍手だとどう感じるかが、事細かに語られていて興味深い。一番よかったのは、自らの指揮者としての経験を語っている章。指揮の勉強法やオケとの関わりについて詳しく書かれていて、スコア片手にCDを聴きたくなった。

  • 茂木さんの本は4冊め。
    古書店で手にした。
    タイトルから、この人がいろんなところで発言したり、書いたりしているフライング拍手撲滅キャンペーンだろうと見当がつく。
    もちろん、余韻が消えていくのを静かに味わいたいというのはよく分かるけど、あまりそれを言いすぎても、ますますクラシック音楽の敷居が高くなってしまう気がしていた。
    いいじゃん、いろんなお客さんを許容しようよ、なんて思ってきた。
    これだから日本の聴衆は、みたいにお説教されているみたいな気分なのだ。

    で、なぜこの本を買うことにしたかというと、この本、なんと著者サイン本だったのだ。

    読んでみるとやっぱり面白い。
    ベートーベンの交響曲第七番は、実は作曲家の生前、一番成功して、経済的なペイもあったという話など、知らないこともあったし。
    例の拍手の話にしても、各国での違いとか、オーケストラのする拍手(弓でたたく、足踏みをする)の違いとか。
    時々、茂木さんのギャグがわからない時もあったけれど。

  • 作者:茂木大輔
    ミュンヘン国立音楽大学大学院修了。シュツットガルトフィルを経てNHK交響楽団主席オーボエ奏者に。現在クラシック解説のためのコンサートを中心に活動。「のだめカンタービレ」の音楽監督を務めた。

    概説:
    本書は初心者向けのクラシック解説本という趣旨のもとに「拍手論」を取り入れた形のものになっている。本書は6章から構成されている。1章2章ではクラシックコンサートについての疑問について。3章では拍手について。4章では指揮者の仕事について。5章ではクラシックの曲名の読み方について。6章では筆者の歳時記になっている。

    感想:
    初心者向けの解説本ということで堅苦しい表現などを避け、筆者の体験や冗談を交えることでクラシックというわかりにくいジャンルを知ってもらえるように書かれていると思った。特に何から聞いたらいいのか?という初心者にありがちな疑問について国内外のプロの違いやアマチュアコンサートの楽しみ方、またそれらへの参加の仕方についてわかりやすく書かれていると思った。

    拍手について、表現方法から拍手の開始のタイミング、拍手の国民性といったことが書かれていてその中でも拍手のタイミングについては私の経験にもあることが幾つかあり共感できた。

  • [ 内容 ]
    「古典コン」(クラシックコンサート)に行きましょう。
    CDにはない魅力、「古典」ゆえの楽しみ方、何を聴くか?
    正しい拍手の仕方とは?
    知りたかった疑問にお答えします。
    「のだめカンタービレ」クラシック音楽監修の“もぎぎ先生”が案内する、もっと楽しむための鑑賞の手引き。

    [ 目次 ]
    第1章 「古典コン」に行きましょう
    第2章 古典コンの聴き方
    第3章 拍手のルール
    第4章 指揮者式手記
    第5章 名曲の個人情報
    第6章 数合わせ 交響曲のカレンダー

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 何の〝拍手〟かと言うとクラシック音楽のコンサートで、演奏が終わったときの拍手です。

    クラシック音楽というと、
    ・音楽のお勉強
    ・敷居が高い
    ・難しい
    ・退屈
    など取っつきにくいイメージをもってる方が多いと思うのですが、この本を読むと印象が変わる!!!かもしれません。

    内容としては、クラシックコンサートでの拍手の意味、からクラシックの曲名の意味(ベートーベン交響曲第五番『運命』)などなど。

    と書くと堅苦しく感じますが、
    〝「演奏終了時過剰早期拍手喝采開始等迷惑行為防止条例」をコン国会に提出したいのであります。〟
    と真面目な内容も砕けた文章で、読みながら吹き出してしまうような調子。

    電車の中で読む際はニヤニヤしないようご注意下さい(^^)

    ちなみに、著者の茂木大輔さんはNHK交響楽団の首席オーボエ奏者で、あの「のだめカンタービレ」の監修もされている方ですが、本を読んでいるとプラモデルマニアであることがわかります(笑)。

    ちょっと目線を変えて、本からクラシックもいかがでしょうか。

  • ちょっと敷居が高いクラシックコンサート。マナーや雑学をつまらないオヤジギャグを交えて読みやすい。

    個人的に目からうろこだったのが教会音楽は音楽家がもっとも力を入れて作るものなので聴くべしということ。

  • 銀座ヤマハの書籍売り場であまり考えず購入したのですが、とても読みやすく、クラシックが聞きたくなる、コンサートに行きたくなるような記述が随所にあり、とても面白かったです。筆者が推薦しているミサ曲も、これまで食わず嫌いでしたが、試して見たいという気持ちになりました。

  • クラシックの知識が増えて面白かったし、もっと気軽にたくさん聞けばよいことがわかって良かった。

  • クラシックのCDでも買ってみようかなーと思った
    作者がクラシック萌なのが溢れ出てて楽しかった

  • 手を叩いて音を出す。
    それも大人数で。
    それだけの行為にこれだけ多様な意味があるとは。
    著者の分析の細かさには脱帽します。
    クラシックコンサート鑑賞の入門書としても楽しい本。

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著者プロフィール

指揮者、元N響首席オーボエ奏者。ミュンヘン国立音楽大学大学院修了。バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィル、バンベルク交響楽団、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムなどで巨匠指揮者との演奏体験を重ね、シュトゥットガルト・フィルに入団。1990年に帰国してNHK交響楽団首席オーボエ奏者となる(~2019)。N響有馬賞受賞。1998年から指揮活動に入り、自らの企画による解説コンサートや「のだめカンタービレの音楽会」を通じて、現在までに群響、仙台フィル、東フィル、名フィル、PAC、九響など全国多数の団体を指揮している。オーボエを丸山盛三、G・パッシンの各氏に、また指揮を岩城宏之、外山雄三、広上淳一の各氏に師事。『オーケストラ楽器別人間学』(中公文庫)、『うまくなろう! オーボエ』、『音大進学・就職塾』、『交響録 N響で出会った名指揮者たち』『名曲の曲名』(以上、音楽之友社)など多数の著書がある。

「2025年 『うまくなろう! オーボエ 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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