おなか ほっぺ おしり - 〔完全版〕 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 46
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055681

作品紹介・あらすじ

あ、気持ちいい、あ、かわいい。育児に疲れた母親を癒すのは、子どもたちのやわらかい身体。かつての自分の奮闘を、三人の子を育てた二十五年後の比呂美さんが見つめる「完全版」エッセイシリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「良いおっぱい 悪いおっぱい」完全版に続く、こちらも25年後の比呂美さんの加筆(突っ込みとも言う(#^.^#))を加えた完全版。.



    長女のカノコちゃんが二歳直前から始まり、第二子・サラ子ちゃんを妊娠、出産、そして、育児の大渦!の日々を綴る一冊。

    子どもがいかに可愛いか(だから、タイトルも“子どもの”おなか ほっぺ おしり なわけで)
    同時に、いかに鬱陶しいか、が比呂美さんの見たまんま、書かれているところが、なんていうか、うんうん、そうだったよ!と。


    育児はもちろん楽しいこともたくさんあるのだけど、何が大変だったかと思うと、

    自分の時間が取れないとか(うん、本を読みたかったです。)
    何をどうやっても泣き止まなくて、私まで泣きたかったとか(「ねぇ、何をしてほしいの?教えてちょうだい?」と、真剣に赤ん坊に話しかけたっけなぁ。)
    いくら可愛い我が子といえども、二十四時間勤務・汗では息苦しくて大人と話したい~~!となったとか(主人の仕事がちょうど忙しいころで帰宅は毎晩深夜だったもんなぁ)

    まぁ、あれこれ思い出すことはあるのだけど、

    何よりも、


    素直じゃないカノコに、わたしたちは2歳児の未熟さや論理を見るよりもさきに、自分自身を見てしまう。カノコを怒るたびに、カノコがこんないやな性格になったのは、じつはわれわれのせいだ、われわれの性格がもともとゆがんでいて、育て方も悪かったからこうなったんじゃないか、とつい考えてしまうわけです。


    これですよ、これ!
    あ゛~~~!!!そうだったよぉ~~~!

    親子なのだから、確かに私と似ているところがあって、しかも、よく言われることだけど、似てほしくないところが似る、というマーフィーの法則。

    子どもが依怙地になったり、わからんチンの様相を呈したりすると、
    大人げなく腹を立てる→でも、これは私が悪いからこんなことをするのではないか。→でも、やっぱり腹が立つ。→そんな自分にもっと腹が立つ。

    を繰り返していたなぁ・・・。


    そっか、比呂美さんはあの当時、こんなことを書いてくれていたんですね。

    娘たちとの おなか ほっぺ おしり (#^.^#) の日々はもう戻ってこないけど、

    うん、あれこれあれこれありましたよ!というのが一番の気持ちかなぁ。(#^.^#)

    • たまもひさん
      じゅんさん、こんにちは。

      何と、完全版が出てたんですね。知りませんでした。わたしはまさに子育て真っ最中の時に読んで、気持ち的にずいぶん助け...
      じゅんさん、こんにちは。

      何と、完全版が出てたんですね。知りませんでした。わたしはまさに子育て真っ最中の時に読んで、気持ち的にずいぶん助けられたと思います。
      こういう風に子どもや子育てのことが語れるんだ!と目からウロコがポロポロ落ちたのが忘れられません。
      以来ずっとこのラディカルな詩人のファンです。「閉経記」も買ってお楽しみに寝かせてあるんですが、もう読もうかな。
      2013/08/27
    • じゅんさん
      たまもひ様
      こちらでもありがとうございます!(#^.^#)

      私は「閉経記」が初比呂美さんで、それがあまりによかったものですから今更ながらの...
      たまもひ様
      こちらでもありがとうございます!(#^.^#)

      私は「閉経記」が初比呂美さんで、それがあまりによかったものですから今更ながらの追っかけです。(#^.^#) そうですね、子育て期に読んでいれば随分楽になったかも。でも、今この時期に出会ったというのも必然のように思えます。
      「閉経記」の感想、お待ちしてますね。
      2013/08/27
  • 今を楽しもう!育児日記を残そう!と思わせてくれる^^
    育児エッセイのはしり。

  • こうでなければいけない!等の育児本ではなく、作者ご本人の2児の働く母親の生活をありのまま書かれている作品です。夫との関係や自分の生理的なこと、仕事、子供それぞれの個性を客観的かつ動物的にとらえて面白おかしく書いてありました。自分自身の生育歴からなる価値観も見つめられていました。

  • 二人目の子が生まれる前から上3歳半・下1歳半になるぐらいまでの、(わが経験的にも)怒涛の時期に育児月刊誌に寄稿されていた文章。
    レインボウママなりたての(多くはあとになってみればたいしたことのない)不安も迷いもそのまんま、体調不良やストレスの波も、「仕事ができない」「自分の時間がほしい!」という本音などもせきららに。そんなこんなも25年後に読み返せばみなよい思い出、というところまでわかるのが完全版のおもしろさ。
    自分の通ってきた既視感たっぷりのキモチやエピソードがあまりに次から次に登場して、ほっとするというか、しみじみを通り越してはげしく共感してしまう。

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