任侠学園 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2012年1月23日発売)
4.10
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784122055841

みんなの感想まとめ

テーマは、弱小ヤクザの阿岐本組が荒れた高校を経営し、やる気のない従業員や生徒たちを奮い立たせる姿を描いています。前作と同様の安定した展開ながら、清々しいまでのストーリー展開が魅力で、読者を飽きさせませ...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。前作を読んで1ヶ月半なので良く覚えているが、前作とほぼ同じパターン。安定の水戸黄門のような内容。
    弱小のヤクザである阿岐本組が、潰れかかった会社に乗り込んで経営者となる。やる気の無い従業員にやる気を出させる。経営が安定すると警察や地元の暴力団が絡んでくる。暴力団と抗争かという一触即発の状態になると、相手の組長が阿岐本組長の兄弟分と分かり手打ち。阿岐本組長が飽きて、惜しまれつつ経営を退く。ここまでが一連の流れ。

    今回は荒れた高校の経営。放置された花壇掃除から始め、割れたガラスの掃除、落書きされた壁紙の掃除。組長の命令で黙々と掃除に励む若頭。賛同者が学生、先生と増えて行く。多少の鉄拳指導も仕方のないこと。清々しいまでのお約束のコースを辿る。
    次は『病院』か。しばらく楽しめそう。

  • 今回も面白かった。
    ヤクザの代貸・日村が高校生に信賞必罰を実践してましたね。素晴らしい。
    なぜか日村さんが好きになってきますね。
    学園のゴタゴタも最後は上手く落ち着きました。

  •  任侠シリーズの前作、『任侠書房』があまりにも面白かったので、すぐに本作を図書館で借りて読みました。同じようなパターンで、すいすい読めました。ラストのシーンは、胸にジーンときました。

     企業再生小説、任侠小説、組織小説、ビジネス小説……。「解説」で西上心太氏が言われているように、本書は一つのジャンルではくくれない、さまざまな魅力を秘めた小説です。

  • H29.9.6 読了。

    ・阿岐本組の面々が今度は荒れ果てた学園の再生に挑んでいく。
    ・「ストーリーの面白さもさることながら、数々の箴言に満ちていることも本書の魅力である。
    『ヤクザは本気なのだ。適当にうけこたえをしている素人と本気で交渉しているヤクザ。どちらに軍配が上がるかは明らかだ。』
    『ヤクザの仕事というのは、調停や交渉事が多い。人と人の間に入って揉め事を収めたり、金の話をつけたりする。当然、信用がものを言う。信用というのは、日々の地味な仕事の積み重ねでしか得られない。』
    『トラブル解決は明日まで延ばさない。1日延びると、その分だけ実入りが減ると思わなければならない。それがヤクザのシノギだ。』

    ・面白くて一気読みしてしまいました。

  • 任侠シリーズ第2弾!
    人情もん好きや!何か、良いわ!
    ミステリとか、ホラーの合間に読むのはええ!
    今度は、学校再建!
    高校の時って、結構、楽しかったけどな。勉強はしてないけど(⌒-⌒; )
    学校抜け出したり、重役出勤もしたけど、意外と先生とも仲良くしてた。確かに生活指導とはあかんけど。
    再建と言っても、生徒がイキイキしない学校なんかおもんない。
    資金面ではなく、その辺も環境整えんとな。
     割れた窓を直す。
     花壇をきれいに。
     落書きは消す。
     挨拶する。
    などなど。
    『割れ窓理論』って言うらしい。
    微罪を放置しておくと、それがいつかは重大な犯罪につながる。
    小さな事から、コツコツと!やな!
    それが好循環を生んで、良い方向になるんやな。
    それと、生徒に本気で立ち向かう!実際の先生は、大変やとは思うけど、仕事として割切るんやなく、やって欲しいな!
    でも、ヤクザのええとこばかり描いてるけど、あくまでもフィクションやで!

  • シリーズ二作目。
    今回も代貸の日村の見事な活躍で学校を立て直していく様子が爽快だった。
    組長のキャラクターもクセになりそうだ。
    テンポよく話が進み一気読みだった。

  • 少し前の話になりますが、「任侠学園」という映画を見つけて、とても面白そうであれこれ調べてみたのですが、時すでに遅し、上映が終わっていました。
    今回、今野敏、という作家の本を読んでみようと探していたら、なんと、この本もあって…♡

    ありがたいことにNetflixで、映画も観れたのですが、
    まぁ、役者さんのぴったりなこと!!
    イメージ通りでびっくりするくらいでした。

    組長以下、たった6人しかいない小さな組のヤクザたちが、高校の経営改善に乗り出すお話なのですが、
    とにかく「痛快」という言葉がぴったりな本でした。
    ところどころクスッと笑えるところあり、ヤクザの言葉に妙に納得するところあり、面白くてあっという間に読んでしまいました。

    今野さんの作品は、「隠蔽捜査」や「安積班」など
    ドラマ化されているものも多く、どれも面白そうなので、
    また機会を作って読んでみたいと思います。

  • 任侠シリーズ、初挑戦。

    これが1番(っ ॑꒳ ॑c)ワクワクしたタイトルだったので。

    黒谷くん、そのまま成長して欲しい。モテそう。

    他、おすすめの任侠シリーズありますか?

  • シリーズ第二弾!
    前作「任侠書房」よりも面白かった!

    今度はヤクザが私立高校の立て直しを行う物語。
    エンターテイメントとして楽しめます。

    ストーリとしては、前作同様、阿岐本組の組長が私立高校の理事長を引き受けることになります。
    阿岐本組のNo2である日村は、またかと思いながらも、親の言ったことは絶対と、その立て直しに絡んでいきます。
    荒廃した高校をどうやって立て直すのか?
    荒れ果てた花壇、割られたガラス窓、成り立っていない授業、躾されていない生徒、やる気もない生徒、先生たちをどう対峙していくのか?
    さらには彼らを追い出そうとするモンスターペアレント。
    そんな中、ある生徒の問題行動の裏には大きな組が絡んできて、という前回同様の展開。

    そして、最後は前回同様のオチで終わります。

    安定調和なところが安心して読み進められますが、最後、彼らが高校を離れるシーンではジーンときました。

    前作同様、ヤクザの行動倫理?がビジネスマンにも生かされると思います。
    ある意味ビジネス小説と言っても良いかも。

    解説にまとめられていますが、ビジネスという点では、
    「ヤクザは本気なのだ。適当にうけこたえしている素人と本気で交渉しているヤクザ。どちらに軍配が上がるかは明らかだ」
    「ヤクザの仕事というのは、調停や交渉事が多い。人と人との間に入って揉め事を収めたり、金の話をつけたりする。当然、信用がものを言う。信用というものは、日々の地味な仕事の積み重ねでしか得られない」
    「トラブル解決は明日まで延ばさない。一日延びると、その分だけ実入りが減ると思わなければならない。それがヤクザのシノギだ」
    といった教訓?や、教育面というところでは
    「(生徒たちは)善悪の区別をおそわってこなかっただけなのかもしれない。(中略)子供たちの行いの悪さは、大人たちの振る舞いの反映でしかない」
    などなど

    とっても、お勧め

  • 任侠シリーズの第二弾
    今回は潰れかけた私立高校とその荒れ果てた生徒の建て直し

    改めて『挨拶』『言われた事はすぐやる』『掃除』他色々‥の大切さを教えてもらった。
    面白かった。
    シリーズはまだまだ続く他も読みます!

  • 指示されたことは絶対。直ぐに本気でやる。見習うところあるなー この世界、クセになりそう。

  • 感想
    いつも通り潰れかけの学校を建て直し、颯爽と去っていく。ヤクザが学校!?と思ったがこれがなかなか面白い。

    組長の顔の広さも手伝っていつも揉め事もない。水戸黄門的な展開だけど面白いんだなぁ。

    あらすじ
    阿岐本組は一本独鈷の小さな組だ。組長の阿岐本は顔が広く、文化的な事業に弱い。兄弟分の永神がもってきた学校法人、井の頭学院高校の建て直しを図る。

    その高校は窓ガラスが割れ、落書きが多い高校で、生徒は無気力。代貸の日村は高校を建て直すべく、花壇の整備、窓ガラス割りの犯人を捕まえるなどに取り組み、生徒や先生の態度が徐々に変わってくる。

    やがて学校に多額の寄付をしている人物がヤクザのフロント企業と分かり、窮地に立たされるが。

  • 任侠シリーズ第2弾。

    もう少し、居て欲しかったかなっ♪
    学校を去る場面にジーン。。

  • 【任侠学園】 今野敏著
    任侠シリーズ第2弾です。
    任侠団体、阿岐本組が今度は学校に手を出した!
    はい、もちろん”しのぎ”ではなく経営に。
    潰れそうな私立高校を見事によみがえらせた!
    痛快!
    このシリーズ、やっぱり面白いです。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんにちは♪

      そちらの夏はどうですか?
      こちらはおととい36だ37度だと、体温を超える暑さでね。
      かと思えば、今日...
      azumyさん、こんにちは♪

      そちらの夏はどうですか?
      こちらはおととい36だ37度だと、体温を超える暑さでね。
      かと思えば、今日は少しひんやり。
      一息ついてます。

      このシリーズ私も大好きなの♪
      勧善懲悪もの、といっても彼らはヤクザさんだけど(笑)
      義理とか人情とかの世界、やっぱりいいよね~。
      大阪のおばちゃん、いや、おねえさま(笑)のazumyさんきっと好きだと思ってたの。

      好きと言えば、韓ドラデビューされたとのこと。
      私も「冬ソナ」で嵌ったころがあって、
      「私の名前はキムサムスン」面白いよね~
      それでは、私のベスト3を発表します!聞いてない?(笑)
      「冬ソナ」「チャングム」「イケメンですね!」「屋根部屋の皇太子」
      あ、4つだった(笑)
      おススメです!

      久しぶりのコメで、また本に関係ないこと書いてしまった。

      ではまたね~(^^)/
      2017/08/11
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      お返事が遅くなってしまってごめんなさーい!

      大阪のおねえさま(厚かまし...
      うさこさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      お返事が遅くなってしまってごめんなさーい!

      大阪のおねえさま(厚かましすぎ?)としては、このシリーズ面白すぎです!

      はい!
      韓ドラ再デビューでございます。
      「キムサムスン」「コーヒープリンス」「宮」以来、遠のいていた韓ドラでしたが、その面白さに再びハマっています。

      どっぷり嵌り過ぎて読書の時間がなくなっては一大事なので、なんとか絞り込んでみています。
      今は韓国時代劇の「トンイ」「奇皇后」、そして「月桂樹洋装店の紳士たち」を見ています。
      うさこさんおススメの「屋根部屋のプリンス」がちょうどBSで先週から始まってました。
      自動録画されているものを見ました。
      一気に6話まで見てしまいました。
      面白いですね~!
      すっかり嵌ってます(^_-)-☆
      2017/08/17
  • 「あいつら、ヤクザを泣かせるなんざ、とんでもねえやつらだ」今回は阿岐本組が荒れた高校を買い取り、ヤクザが理事長、理事に名前を連ねる。就任早々、窓ガラスが割られるわ落書きし放題だわ、こりゃ大変。『割れ窓理論(微罪を放置すると、いつかは重大な犯罪になる理論)』から、ヤクザが自腹を切って修復(なんて可愛いんだ!)。しかし、窓ガラスを割った学生には、ヤクザの仕置き+恐怖心を植え付ける、以降はその学生には「掃除の刑」。掃除の刑が学校全体を変えていく。今回も代貸・日村の修行が続くが、超クールで大ファンです!

  • 非常に面白い異色の任侠小説。ひょんなことから荒廃した高校を立て直すことになった正統派ヤクザの親分・阿岐本勇造と代貸の日村誠司。

    現代社会では余程ヤクザの方が仁に熱く、礼儀をわきまえている訳で、そんなヤクザが生徒の荒廃した心を治癒させ、やる気を無くしていた校長や教師をも変えて行く…

    最後は感動!こんな任侠小説があったんだなと驚いた。シリーズ第一弾の『とせい』を読んでいないことが、どんなに悔しいことか!


  • シリーズ第二弾。

    前作の書房再建に続き、本作は私立学園の学校法人の再建をすることに。

    今日日では珍しい荒れた学校の描写が懐かしい。
    落書きだらけの校舎に割れた窓ガラス、荒れ放題のグラウンド。
    昭和に見たそれだ。

    しかし、在校生はというと、なんとも現代的。
    反抗的でもなければ、押しても引いても反応がなく不気味な存在。

    本作で絵が描かれる、権利と恥の文化を読むと大いに頷ける。

    実に生きづらく悲しい昨今だが、そこで働く教師達の無気力感が何とも痛ましい。

    ただ、そこは人情もの。
    最後はほろっと胸をすく。

    全国のお子さんを抱えるおっちゃん、おばちゃんは本作をどう感じるのだろうか。

  • おやっさんの言うことは絶対という日村さん。
    彼がただ、ひたすらに、おやっさんの言うことを聞いていきます。いや、それは無理とか言わない。
    その姿にある意味感動しました。
    日村さんの生き方がみんなに影響を与えたのだと思います。

  • 続編、面白い。一気読み!

  • 映画化された原作。ヤクザが荒んだ学校を再建するという、前作の出版社のパターンを踏襲したもの。結果は分かっていても、読み終わってスッキリする。ストーリーが重すぎないのがいい。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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