どくとるマンボウ途中下車 改版 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2012年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784122056282

みんなの感想まとめ

旅を題材にした随想録であり、著者のユーモアが随所に散りばめられた作品は、読者に軽快な読書体験を提供します。新幹線や船での移動を通じて、沖縄の離島やカラコルムを目指す様子が描かれ、旅行の楽しさが伝わって...

感想・レビュー・書評

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  • 「本との出会いは運命らしい・・・」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B18167

  • 旅を題材とした随想録のようなものですね。随所に氏のユーモアがあり、読みやすく気軽に楽しめる。随分前の書であり、昔の事柄にふれ哀愁にひたるもよし。
    他の書にも言えるのですが、躁鬱のせいなのか文体にむらがありますね。
    この本を書くために旅をするような件が序盤にあったが結局行かずじまいだったり。場当たり的なのも味ではあります。

  •  先日『どくとるマンボウ青春記』を読んで、とても懐かしい感じがした。もっと北杜夫のエッセイを読もうと思った。とは言うものの、『航海記』や『昆虫記』は中学時代に読んでしまっているので、未読のものといえば.....『途中下車』か。
     基本的には北杜夫のエッセイらしい馬鹿話・ヨタ話が中心である。語り口が軽いので、どんどん読んでゆける。どんどん読んでゆくうち、馬鹿話の間に、心に残る、考えさせられる文がさりげなく挟んである。その辺が、彼のエッセイの真骨頂ではないかと思う。
     『途中下車』と名乗る以上、旅行記であるのだけれど、実に旅をしない。色々と理由をつけて出発を遅らせ、行ったかと思えばすぐ帰り、旅ネタ以外の話も多い。内容的にはわざわざ旅行記に分類されるものではないのだが、それでも旅に出ようという気持ちにさせられる。著者としては、「してやったり」といったところであろう。
     私は山が好きで、同じ著者の『白きたおやかな峰』は特に好きな本の一つだ。そのモデルとなったヒマラヤのディラン遠征の前後譚が含まれていたのが、個人的には一番の収穫だった。撤収後の著者の消耗ぶりを読んで、エルゾーグの『処女峰アンナプルナ』のラストを思い出した。『白きたおやかな峰』とともに、再読しようと思った。本が持つ力の一つに他の本への牽引力があるとすれば、『どくとるマンボウ途中下車』は、その力を持っているのだ。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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