- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122056848
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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お化け、化け物の類への好奇心が、科学を学ぶ動機になってきた、と寅彦はいう。
科学万能主義に陥らずに世界と向き合おうとする姿勢が印象的だった。
もっとも、こちらが本書の「科学的説明」(もちろん、数十年前のではあるが)についていける理系的素養がない。
きっとこの本の本当の面白さは味わえていないのだろうなあ、と思う。
できれば、解説は文学の人ではなく、科学史にも明るい理系の人だとうれしい。
それとは別に、老境に差し掛かった寅彦が、昔のことを思い出しているところは、失われた時代への憧れを呼び起こす。
「追憶の冬夜」にある、「カアチカアチ」という遊びなどは、私自身は遊んだこともないものだけれど、何か懐かしい感じがする。 -
読了不可
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しれっと面白い。
飄々とした文体に騙されがちだが、奥深い。
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