カイミジンコに聞いたこと (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.71
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056862

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 面白い!!と何度笑ったことか。

    寺田寅彦、中谷宇吉郎、岡潔、藤原正彦……、さらに理系の素晴らしい随筆家がこんなところにもいたとは。
    私が触れた際にはもう亡くなられていた。
    著作はこの一冊だけのようで、非常に残念に思う。

    自然史という見方から、語りかけるような文は読みやすく、遥かなる時の重みを感じさせる。
    最初と最後に同じような問題提起を為されていて、暗記だけで実体を伴わない知識に意味はあるのか?という反語なのだろう。

    どうしてその結論に至ったのか、どんな試行錯誤が為されたのか。答えだけを羅列した教科書で、答えだけをひたすら教える授業を面白くないと感じる子供たちの心は、正しいのかもしれない。
    目の前にあるものから、問いを生み出す力。
    問いを生み出すことから、答えを見出す力。
    自ら立つ力をつける教育のあり方を筆者は唱え、また教育に携わる者として自戒されていたのだろうなあ。
    格好いい。

    「未来の予測も過去の推測も、返事ができないところは同じである。それなのに来年のことを言えば鬼が笑い、過ぎ去ったことはそれを言っても誰も笑わない。結果らしいものが知られていると、運命がそうしたとでも考えるのだろうか。どうしてそうなったかを考えなくなる。」

  •  東大名誉教授であり、自然史科学者である花井哲郎氏によるエッセイ。
     さまざまな雑誌に投稿した文章を一冊にまとめたもの。
     物の見方、考え方に「ああ、なるほど、こういう見方、考え方があるんだ」とはっとさせられる瞬間が随所にあり、読んでいて面白いだけでなく、為になる気持ちにさせてくれる。
     残念ながら2007年に亡くなっておられるのだが、もしご存命だったら、あの3.11体験後に、一体どんな言葉を紡いだのかを読んでみたかった。
     物凄く面白かった、という訳ではないのだが、常に身近に置いておいて、暇な時にパラパラと再読してみたくなるような一冊だった。

  • 自然史科学者 花井哲郎さんのエッセイ集。

    “美人娘” 何て読みますか?

  • 理系の人は、読んだ方がよいでしょう。科学に、研究に向かう心の姿勢を正される。そんな気がしました。久々に科学者の書いたエッセイを読んで、なかなか感じるところが多い良書でした。

  • もし学生時代にこのエッセイ集を読んだならば、勉強に対する姿勢が少し変わったのではないかなと思う。
    温かい文体に人柄が偲ばれる、視点が変わる一冊でした。

  • カイミジンコの研究者の方が書いたエッセイ集。

    カイミジンコについての話ではありませんでした。

全8件中 1 - 8件を表示

カイミジンコに聞いたこと (中公文庫)のその他の作品

花井哲郎の作品

ツイートする