継母礼讃 (中公文庫 ハ 15-1)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056886

感想・レビュー・書評

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  • こういう話だったのか。予備知識なしにリョサのイメージだけの先入観で読んだものだからびっくり。最初は戸惑いながらもいつの間にか引き込まれどっぷり堪能。神話とエロスの美醜に悪酔い、禁断の書物を読んだ気分。しかし美形のアンファンテリブルは定型だな。だんだんと美しく可憐なキューピットがよりおぞましく、むしろフランシス・ベーコンの醜悪な様相に無垢な魂を見出してしまうのはきっと作者の巧妙な罠のせい。リョサなのにすらすら読める。リョサを読んだ感を満喫するには物足りないけど十分に面白かった。

  • あらすじは割と単純というか、途中で予測がつくものだけど、間にいくつかの絵について、本編の内容を暗示させるような、絵の内部から語りかけてくるようなエピソードが絡めてあるのは面白かった。ただ、せっかくの構成や仕掛けに比して、あっさり終わってしまったかな。

  • Mario Vargas Llosa, he was awarded the novel award, had fetishism ('_'?)   first, i thought, it was a fantasy drama of the eroticism. but, it was the boy's project.

  • みんなそれぞれ際立ってるな~。
    ルクレシアの尻。リゴベルトのこだわり。アルフォンソの表裏。
    しかしフォンチートは悪いやっちゃ。

  • ノーベル文学賞作家の作品読了というとかっこいいけどエロスがテーマの小説だったのでさくさく読めた。
    内容は過激だけれど、芸術かわいせつかという話にならなさそうなのは、比喩が繊細なのと絵画や寓話をモチーフにした挿話がふんだんに使われているからだと思われる。

  • リョサはストーリーにあまり捻りはないので、途中で終わりは見えてしまったが、名画をストーリーに絡めているのが一興だ。美少年フォンチートのキャラクターの妖しさが際立っている。短いしこ難しくないしささっと読める。リゴベルトのキャラも可愛い。続編を読みたくなる。

  • 図書館の新刊コーナーで発見。ノーベル賞作家という事で借りてみたら…凄いなこれ。挿入されている絵に物語がついていて絵をよく見てみるとそれが興味深かったり。そして継母をたぶらかし最後には追い出してさしまった息子。生々しかった。

  • 単行本で既読。

著者プロフィール

1936年ペルー生れ。ラテンアメリカを代表する作家。2010年ノーベル文学賞。著書『都会と犬ども』『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』『世界終末戦争』『楽園への道』『チボの狂宴』『つつましい英雄』他。

「2019年 『プリンストン大学で文学/政治を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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