- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122056893
感想・レビュー・書評
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肩の力が抜けたエッセイのような本。文体が面白いが、書かれていることは何十年たっても色あせない本質的なことが多く、長らく読み継がれているのも納得。文章術としても参考になる部分は多いのではないだろうか。
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3.1
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小学生の子供に算数を教える材料になれば。。。と思って読んでみるが、当然ながらさすがに算数のレベルの話は全くない。
著者の生徒、学生への愛情は感じられる。ただ、解説にはそうではないとあったが、それなり以上に数学が得意な受験生に、より高みを目指すことを指南する内容に感じられた。
それでも、自分が高校生の頃に本書を読んでいればもっと数学を楽しめたかもしれない、という気持ちもする。
・数学はゲームのようなもので、ゲームとして問題解きに興じているうち、大切なものが身についてくる
・数学はもっと多様になるべきで、工学部の技術者が考える数学像、経済学部や生物学者の考える数学像、それらが入り混じるものとして、現代の数学はあるべきだろう
という視点は子供にも伝えてあげたい -
ざっと流し読み。
近頃受験制度が各方面の利権をめぐってしっちゃかめっちゃかの様相を呈しているけれど、
本書を読むかぎりでの受験数学をめぐる「採点倫理」が今もなお残っているとすれば、それを民間に託すなどもってのほかだと思えてくる。
これはこれで、ひとつのニッチな文化でさえあるようだ。採点という文化。何点与えるか、減点するか、そんなことで喧々諤々する、下世話でいてけっこう大切な文化。
消しゴムで消した跡をすかし見ようとする採点者がいたというエピソードには、胸に迫るものがあった。そこまでして、受験者の頭の中をのぞき見ようとする執念とはいかに。 -
タイトルよりは人生論として読んだ。数学受験のテクニックというよりは、心構えを説いている本。