東京アクアリウム (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2013年1月23日発売)
3.43
  • (2)
  • (12)
  • (14)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 112
感想 : 12
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784122057432

みんなの感想まとめ

多様なテーマを持つ8編の短編集は、読後に不思議なすっきり感をもたらします。各作品は、日常から異空間へと誘い、独特の色合いや空気感を感じさせることで、読者を別の次元に引き込む魅力があります。洗練された言...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読後、不思議とすっきりとした気分になった8編の作品集。
    それぞれ素敵なハッピーエンドがある訳では全くないけれど、どこか僕が受容してきた僕自身の過去と照らして、世の中みな様々だからと慰めを受けているような。
    東京アクアリウム、素敵なタイトル。

  • 「リリー・マルレーン」「風」「二匹の子鬼」「小曲」「モッキンバードの夜」「猫別れ」「父の手、父の声」
    8篇が収録された短編集。

    小池さんの作品を読んで一番強く感じるのは、読み始めたらたちまち異空間にいる様な錯覚に囚われる事です。

    日常から急に別の世界に放り込まれた様な、色合いも空気感も別な次元にいる様な何とも不思議な感覚に陥ります。

    どの作品も洗練された無駄の無い言葉で丁寧に叙情豊かに描かれていました。

    最後の2篇「猫別れ」「父の手、父の声」は切なくて余韻が残る作品になっています。

  • 自分は今ある意味全く刺激のない、穏やかで平和な毎日を送っていてそれを乱されたいとは微塵も思わないけど、世の中の人ってもっとちゃんと(?)他人と深く関わったり、どう転ぶか分からないような危うい生活を送ってるものなの…?
    そういうことを足を踏み込める身軽さというか迂闊さが羨ましくもあるし、絶対もうわざわざ心揺さぶられるような人生歩みたくない、とも思う。少なくとも、他人に振り回されるのは絶対嫌だな。
    でもそういうことに一喜一憂する人生もアリなのかもしれないし、周りにそんな人いないけど、いたら話聞くのは楽しそうだな…。オカマの知り合いはまだいないが、これから出会えるといいな。

  • 少し大人の物語。ただの好き嫌いで終わらない、悲しい恋愛小説でした。

  • 30代、40代、家庭があっても別の男と関係を持てる、そんな女性たちの短編。

  • 2019 9/17

  • この人の小説はなぜこうも読んでて苦しいのか。たぶん、絶妙な「ありそう感」によって、たやすく自分を登場人物に重ね合わせられるからだろうと思う。特に「猫別れ」はしんどかったし、まみちゃんいい子やんけ・・・!ってなって泣いた。

  • 2013年(底本2010年)刊。久々の小池短編集8つ。初老というには些か若すぎる女性の業を垣間見せる。ここでの業は須らく人間関係だが、その対象が友であったり、父・母、夫や子、恋人(若い場合も年上の場合も)など様々。恋愛を物語の味付けにする以上、年齢的に不倫描写が多くなるのはやむを得ないが、著者の過去作での生々しい人間の毒は後景に引き、何とも枯れた感じの作風だなぁと、少々意外の感。多少は残念かも。情念たっぷりの描写が好きだったので…。殊に、認知症の母と不登校娘の間で葛藤する「猫別れ」は異質作で印象的。

  • 女性ならではの嫌らしさや痛みって、いくつになっても変わらないんだな、ということを感じた短編集。
    表面上は何でもない日常生活を送っている女性の内面を見たら、こんな感じなのかな、という小説をテンポ良く読めて、楽しめた。

  • どの話も余韻を楽しめる、大人の短編集。
    ただし、”余韻を楽しめる”ということは、
    私的に(良い意味で)中途半端な物語である、
    という解釈もできるかな。

  • 東京行きの新幹線を待つ間に京都駅で買った本。
    別に東京行きだったから「東京」アクアリウムを選んだわけではない(笑)

    小曲が一番印象的だったかな。
    あと一歩が踏み出せない、あと一言が伝えられない・・・それで後悔したことが山ほどある。
    なんだか自分の心の傷をえぐられたような話だったけど、でも、心に一番残った。

  • んー、うまい。アラフォー女性の心情がリアルに描かれている。夫、子ども、親、友達、恋愛。それぞれの悩み・葛藤・欲望が短編にまとめられていて、時々自分とシンクしてどきっとさせられる。

全12件中 1 - 12件を表示

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×