シリーズ日本の近代 - 企業家たちの挑戦 (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057531

作品紹介・あらすじ

三井、三菱、住友など財閥が勃興し、古河市兵衛や大倉喜八郎ら政商が活躍した明治を経て、大正昭和の大衆化の時代に消費者本位のビジネスを展開した小林一三、松下幸之助、本田宗一郎まで、大変動の時代をビジネス・チャンスと捉え時代を先どりした経営者たち。彼らの手腕と発想はどう培われたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 幕末期は個性豊かな個々人が競って登場するのに、西南戦争以後は、文化史以外の歴史を動かすのは政府の役割で、民間の諸個人はそれを牽制する存在として描かれることが多いと感じていた。
    それに対して、本書は民間の経済人の自律的な動きに焦点をあてており、非常に勉強になった。また、現代に活躍する大手企業のルーツを垣間見ることもできた。

  • 幕末から明治にかけて多くの人々が起業し、そして、廃業した。江戸時代に隆盛をきわめたお店(たな)でも生き残れた所は少ない。そして、明治時代に新しい産業に乗り出した企業の多くもその後の恐慌や政策変更、為替の変動、戦争に翻弄され、生き残れたところは数少ない。その中、うまく時流を見たり、政商と呼ばれるような薩長閥に牛耳られていた政界との人脈を強めたりすることで、規模を大きくした人々がいた。三菱、三井、住友、鴻池、藤田、浅野、古河など取り上げられているものが面白い。激しく変わる産業・経済を乗り切った、あるいは、失敗した様子を時代を追って読めて面白かった。時代の潮目がなぜ変わったのか、そして、それをどのように見抜いたのか、もう少しえぐってくれるともっと面白くなると思った。

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授

「2017年 『江崎利一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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