箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫 と 26-20)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057791

感想・レビュー・書評

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  • 土方歳三 蝦夷血風録と銘打ったシリーズだけあって、やはり土方歳三がかっこいいです。
    いや、もっと言うと土方歳三のみがかっこいいですね。
    この小説では、彼の前では、榎本武揚はじめ、他の蝦夷政府の要人もバカにしか見えないです。
    陸軍奉行の大鳥圭介など最たるものです。
    そこが☆一つ減じた理由ですかね。
    下巻で土方歳三にスッキリさせてほしいです。

  • 201402/土方まだー?と思いつつも面白くて引き込まれた!

  • 主人公は函館新撰組でも蝦夷政府のだれかでもない。
    ユーリィというロシア人と平山金十郎という人物だ。
    土方歳三は!?と思うより早く、この話に集中してしまう。
    富樫さんの筆致のせいかも?
    さらっとしてるのに親近感のある書き方。
    そんなに字も詰まってないのでするする読めて楽しい。

    ガルトネル事件、というらしい。
    金に困った蝦夷政府に、土地を借りる。そして借地代として蝦夷にロシアの飛び地ができる。実効支配とでもいうのか。幕末の混乱期、いろんな外国人が日本を狙っていたのだろうな。それを画策したのがユーリィ。ユーリィという人物は創作だろうけど、でもこんな事件があったとは知らなかった。
    純粋に、どうなるんだろう?とわくわくして読み進めた。
    新撰組…というか土方歳三が好きになって、久しぶりだ。
    先が読めない、というのは!
    歴史は変えられないから、どの新撰組小説も同じ道筋をたどるんだけど、この小説はあまり知られていない事件を扱ってるだけに先が読めなくて新しかったなー。

    ユーリィはやっぱ悪なんだけど、自らもこの日本での作戦に失敗すればロシアで待っているのはシベリア送り。ぎりぎりの命をつなぐ戦いだった。ユーリィの…味方になれないのは残念。でもやっぱ土方さんだよねー。かっこいい!ほんとかっこいい。3部作とのことなので楽しみ。函館新撰組は面白い。京都も楽しいし、敗走しつつ戦うところもいい。新撰組はどの時代を切り取ってもドラマになる。うむ。

    新しくて王道にかっこいい土方さん。ご馳走様です!
    富樫さんの書く京都の土方さんも読みたいっす!

著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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