アンダスタンド・メイビー(上) (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 534
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058958

作品紹介・あらすじ

筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。ある日、書店で目にした写真集に心を奪われ、カメラマンになるという夢を抱く。同じ頃、東京から転校生がやってくる。太めで垢抜けない印象の彌生に、なぜか心を奪われる黒江だった。「やっと見つけた、私だけの神様を」-。

感想・レビュー・書評

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  • 「ファーストラヴ」で直木賞受賞した作家さんの作品。
    十代の娘の遍歴を描きます。
    一見普通のようでも、どこかダークな面があり、どう転ぶかわからない展開なので、はらはら。

    藤枝黒江(クロエ)は、母子家庭の娘。
    もともと勤めている母は忙しく、祖母と父に育てられていましたが、祖母の死後に両親が突然離婚。
    小学生の時、母と二人で筑波に移り住んできました。
    研究者の母も、最初は娘を遊びに連れて行ったりと努力もしていたのですが。
    家事は、主に娘が担当しています。

    クロエは廃墟を写した写真集に目を惹かれ、生まれて初めてのファンレターを出します。
    写真家の浦賀仁の方も喜んで返事をくれたので、いつか東京に行って弟子になるという夢を持つことに。
    友達もいて、割合普通の中学生活だったのですが。

    転校してきた男の子・酒井弥生君と友達に。
    大柄で太めでオタクっぽい外見だけれど、いたって真面目な性格の彼。
    クロエは彼に救いを感じるのです。
    体育祭の長距離走の選手になったものの、脚を痛めて走れなくなったとき、助けに来てくれたのでした。他の子は見当違いの励ましをしたのですが。
    彼の方は、積極的な女の子の態度をセーブするよう。
    彼にはちょっと霊感があり、そのことをあっさり受け入れるクロエ。
    まだお互いにつきあい方もわからないのは~無理もないのですが。
    母とは決定的な亀裂が…

  • 10代の頃のこういうのって小説だけの世界のようだけど、
    実際自分の近くでも同じようなことがあって、当事者ではないけど、ずっと心の奥に引っかかって無くならないものになってる。
    時間が立って多少薄れるものはあるけど、その後の人生や性格にも影響しているから、複雑な心境で読み進めたし後を引く作品になりました。

  • とりあえず上巻読了。
    少女漫画風、ケータイ小説風なストーリーだと言われてしまうとそう感じてしまいますが、10代(青年期?)特有の不安定さからくる危うさや、まだ護られている立場のはずが、子供と大人の狭間故に拠り所がなくどうしようもなく感じてしまう孤独感、そういったものを上手く描けていると思います。
    彌生くん、四条くんはじめとする同級生男子と不良たちとのギャップが、そっち側に引きずり込まれるな〜帰って来い〜と気持ちがヒリつく。
    このところ島本さんの作品がイマイチだなーと感じていたのですが、上巻でそれなりに引き込まれたので下巻に期待。


  • 時々出てくる黒江の心の中で呟くセリフが面白い。

  • ひと言でまとめると、重い。
    これが20歳の女の子の話だとは正直信じがたくなるほど、色々なことが詰め込まれすぎてしんどくなる。
    共感はできないが、相手を信じて頼ることってなかなか難しいことだなぁと感じた。

  • 複雑な少女の心境がうまく描かれている。

  • 下巻にまとめて。

  • 少女のたった数年の物語だけどなんといろんなことがあるんだろうか。女性の強い部分、弱い部分を丁寧に書いている。
    周りの男性から大切に扱われない主人公。
    ちょっと悲しい描写も多い。
    宗教も絡んでストーリーは複雑になるけれど日常とはこういうもの。ただ小説となると読者の興味がそがれると思う。
    その点、直木賞を取ったファーストラブはしまった作品になってます。

  • 2017.5

  • 恋空読んだ時とちょっと被る印象だけど、重々しいのに読み切ってしまった。

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著者プロフィール

一九八三年、東京都生まれ。一五歳の時に「ヨル」が「鳩よ!」掌編小説コンクール年間MVPを受賞。二〇〇一年「シルエット」が群像新人文学賞優秀作に。〇三年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、一五年『Red』で島清恋愛文学賞受賞。一八年『ファーストラヴ』で第一五九回直木賞を受賞。

「2020年 『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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