人質の朗読会 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 192
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059122

感想・レビュー・書評

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  • 日本の作家で唯一読めるといってもいい小川洋子。
    たとえ国内の話だとしても、日本が世界の中の一つの国だということを認識している人が書くから、狭苦しくない。

    とはいえ今回のはドメスティック臭とありきたりな作り事感が強い。
    根気がなくなってきたのだろうか。


    やまびこビスケット
    B談話室
    冬眠中のヤマネ
    コンソメスープ名人
    槍投げの青年
    死んだおばあさん
    花束
    ハキリアリ

  • この冒頭と結びを書き替えても全然成立すると思うので、人質という設定にあまり必然性を感じない。
    ひとつひとつの話にもうすこし重みがあれば…。小説を書くカルチャー教室の朗読会だったとしても納得できる。

  • 2017.01.27読了。
    今年5冊目。

    岩田書店一万円選書の一冊。

    インパクトはあるけどなんとなく違和感のある設定がひっかかりあまり話が入ってこなかった。
    つかみどころのない現実感のないふわっとした話が多かったからか...
    コンソメスープ名人は面白かった。

  • 不思議な話だった。
    この著者の文章は、やっぱり苦手だ。

  • 2012年本屋大賞5位

    反政府ゲリラの人質となった8名が、各々自分に起こった印象深い出来事を8夜に渡って朗読し合う物語。

    性別も年齢も境遇もバラバラな人たちの個別の8つの話(+1)なので短編としてはまぁまぁ面白い。

    ただ、タイトルから想像を掻き立てる部分(人質?朗読?)は、この設定で纏めなくても別に構わないんじゃない?というくらいあっさり。
    勝手に劇的な終焉を望んだだけだけど…

  • 14/06/01

    小川さんらしい。やっぱり小川さんだ。
    すごく繊細で、せつなくてあたたかくて。でも今回はそこに退屈が加わってる。

    P43-
    しかし私が懸命に働いたのは、怒られるのが嫌だったからではない。正しいアルファベットたちが何ものにも乱されない確かさで行進してゆく姿を眺めていると、気分が爽快になるからだった。その行進は健気で愛らしかった。(やまびこビスケット)

  • 小川さんの文章はいつも綺麗で心地よい。でもこの作品だけは心に響かなかった。

  • 反政府ゲリラの人質となった8人の男女が、自分たちの人生を語る朗読会を始める・・・。という構成に興味を持って読み始めたのだが、朗読会の設定自体は以降あまり掘り下げられて来なかったのが個人的にはやや期待外れだった。語られる物語もどちらかと言えば幻想譚(非現実)寄りで、日常を語る、という意味から言えば少し違和感を覚えた。ただし一冊の短編集としては楽しめました。個人的には「死んだおばあさん」と「花束」が良かった。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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