幸せのコイン (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2014年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (314ページ) / ISBN・EAN: 9784122059375

みんなの感想まとめ

一枚の500円玉を通じて描かれる人間模様を描いた短編集は、心温まるストーリーが詰まっています。各話では、親子の別れや女子高生のカンニング疑惑、離婚届けの紛失など、日常の中で起こる様々な出来事が織り交ぜ...

感想・レビュー・書評

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  • 500円のコインが巡り、そこにある様々な人間模様を描いた短編集。
    総じて心温まる話が多かったかな。
    人間模様を見守ったようなその500円玉は、巡り巡って…。
    自分的には第4話「ハシバミ色の瞳」と第6話の「ミソサザイの翼」が特に印象に残ったかな。

  • お、俺は何を読まされているのだ、というレベルの出来栄え。ネットかどこかに転がっている話をコピペしたんじゃあるまいな? 人には得手不得手あるものだけれど、そういうレベルじゃない。これは出版する前にストップかかるレベルの話しか詰まっていない。残念ながらこれは無いです。

  • 鯨統一郎さんらしくない本でした。
    だから、鯨統一郎さんが書くミステリーって構えて読むと肩透かしされるかもしれない作品でした。
    ただ、新しい面も見えました。
    心が少し温まる作品です。

  • 煤けた五百円玉が渡り歩く連作的繋がりは薄めだけれど、最終話では各話の登場人物が少しずつ登場して嬉しい。飾り気のない文章はやや物足りない。父親との別れと花屋な社長令嬢、女子高生のカンニング疑惑、車内広告営業、離婚届け紛失、写生男児と恋、自殺未遂時の夢、社長だけが大切にする秘書とコンプレックスの七編。



  • 「自分のポケットの小銭は、他人のポケットの大金にまさる。」-セルバンテス-
    よくある何気ないお話。ではあるが、ふと思いを馳せるという行為は悪くない。
    一つのコインを通して数々の人間のドラマが垣間見える。
    ある親子が仲違いし、父が他界。手元に残った遺産が一枚の500円玉。それある時、自動販売機を通じて、ある小学生へ。友達の金を盗んだ嫌疑をかけられ、そのコインは、またある自殺を図る男の元へ、そして、また...やがて、あの時のコインが...
    ふと、手元の小銭を見てみる。もしかしたら、その小銭は貴方が子供の頃に拾った500円玉かもしれない。
    移ろいゆく時の中で、あの時と貴方は何が変わって何が変わらずいるのでしょう。
    ふと、なんとなしに耽る。花鳥風月、時に何に救われるか分かりませんね。

  • 7話からなる連作短編集である。
    第1話の父の死後 相続したものは、煤けた500円玉一つ。
    その500円玉のコインが、7話迄話をつなげる。

    作者 鯨統一郎氏は、花好きなのか?、色々は何詳しい。

    第1話から、主人公が、花屋になりたいことから、話が進んでいる。
    消費税を入れて、500円の花束をプロポーズに送る花にしてみたり、、、、
    ちょこっと無理な感じがするのだが、、、

    第2話も、「エニシダの誓い」で、3人の女学生の親友のつながりを表している。

    第3話 「思い出のイチイの木」
    アララギという別名の大きく成長する木である。
    入社1年の広告会社の営業マンが、老婆を助けたことから、大きく成長していく様を描いている。

    第4話 「ハシバミ色の瞳」
    ハシバミの別名 ヘーゼル その実は、ヘーゼルナッツ。
    そして、雌雄同体。

    薄茶色の瞳を持った妻と、ちょっとした不満から、離婚届を書いた夫婦が、子供の成長を2人で頑張って愛育したことの話の思い出あを語っていたら、置き引きに遭ってしまうのだが、、、
    置き引きされたかばんは、無事に届けられたけど、離婚届は、紛失と、、、そして、2人の仲も元のさやへ、、、、

    第5話 「輝け!リノリウム」
    天然素材の建材に零れ落ちた絵の具で、好きな彼女の顔を描いてしまった。
    学校で、500円の紛失から、絵の具を買った主人公が、疑われいじめに遭うのだが、恋敵の友人が、デジカメで撮った写真を証拠として解決する。
    ここでも、イチリンソウ、ムラサキケマンの花が出て来る。

    第6話と、第7話には、花が、登場しなかったが、、、、
    花好きには、なるほど、、、その花に合った話にしているのかと、、、思いながら読んで行った。

    500円のコインが、名も知らない人から人へと、渡ってその人たちが幸せを掴む話は、ほっこりさせられるところもあるが、、、、

    あまりに、上手く物事が、進みすぎる感が、あった気がするのは、私だけでしょうか?

  • 第1話の主人公が手にした煤けた五百円硬貨がつなぐ、全7話の短編集です。読みやすいけど、ちょっと話の展開が強引な気も。特に第5話なんか踏んだり蹴ったりでは?と読み終えて唖然としてしまいました。早すぎる訳の分からない展開に付いて行くのが精いっぱいでした。

  • 七つの短編を収録。共通して出てくるのは“煤けた五百円玉”で、これは冒頭の短編で出てきた五百円玉が各短編に登場します。各短編、いずれも人間の嫌な面を強調していて、ちょっと読むのが辛かったり。まずまず楽しかったです。

  • 文章のテンポがあまり良くなくて、特に会話の部分、なんだか流れるような感じがしない。
    オムニバスで最後に一つに繋がるのはいいんだけど、一つ一つの短編がイマイチ。
    よくもなく悪くもなく…。鯨さんということで期待しすぎました。

  • この連作短編集の主人公たちは、ただ同じ煤けた500円玉を持っていただけではなく、なにかを買うために使った、つまり行動したから幸せをつかむことができたのである。ひいては消費活動を通じて経済を回さなければ景気は回復しない…、とは一言も書いてない良い話。

  • 表紙とタイトルが気に入って買った作品です。内容としては短編で構成されており、1つの500円玉が短編ごとに違う人に渡っていって手にした人は幸せになるというもの。読みやすかったが、1つ1つの話にボリュームが足りなかったかな。最後の短編で今までの短編の登場人物が色んな形で登場したのは良かった。

  • 借りて読んだ本。
    煤けた500円が人から人へ渡り歩き、その500円を手にした者の7つの物語。
    300ページ内に7つの物語だから、ひとつ一つが非常に短い物語。
    短い物語のなかで起承転結するから、感情移入する前に物語が終わってしまう(汗)
    さらっと読める本。
    最後の話だけ、事態が解決しないまま終わってしまったような気がする。
    7つの物語で500円は当たり前の共通項だが、その他に植物も共通項である。ちょっと不自然なくらい。

    まぁまぁ、楽しめる。という作品でした。

  • 同じコインが巡り巡って持ち主が幸せになるはなし。

  • さらっと読める連作短編集。ハートウォーミングな…って紹介にあるけど、各話の主人公に向けられる悪意が意外と怖かった。最終話はちょっとモヤモヤした(^^;;
    熟年夫婦の話が一番好き。

  • コインが回って来た人のオムニバス。

    それぞれがちょっと嬉しいことがある話。小さな幸せだったり、転機だったりにコンイが触ってますよ。

  • ライト感覚であっという間に読むことができた。
    1枚の500円玉が出会う人たちの物語。
    終盤、作品間のつながりが見えるようになってから
    面白さが加速した感じ。
    ラストも好き。

  • 父の反対を押し切り,花屋を開業した奈緒.そんな矢先,その父が他界してしまう.奇しくも遺品になってしまった暖炉で焦げた1枚の500円玉.そのコインが,人々のポケットを渡り歩き,それぞれの人生の岐路に立ち会う.7編からなる短編小説.コインを題材にした物語で真っ先に思い浮かぶのは,ジャックフィニーの「夢の十セント銀貨」.その強烈な印象が残っていたので思わずタイトル買い.ストーリとしては目新しいものは無かったけど,ほのぼのとしたハートウォーミングな作品.疲れているときにどうぞ!!

  • 読みやすくて優しいお話。

    コイン(500円玉)が人に渡ることによって起こる
    その人にとって良い事。

    こんなコインが自分にも巡ってきたらな〜とも思いながら、登場人物達はしっかり自分の意思で行動を起こしているので、自分も意思を持って動き始めないとなと改めて思わせてくれた。

    会話の文が多めで読みやすい小説。

  • 短編だけど、繋がりのある作品。ほっこりする心が癒される作品だった。タイムスリップ〜のイメージがあったのでこのような作品もあるんだなと意外だった。

  • ハートウォーミングな物語集だと思って読んでみたのですが、ひどい。「どこがハートウォーミングストーリー」なのでしょうか?ミステリーの方がいいよね…。そっちに期待します。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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