幸せのコイン (中公文庫 く 19-7)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 143
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059375

感想・レビュー・書評

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  • 借りて読んだ本。
    煤けた500円が人から人へ渡り歩き、その500円を手にした者の7つの物語。
    300ページ内に7つの物語だから、ひとつ一つが非常に短い物語。
    短い物語のなかで起承転結するから、感情移入する前に物語が終わってしまう(汗)
    さらっと読める本。
    最後の話だけ、事態が解決しないまま終わってしまったような気がする。
    7つの物語で500円は当たり前の共通項だが、その他に植物も共通項である。ちょっと不自然なくらい。

    まぁまぁ、楽しめる。という作品でした。

  • 同じコインが巡り巡って持ち主が幸せになるはなし。

  • さらっと読める連作短編集。ハートウォーミングな…って紹介にあるけど、各話の主人公に向けられる悪意が意外と怖かった。最終話はちょっとモヤモヤした(^^;;
    熟年夫婦の話が一番好き。

  • コインが回って来た人のオムニバス。

    それぞれがちょっと嬉しいことがある話。小さな幸せだったり、転機だったりにコンイが触ってますよ。

  • ライト感覚であっという間に読むことができた。
    1枚の500円玉が出会う人たちの物語。
    終盤、作品間のつながりが見えるようになってから
    面白さが加速した感じ。
    ラストも好き。

  • 父の反対を押し切り,花屋を開業した奈緒.そんな矢先,その父が他界してしまう.奇しくも遺品になってしまった暖炉で焦げた1枚の500円玉.そのコインが,人々のポケットを渡り歩き,それぞれの人生の岐路に立ち会う.7編からなる短編小説.コインを題材にした物語で真っ先に思い浮かぶのは,ジャックフィニーの「夢の十セント銀貨」.その強烈な印象が残っていたので思わずタイトル買い.ストーリとしては目新しいものは無かったけど,ほのぼのとしたハートウォーミングな作品.疲れているときにどうぞ!!

  • 読みやすくて優しいお話。

    コイン(500円玉)が人に渡ることによって起こる
    その人にとって良い事。

    こんなコインが自分にも巡ってきたらな〜とも思いながら、登場人物達はしっかり自分の意思で行動を起こしているので、自分も意思を持って動き始めないとなと改めて思わせてくれた。

    会話の文が多めで読みやすい小説。

  • 短編だけど、繋がりのある作品。ほっこりする心が癒される作品だった。タイムスリップ〜のイメージがあったのでこのような作品もあるんだなと意外だった。

  • ハートウォーミングな物語集だと思って読んでみたのですが、ひどい。「どこがハートウォーミングストーリー」なのでしょうか?ミステリーの方がいいよね…。そっちに期待します。

  • 「煤けた五百円玉が紡ぐ」とあるが、ストーリーに五百円玉が全くと言っていいほど関係ない。
    申し訳程度に煤けた五百円玉の描写が各短編にあるくらいで、煤けた五百円玉があろうとなかろうと、物語として普通に成立する。
    しかも、その各短編は「ハートウォーミング」とは言い難いいものが多く、短編自体のストーリー性も魅力的ではない。
    離婚届の話は良い話だったけど・・・。

    説明が難しいが、文章も読んでいてあまり入ってこない。あんまり書き方が上手くないからだろうか。。

    この小説は全くおススメできない。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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