蒐集物語 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2014年5月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784122059528

感想・レビュー・書評

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  • 「念々の一念」という考え。その意味は、一念が念々に相続するので、単なる多念とは違う。後者は横の念仏であるが、前者はこれを縦の念仏と呼んで良い。もとよりこれは一回で終る一念とも違う。謂わば「不断の一念」なのである。それは一念を否定する多念でもなく、多念を否定する一念でもない。一念が日に新たに連続するのである。だから不断の一念、一念の不断である。念々が新鮮な一念なのである。私の考えでは蒐集もまた一物の不断、不断の一物でなければならぬ。

  • 柳宗悦の蒐集に対する愛を感じた一冊
    分かるなぁと思う部分が多い一方で、
    蒐集にまつわる様々な病気は自身も気をつけようと
    指南書的な役割も果たしてくれました。

    単一的な蒐集ではなく、統一性のある蒐集を目指して
    自分の直観を大事に、選ぶ。
    直観=新鮮な印象、をしっかり磨いて
    「守る蒐集」ではなく「創る蒐集」へ

  • 特に前半が非常に面白い。
    コレクター気質の人はおおきく頷きながら読むに違いない。コレクションの良さはわからないものも多かったが、いつの時代もコレクターは変わらないのだなぁと思うと同時に、先立ってコレクションをしている著者が羨ましい。時代を感じさせない内容。他の本も読んでみたくなった。

  • 序盤は柳が出会って、今は駒場の民藝館に収蔵された思い出の品を手に入れるいきさつが描かれる。
    蒐集「物語」である面目躍如といった感じで、楽しい。
    京都や那覇の古物市のところが特に興味をそそられた。

    それにしても、彼はいいものかどうかを見分けるのは一瞬あればよいという。
    これがすごい。
    無心に見れば難しくない、そうだが…それができないんだよね。
    知識は目を曇らせるなんて話は小林秀雄を思い出させる。
    世代的に近いと思うけど、そんな感覚が共有されていたのかなあ。

    後半は彼の蒐集論。
    よい蒐集とは、対象となるものの中に自分の故郷を見いだせるものだそうだ。
    自分の分身に出会うような、情愛を感じられるものを集めるべきだと。
    これは…審美眼が備わっている人ならではの言葉なのかも。

    柳が宗教学を学んだ人だということを、本書で初めて知った。
    なるほどなあ、と妙に腑に落ちた。

  • 民芸館に所蔵されている民芸品にまつわるエピソード。
    http://bukupe.com/summary/12513

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著者プロフィール

(やなぎ・むねよし)
1889-1961。美術評論家、宗教哲学者。学習院高等科在学中に志賀直哉、武者小路実篤らと雑誌「白樺」を創刊。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、1925年に民衆的工芸品の美を称揚するため「民藝」の新語を作って民藝運動を本格的に始動させた。『柳宗悦全集』(全22巻、筑摩書房)がある。

「2024年 『民藝のみかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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