謙信の軍配者(上) (中公文庫 と 26-30)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059542

作品紹介・あらすじ

信濃の守護・小笠原長時との戦で、窮地に陥った武田軍を、自らの軍配で救い、無敵の軍団に変貌させた山本勘助。一方、曾我冬之助は、予測不能な天才・長尾景虎の軍配者となった。だが、景虎と彼に反目する家臣団との対立を目の当たりにしてしまう-。第三の軍配者・冬之助は、好敵手・勘助率いる武田軍と戦場で、相見えることができるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ『信玄の軍配者』ではないか。もう少し冬之助を描いてあげてよ。下巻に期待。



  • 軍配者シリーズ。

    窮地の武田軍を無敵の軍団にした山本勘助。
    長尾景虎の軍配者となった曽我冬之助。

    川中島での両雄の軍配が鎬を削る。

    上巻では第二回の川中島までが綴られる。

    尾張の織田がまだチラッとしかでてこない戦乱の世。

    病床の雪姫が鬼籍に入り、上巻が終わる。

    心優しき醜悪な面妖の軍配者の心に芽生えたものは...

    今のところ、物語の主軸は謙信の軍配者というよりは信玄の軍配者だが。

    下巻に期待。

  • 上巻ではあまり冬之助の活躍には御目に掛かれなかった。
    一方で敵方武田軍からの語りの部分も多く、信玄の軍配者の続きを読んでいる様な感じに囚われた。
    まあそれはそれで面白い。

  • 待ってましたの最終章。川中島の戦い第2戦目までで上巻終了。舞台が長尾側に移るのかと思いきや、武田メインで前作のままな印象でした。それが長尾の戦い方の得体の知れなさを強調することとなってるんだけど、景虎の直感だけの戦いに両軍ともに振り回されて、軍配者たち形無し。晴信、四郎左共に私生活は大きな変化があって楽しめたけどこれ軍配者同士の戦いとしてはどう納めるのかしら。すぐ下巻読みます。

  • 軍配者シリーズ、ついに読み終わってしまった…しばらく軍配者ロスになるかも。

    早雲→信玄→謙信と、3部とも一気読み必至。
    登場人物が皆個性的で魅力がある。
    最後まで読んで、このシリーズの本当の”主役”は、四郎左だなぁと。(あくまで個人的にだけど)
    怒ったり喜んだり、とりあえずよく泣いてしまう人間臭さと、波乱万丈としかいえない人生の歩みに、一番感情移入できたし、ところどころに出てくる「名言」もよかった。

  • とても読みやすかった。時代小説特有の堅苦しさがなく、情景がどんどん浮かんで来る。表題と内容が、若干ずれるかもしれないが、それはそれで楽しめばよいことなので。

  • 下巻へと続く。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  •  かつて扇谷上杉家の軍配者であった曽我冬之助は、小田井原の戦いで四郎左の助けで越後へ落ち延びた。
     越後の長尾家は内乱が治まり、景虎が国を治めていた。
     景虎には神がかり的な戦の才覚がある一方、権威には弱く金もないのに上洛を夢見て、全く政には関心のない両面があった。

     そんな折、関東管領の山内上杉家に上洛の口添えをすると唆され、さらには武田家に敗れて越後に落ち延びた村上氏からは北信濃での助力を頼まれ義憤に燃える。
     そしてついに、長尾景虎が動く。

     第五回にわたって上杉と武田の間で行われた川中島の戦いの幕開けである。
     下巻に続く。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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