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Amazon.co.jp ・本 (552ページ) / ISBN・EAN: 9784122059672
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みんなの感想まとめ
多様な登場人物と緻密な描写によって織り成される壮大な物語は、歌舞伎の創始者・出雲阿国の人生を通じて、彼女の成長や葛藤、周囲との関係を深く掘り下げています。出雲から都へと舞い上がる阿国の姿は、彼女の踊り...
感想・レビュー・書評
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上巻の10倍惹きつけられて、ぐいぐいのめり込む読書体験ができた。これがあるから本は面白い。
信じられないほど練り込まれて首尾一貫した物語だった。
出雲という、そして鑪というお国の出自に始まって、
大阪の天満、堺や守口、京の都、中でも四条河原からの北野。そして江戸、駿府、美作を経由し、最後にはまた出雲であり鑪へ戻る流れ。
歴史上の有名人物から、市井の庶民まで、登場人物を誰ひとり取りこぼさない丁寧さ。
「城」に、「女として、あるいは男として、つまりは人間の幸せや生きがい」を託す視点。
そして、お国はもちろん、周りの登場人物の感情が全てリアル。
特にお菊。憧れのお姉さんだったお国のそばで暮らすうち、自分のほうが優れている、とにかく若いし劣ったところなんて全くないしお国の愛情もなんならほしいままだしなんでこいつにかしずかねばならないのか?なんて思ってしまい、お国の男や立場全てが欲しくなる、実際奪う。
こういう女本当にいるし、私にも彼女のような一面はぜったいにあるし、そしてこういうことする女は大抵自業自得の報いを受ける。さらにその報いが、本人的にはすごく辛いのに、周りから見たらちょっとコミカルですらあって、それが世間の冷たさを引き立たせる。
そしてお松。
決して書かれることのない、表に現れることもなかった彼女の心のうちは、読者に委ねられていて、そこもすごくおもしろい。
どこを切っても有吉佐和子さんの知性、眼光、筆致が光っていた。
今読み終えたばかりで感情がまとまらないけど、
自信を持って生きていくし、私も死ぬまで踊り続けると強く決めた、なんて軽くまとめて今日は締めくくります。
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歌舞伎の創始者・出雲阿国が出雲から都に出てきて踊り、歌舞伎役者になり、出雲で死ぬまでの話。
豊臣秀吉・徳川家康の時代の話で、当時の時代の流れ、街の様子、公家や庶民の様子が分かるのも面白い。
有吉佐和子は心情も描けるし、世相も描けるしすごい人。
勉強家なんだろうな・・・。
なんといっても主人公の阿国が魅力的。踊りに生涯をかけ、自分の道を極めるたくましさがある。
その道の途中で悩みながら誰の指図も受けない代わりに、誰も恨むことない、かっこいい生き方をしている。
阿国の周りの人たちも細かく描かれているが、私が一番好きなのはお松。
自分が愛し夫婦になった傳助は、阿国を愛し自分を愛すことはなかった。
自分を愛すことはないと知りつつ、最後まで愛さざるえない不器用さに引きつけられる。
そして、傳助亡き後も、傳助が生きていたならば阿国と共にいるだろうと自分も阿国と共にいる祖母譲りの強さが辛い・・・。
どちらかというと夫の心を奪っていた阿国を憎んでいるだろうに。
一筋縄ではいかない感情・・・!
最後は阿国一座の者が一人、二人と抜けていき、お松と2人きりになってしまう。
歌舞伎の創始者として華々しい最後だと想像していたので悲しかった。
が、阿国当人はそれもしょうがないと執着せずにいたような気がする。
長編で読むのが大変だったけれど、それだけの価値のある作品でした。 -
上下で1000ページに及ぶ大作でしたが、一気に読み駆け抜けました。阿国の壮絶な人生に、読み終わった後もしばらく呆然としてしまいました。
都で名が売れた阿国は、事実上の夫と妹のように可愛がっていたお菊の2人に裏切られ、更に炎のように恋に燃えた山三とのつらい別れも経験します。踊りの才能に溢れ天下一の歌舞伎者といわれた阿国を前にすると、天下一になれなかった自分が惨めに思われて阿国の前から去ることを決意する山三や結城秀康などの切なさも胸に沁みます。
終盤では、阿国は出雲に戻りますが、自分の出自であるたたらの山に入り、出雲の里に洪水を起こす元凶である砂止めを願いでて、育った里への恩返しをします。「たたら」と聞いて思い出す方もいるかもしれませんが、もののけ姫に出て来た製鉄の「たたら」の舞台です。足踏み式のふいごを足で踏んで炎を起こし製鉄作業をしていた山奥のたたら者たちの生活も垣間見ることができます。
壮大な物語をぜひ読んで頂きたいです。 -
「天下一」と呼ばれ自身の踊りに誇りを持ち、苦しい時も悲しい時も踊りで昇華して生きたお国。見事な生き方。
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三九郎は、彼の権力志向に従おうとしないお国を捨て、故郷の出雲からお国を追ってやってきた若いお菊にみずからの将来を託そうとします。一方のお国は、名護屋山三の庇護を受けますが、彼もお国の芸への情熱を受け入れるほどの器ではなく、お国の孤独はここでも満たされることはありません。やがて彼女は、男の装いで人びとの前で踊りを披露して喝采を浴びることになります。
一方、お国を追って出雲から京都へやっていた九蔵は、「若上臈」という遊女屋で頭角を現わし、お国に対して復讐することに暗い情熱を注ぎます。彼が始めた遊女歌舞伎は多くの客を集めますが、お国はみずからの芸に対する誇りを失わず、江戸に活躍の場を求めようとします。しかし、長い間彼女を支えていた傳介を労咳で失い、お国はますます孤独を深めていくことになります。
お国の身の内におこりのように燃えたぎる情熱に突き動かされて、物語が終局へ向けて一気に進んでいく流れにスリリングなおもしろさを感じました。 -
天下一の阿国歌舞伎。 豊臣〜徳川の時代を駆け抜けたお国の生涯と、呆気ない最期。 豪気に本能のまま駆け抜けたなお国と、対照的な山三や一座の面々、縋りながら生きるそれぞれの人間模様。 戦乱から泰平に移り変わる時代の摩擦熱を感じた。
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2015/02/15
下卷才真正感受到這部作品的秀逸。阿國一手拉拔的阿菊和她有了裂痕,阿國有女御稱讚的天下一的名號,豎起歌舞伎的旗幟,扮男裝和傳介的女裝絲縷造成轟動,也和名古屋山三有了一段令人稱羨的佳話,山三吹笛阿國跳舞,家人才子好不風流。一座也漸漸開始脫離三九郎的掌控。後來四條河原因為大量的遊女歌舞伎+蛇皮線進駐拉生意,阿國一夥移到北野右近馬場一帶表演。最愛的山三因為負擔不起自己女人是天下一的名號便出奔美作去追求男人的夢想,半年後卻死於非命。阿國配戴山三的遺物演出山三亡靈,造成轟動,但四條河原的根據地居然被三九郎賣掉,加上大久保長安要他們一同前往佐度,於是阿國和傳介一行人就前往新興的城市江戶。傳介的肺結核開始發作,阿國度過無為的兩年,但後來傳介漸漸恢復,開始表演之後再次被大久保長安召見,阿國在江戶城的表演中再創她反璞歸真的高峰。然因江戶大眾喜新厭舊,一行再回到京都,一座被妓院挖角加上傳介攻擊九蔵,一行人再次被迫離開京都,前往故鄉出雲。路上傳介再次發病,阿國也一直苦惱自己和傳介阿松的關係,也知道自己最愛、最需要的其實是他。但傳介終究不敵病魔。阿國回到故鄉到たたらもの的山村中表演,獲得統領首肯願意擋下斐伊川的沙粒避免下游氾濫,不過她自己也再前往看鐵穴師的過程遭遇山難喪生,跳到人生的最後一天。
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這卷再次從民眾的眼光來看政權的榮枯興衰,江戶的描寫也相當活靈活現(石曳き的意氣之爭,也是將來江戶人熱愛”喧嘩”之始),各地的流行,風土,景色,風物詩都相當有趣。對於阿國的心理描寫也相當秀緻,在和山三的愛中全面燃燒,對阿菊是又疼又心痛,傳介則是她的心靈支柱,但兩人一直未結成連理,但是對跳舞的熱愛才是她的全部。看過她跳舞的大人物都自慚並非天下一,她最終也未因受哪位大人物眷顧而飛黃騰達,她只愛和民眾一起熱鬧,感受民眾的熱氣,一心一意奉獻給她的舞。只不過民眾雖愛看熱鬧但又喜新厭舊,縱然是天下一,也是顛顛簸簸,生意大起大落,但是阿國仍然不斷地進化,有著堅強的意志,最後天下一漸漸邁向孤高的自我成就,終究是孤獨的。最後的安排讓她死在自己父母的故鄉,跳到生命的最後一天,這種流星式的墜落或許最適合她吧。傳介也是一個令人胸口一暖的絕佳配角,阿國和他之間的情誼實在太感人了。這部作品寫得相當細緻,帶著一點哀傷的無常感,但又有強大的生命力,和天下一、歌舞伎開拓始祖的心意気。原本曾在書上得到的歌舞伎簡史的單純圖式,卻完全被這本書打破,寫得如此地立體而有血有肉。相當精緻的傑作,好久沒有讀到這種會想推薦給女性友人的作品了。 -
もう一つ前の文庫本で上下巻読了しました。
あまり興味はなかった御国ですが、出雲旅行の時に行った踏鞴や斐伊川を見てきたので、景色を想像するのが楽しかったです。
本人の芸術論が反映されていて、御国と三九郎の考え方の違いとか面白かったです。資料が少ない中で4年もかけて書かれた話で読み応えがありました。
著者プロフィール
有吉佐和子の作品
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